模擬戦
昼食を終え、私たちは第五訓練所に集まった。
「よし、全員集まったな。これから実技の授業を始めるが..まず、お前らの異能と実力を把握するために模擬戦を行う。一対一で順番にやってもらう」
そういい先生は指名し始めた。
「最初は天城と東雲だ。前に出ろ」
「「はい」」
二人が前に出てきて、向かい合った。
美空さんは何も持っていないようですが、華凛は模擬剣を使うようですね。
「よろしくね、美空。胸を借りるわね」
「よろしくお願いします。華凛」
二人の準備が完了して、先生が...
「準備ができたようだな、それでは..はじめ!」
最初に行動したのは華凛だった。合図と同時に華凛は美空との距離を詰めるべく勢いよく飛び出した。華凛の異能は『炎』、模擬剣に炎をまとわせて突撃した。
しかし...
「させませんよ!」
美空は暴風を発生させて華凛を押し返した。美空は天城家、自然系最上位『天』。異能としてのレベルは美空のほうが高い。遠くで見ている私たちにまで暴風がたたきつけた。華凛は空中でうまく姿勢を直し着地し再び近づこうとした。
そこへ...
「近づけさせません。『風弾丸』」
美空が大量の風の弾丸を生み出し華凛に向けて打ち出した。華凛はかろうじてよけられているが、防戦一方な状態になってしまった。
「このままだとまずいわね。賭けに出るしかない!」
華凛が前に出た、体に何発か風の弾丸を浴びているが華凛はうまく急所に当たりそうなもののみ炎をまとわせた剣で防ぎ突撃し、美空の懐まで迫った。
「もらった!『炎剣!』
華凛は渾身の力で攻撃を加えた...が、華凛の攻撃は美空に届く前で止まっていた。
美空さんの周りに風が渦巻いています。あれは何でしょうか?
「『天の羽衣』今の私にできる最高の防御技です」
「クッ、さすがね」
「そして、これで終わりです。『天掌』」
美空の手に風が渦巻きはじめ、その手で華凛に掌打を打ち付けた。
「キャアァァァーー」
華凛は吹き飛んだ。
「そこまで!」
先生が宣言し模擬戦は終了した。
「大丈夫ですか?華凛さん」
「とどかなかったわね。ありがとう、いい経験になったわ」
「こちらこそ」
二人は手を取り合って微笑みあっていた。
「そこの二人早く戻ってこい。次の奴前に出ろ」
ーーそのあとは順調に模擬戦が進みーー
「最後だ。小暮と神薙、前に出ろ」
刹那と大我が指名された。
やっと私たちの番ですか...
「よろしくな、刹那!」
「よろしくお願いしますね」
二人は前に出て構えた。大我は無手、刹那は模擬刀を持っている。
「それでは、はじめ!」
「よっしゃあ!いくぜ刹那!『全身装甲』」
大我は全身に異能『装甲』で作った鎧を身にまとい突進してきた。刹那は横に大きく飛び攻撃を避けた。
「素晴らしい攻撃力ですね」
「余裕でよけておいていてよく言うよ」
そういいながら大我は猛攻を仕掛けてきた。技というものはないが、異能の『装甲』の鎧の硬さと腕力と速度によりすさまじい威力を持っている。反撃を許さない連続攻撃、パンチ、蹴り、肘打ち、タックル攻撃のすべてが相手を昏倒させるほどの威力を持っている...が、刹那には決まらない、いや、かすりすらしていない。刹那はすべての攻撃を紙一重でよけている。
「はっ!お前どうやってよけてんだよ!」
「経験ですかね」
刹那は相手の攻撃を見てからよけているのではなく、相手の視線、筋肉の収縮、相手の思考を読むことによって相手の攻撃を予測している。それだけではなく、自分の動きにより相手の動きを誘導し攻撃の範囲を制限している。言うは易し行うは難し、このような芸当ができるのは極々一部のものだけであろう。一種の境地というやつである。
「なんだよそれ!」
大我の全身の装甲が崩れて、力が右拳に集中していく。大我の右拳が大きく輝きすさまじい力を放っている。
「くらえっ!『最硬衝撃』!」
やっとバトル回です。初めてでつたない文章ですがこれから頑張っていきます




