〜Sideルーク〜素顔の彼女
魔法学校の2年生のときだったかな⋯⋯
2年生から実践が多くなるから。それまでは教養科目中心のため、周りの能力とかは分からなかったけど、実践をやっていくと、周りの能力がよく分かる。
僕は上位だから、僕には、かなう者はいないなって思っていた。
でも、魔力は最上位でもないのに付与は完璧で薄れるまでの時間がものすごく長い人がいることを知った。
付与は一生持つものではない。
ある程度の時間が経てば薄れる。
その時間は付与者の力で変わる。
持続性がものすごく長くて、完璧な付与をつけれる人
それがユーリ先輩だった。
魔力は僕より下のはずなのに不思議な魔力⋯⋯
興味があって話をしていくと、とても気の良い先輩だった。
1つ年上で、優しくて、面倒見の良い人だった。
瓶底眼鏡の小柄な女性。薄い色の髪が、バサバサで⋯⋯
長い髪を1つにまとめている。
初対面は小さくて華奢だなぁとは思ったけど。
眼鏡⋯⋯顔の半分もあろうかという⋯⋯
⋯⋯なんでこんなデカい眼鏡してんだよ⋯⋯
でも、ある日気がついた。眼鏡の奥⋯⋯
大きな瞳⋯⋯栗色の瞳⋯⋯
これさぁ⋯⋯眼鏡取ったら⋯⋯ヤバいんじゃねーの?!
なんでそんな大きな眼鏡してるんだよ!
台無しだよ。
いや⋯⋯まだみんなが気がついてないなら。
僕だけの秘密⋯⋯か⋯⋯
そう思うとユーリ先輩を見るとドキドキしてしまう自分がいた。
「ユーリ先輩!この付与についてコツを教えてください」
僕は無駄にユーリ先輩の後をついて回る。
可愛い後輩の仮面を被って。
「ルークは魔力が強いから、すぐできるようになるよ〜」
ニコニコ笑いながらユーリ先輩は僕を見る。
可愛い⋯⋯
そうつい視線が彼女を追う⋯⋯
と⋯⋯気がついた。
そういう視線を送っているものが他にいることを。
僕は裏でそいつらがユーリ先輩に近づかないように⋯⋯
でも、同級生のカズ⋯⋯
あれがやっかいだ⋯⋯
「ユーリ先輩〜」
昼休みに屋上の日当たりの良いベンチにいるユーリ先輩を見つけ、そばに行くと。
コックリコックリ居眠りをしていた。
と⋯⋯
大きな眼鏡が、少しズレている。
「先輩!そんなところで寝たら風邪引きますよ?」
僕は声をかける。
ふっと開く瞳。
大きな栗色の綺麗な瞳⋯⋯
「んー?」
ユーリ先輩はズレた眼鏡を直す。
やっぱり⋯⋯
とても綺麗だった⋯⋯
絶対誰にも見せたくない。
そして
現在⋯⋯
ユーリ先輩が就職した国立魔道具協会へ僕も就職を決めた。
もっと他にもあったけど。全て拒否して、父の説得にだいぶ骨が折れたけど⋯⋯迷わず決めた。
1年空いてしまった間に変な虫がついてしまってないか心配だ⋯⋯
ユーリ先輩と同じ所で働きたいのに!
第一と第三で分かれてしまった⋯⋯
絶対に僕は諦めないから!
何としても僕のそばに先輩を⋯⋯
その前に、ユーリ先輩の可愛さに気がついたやつを潰さないとな⋯⋯




