完璧な付与をします!
「かんっぺきです!!!ユーリ先輩〜さすがです!ほんとに第一にきてください!」
翌日の朝、ルークに頼まれた制服を持って第一へ行った私。
ルークは受け取るやいなやベタ褒めをしてきた。
⋯⋯そ、そうかなぁ?
まんざらでもないけどね?
えへへへ
褒められるとやっぱり嬉しいよね〜。
エヘヘ。ありがとう〜
「気に入ってもらえてよかったよ」
私はルークにそう伝える。
つい顔がほころぶ。
「ユーリ先輩!やっぱり第一で一緒に働きたいです!明日からどうですか?!」
え〜、また、その話〜?
しかし、本当にしつこい⋯⋯
「私は第三が気に入ってるし、そんなに魔力も強くないから。第一無理だよ〜というか、いやです」
ニッコリ笑って丁寧に断る。
すると、ルークは私から目をそらすと
「⋯⋯そばに置いておかないと色々心配もあるんですよ!こっちの気も知らないで⋯⋯」
ブツブツなんか言ってる。
「ん?なぁに?聞こえないよ?」
首を傾げながらルークを見上げ尋ねた。
ルークは、私を見つめてから横を向く
「ぐ⋯⋯なんでもないです!ユーリ先輩!そんな風に人に物を尋ねたらだめですよ?!わかりましたか?!僕以外にですよ!!あと、絶対!眼鏡!とらないでくださいね!」
⋯⋯はぁ??
何言ってるの?
言われなくても眼鏡とらないし!今まで取ったことないからね!?
ルークがなに言いたいか分からず⋯⋯
私は意味がわからずルークを見てしまった。
と⋯⋯
「ユーリちゃ〜ん。ここにいたんだ。主任が探してるよ〜」
すると、後ろから声。
ジンさんだ。
今日はジンさん出勤早いんじゃない?!
そう思って感心?してジンさんを見る。
い、いやいや、普通だから!感心したらだめか!!
「ちっ。また⋯⋯あんたかよ⋯⋯毎回⋯⋯」
ポソっとルークがジンを見て呟く。
ん?なんか乱暴な言い方じゃない?
「ジンさん。今日は早いんですねぇ〜。さ、戻りましょう。ルーク?ジンさんは先輩なんだから、態度気をつけないとね?」
私はルークにそう言って、ジンさんと第一を後にした。
「リキさんが、私に何か急用ですか?」
第三へ、戻りながらジンさんに尋ねると。
「ん〜なんか、第一の主任から、靴の、付与を依頼されたらしく、ユーリちゃんを探してたみたい〜」
そうなんだ!
じゃあ急いで戻らないと!
ジンさんと並んで歩き出す。
「この靴ですか⋯⋯」
私はリキさんから靴を受け取る。
「そうなの。昨日の制服と同じ数の10足。今日中ですって。ユーリをご指名よ。ユーリが必要だと思う付与をつけてくれればいいって話よ?あなたの仕事は信頼されてるのねぇ。鼻が高いわ!」
リキさんに、優しく頭を撫でられる。
!!
嬉しいなぁ!
「はい!ありがとうございます!10足受けたまりました!」
私は靴を10足受け取るとデスクに置く。
さっそく取り掛かろう〜!
私は1足を手に取る
じーっと見つめる。
⋯⋯ルークの靴より劣るけど良い靴。
⋯⋯本当にルークのはいい靴だった⋯⋯
今度ボーナスで欲しいかも⋯⋯ルークにどこで買ったか聞いてみよう⋯⋯オーダーシューズなんて素敵!履いてみたい⋯⋯
はっっ!雑念はやめ!
私は集中する
靴に手を当て、イメージする。
靴⋯⋯だから、まず、撥水防水の付与。
それから靴の中に長時間履いても疲れにくくなる付与。
意識を集中して力を込める。
靴の表面が薄っすらと輝き⋯⋯私の魔力を吸収する。
表面は完成。
そして、中に手を入れる。
これはこっそりね。
いくつも付与をすると、普通ではないことがバレちゃうので。
靴の中にこっそり。
そして、見つからないように調整して⋯⋯
魔力を込める。
靴は私の魔力を受けて、また、薄っすら輝く。
よし!完成!
うん!我ながらいい出来!
そして、10足分付与を完成させた。
「どーう?ユーリ。完成したかしら?」
リキさんが私を見て尋ねた。
「はい!完成しました。」




