↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/22

遠征④

目的地付近についた。

マカロン主任の話だと、ここには、国境の結界が3カ所あるらしくて。

そこを修復する。

マカロン主任は3カ所の地図を渡す。

大体3カ所を結んで直線で距離は⋯⋯1キロ強かな⋯⋯


ここから歩いてすぐがA地点。その先がB地点

C地点だけ反対側か⋯⋯

C地点だけは少し山を登るみたい。

でも比較的全体的に3カ所が近くにあるかな?


マカロン主任は地図を見ながら皆を見回す。

「よし、まず、一班!はA地点!二班!B地点!ルーク、ユーリ、ジンの3人は三班!C地点だ!」


すると


「「承知しました!」」

皆の声がまたハモる⋯⋯


あ、私とジンさんは合わせられないけどね。

ほら⋯⋯慣れてないから⋯⋯えへ。


「ちょっとこういうノリ怖いよね」

ジンさんが私にコソッと耳打ち。

私は深々と頷いた。

うん⋯⋯マカロン主任ごめんなさい。ちょっと怖い⋯⋯。


「では!活動開始!何かあったときは、伝言魔法を使え!私が対応する!」


マカロン主任が言うと

⋯⋯

くるぞくるぞ!


「「はい!承知しました!」」


ふぉー!また皆の声が揃った。


『伝言魔法』と言うのは少し離れた相手に声を届ける魔法。

地図を見ると、うん。この距離なら問題なく言葉を伝えられるね。

あまり遠いと、声が届かないの。

それも、各自の魔力にもよるけどね。

マカロン主任が真ん中で待機して、皆の様子を聞く感じかな?



「さて、ユーリ先輩行きましょう!足場悪いんで、つかまってください!」

ルークは私にニッコリ笑いかけると、私の手を取る。

えーっ

「手は大丈夫だよ!でも、ありがとう!ルーク!」

私はそう言ってルークを見上げて微笑む

「ぐぅ⋯⋯またしても⋯⋯じゃあ、ついてきてください!」

ルークはそう言って歩き出す。


私はルークの後ろを歩く。

その後ろをジンさんが歩く。


道は少し坂道。


「その先少し行った所だと思います」

ルークが地図を見て説明する。


辺りは木々に囲まれた森の中。

少し薄暗い。


⋯⋯ん⋯⋯何かの気配⋯⋯


「来る⋯⋯ユーリちゃん俺の後ろに⋯⋯」

小さい声でつぶやいたジンさん


「どうしました⋯⋯?」

ルークが驚いて振り返る。


その瞬間、頭上の木々がガサガサッと大きく揺れた。


「!ユーリ先輩!下がって!!」


ルークが慌てて剣を抜く。

だけど、ジンさんは落ち着いた様子で私の前に立ち、すっと片手をかざした。


「ルークちゃん、上と前、同時に来るよ〜」

「っ!?2匹⋯⋯!?」


上から落ちてきたのは、鋭い爪を持った大きな黒いトカゲのような魔物。

前と上に2匹!


私は思わず、腰の短剣の柄に手をかけた。


あ⋯⋯!これ、あの風と炎の付与、試せるかなぁ⋯⋯?


「ルーク!前!!」

私が叫ぶと同時に、ルークが正面から飛び出してきた一匹目の魔物へ向けて剣を振るう。


キィィンッ!

と硬い金属音が響き、ルークが引きつった顔で押し返した。

「くっ⋯⋯!硬い⋯⋯!?」


そして、もう一匹――頭上から落ちてきた大きな黒トカゲが、まっすぐ私へ向かって鋭い爪を振り下ろしてきた!


「ユーリ先輩!」

ルークが焦った声を上げる。

⋯⋯よしっ⋯⋯試してみよう!


私は腰からあの短剣をサッと引き抜くと

「ジンさん!ルークのフォローに!」

私はジンさんにそう伝え、

襲いかかってくる黒トカゲの爪をガチィンッ!!と正面から受け止めた。


その瞬間――短剣に仕込んだ付与術が、起動する。


魔物の爪の衝撃をすべて吸収し、そのまま一気に――『倍の威力の炎』へと変換!!そのまま!飲み込め!


ゴオオオオオオオオッッ!!!!

「グギャアアアアッ!?」


短剣の刃から凄まじい爆発的な炎が吹き荒れ、黒トカゲの攻撃をそっくりそのまま何倍もの炎の嵐にして押し返した!


眩しい火柱が一瞬で森を照らし出し、黒トカゲは一溜まりもなく後ろの木々まで吹き飛ばされて⋯⋯

灰となった。


「ふぅ⋯⋯」


ふふ。すごーい!倍の威力の炎になった。

でも⋯⋯少し強すぎたかな?

私は短剣を握り直しながら、炭をみつめた。


「⋯⋯⋯⋯は?」

横で剣を構えていたルークが、目を丸くして固まっている。


口がぽかーんと開いていて、完全にフリーズしていた。


「な、なんですか⋯⋯今の炎⋯⋯!? 短剣から、なんであんな規格外の魔法が⋯⋯!?」

あ、やば⋯⋯!

ちょっと威力出しすぎちゃったかな⋯⋯!?


「ん〜〜さすが家宝だね〜。凄い威力だなぁ〜!」


後ろでジンさんが、もう一匹の黒トカゲを真っ二つに切って

の~んびりした声で拍手をパチパチとならした。


あ!ジンさんナイスフォロー!

「だ、だよね!さすがジンさんの家宝だよね〜!すごーい!」


私が慌てて乗っかると、ルークは信じられないといった様子で短剣と私を交互に見つめていた。


「さ!早く結界の修復でしょ?いそごう?ルークどっちかな?」

私はルークを急かした。


いや〜凄いんだけど!この短剣!

私の付与だけではない!この短剣自体が凄すぎる!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。