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第9話:ノラ・ザ・ヴァイオレットアイズ VS ドン・トラと魚屋のスギオノ

「チッ!トカゲの野郎、市場の猫共に袋叩きにされてやがる」


黒い謎の猫が、ナナを殴っているリストラ部長と天然ボケへ向かって駆け出した。


紫の瞳が キラッ と光り、真紅に変わる。ドッ!ドッ!竜巻の如き速さの重い一撃が、リストラ部長と天然ボケを襲った。二匹は地面に ベチャッ と倒れ伏す。


シャキン! ドン・トラの長く鋭い爪が、猛獣の鉤爪さながらノラへ向かう。木の棒で作った木刀に三本の傷が刻まれた。二匹は円を描くように動き、互いを見据える。激しい戦いが始まった。久しく戦っていないノラは息が上がり始めていた。消耗が激しいのか、呼吸が速い。一分が経ち、ノラとドン・トラはなおも斬り結んでいる。


「おいおい、綺麗なお嬢さん。俺の子分に見せた気性の荒さはどこ行った?」ドン・トラが紫の瞳の黒猫を嘲る。


「チッ」ノラが舌打ちする。「今、使うべきか?」ノラは奥の手を出すことを考えた。


「ウラァ!ウラァ!ウラァ!」ドン・トラが猪突猛進でノラへ斬りかかる。


ノラは木刀が削れていくのを見た。「このままだと、そのうち折れる」


「その程度か、お嬢ちゃん?降参して俺の女房になれよ。綺麗な体に傷が付くのは勿体ねえ」ドン・トラが言う。


「黙れ、肥満体」ノラが苛立たしげに吐き捨てた。


「いいだろう、それが望みなら。零式・破砕撃・二刀流!」ドッ!ドッ!ノラの木刀がドン・トラの顎と脇腹を捉えた。


口から泡を吹き、白目を剥いて、ドン・トラは北千住市場の端に倒れ込んだ。


「おやすみ、いい夢見ろよ、肥満体」ノラは倒れているミコへ向かって歩き出した。


凪いだ海は一時だけだった。


「おい、悪さ猫と害虫トカゲが!」遠くからスギオノが叫んだ。ミコとナナとノラへ向けた死の予告のような音を立て、二本の出刃包丁を打ち鳴らしながら近づいてくる。


「クソッ」ノラは再び戦闘態勢に入る。紫の瞳がまた赤へと変わった。


つむじ風のような速さで駆け、ノラは宙で回転しながらスギオノの二本の出刃包丁の斬撃の間をすり抜け、攻撃を回避する。


「零式・破砕撃・二刀流!」ドッ!ドッ!「チッ、まだ足りんか」


人間の体のスギオノはよろめいたが、倒れない。「この悪猫が、食らえ!」


必殺技の零式・破砕撃・二刀流を二度放ち、ノラは疲弊し始めていた。スギオノの包丁の連撃を綺麗に避けきれない。メリッ!木刀が折れ、数本の髭が鋼の刃に切られた。


ノラは左右を見渡し、武器を探す。戦いの場の近くにいた焼き餃子の屋台へ駆け込み、木刀の代わりに鉄の肉刺しを掴んだ。


ドクン!ドクン!胸に凄まじい圧迫感。刹那、ノラの動きが止まった。


「まずい。刻限か……」戦闘形態を使える時間に、限りがあるようだった。


「申し訳ありません、旦那様。恩を返すことは、できそうにありません」ノラの脳裏に、ぼんやりとした面影が浮かぶ。


「せめてこれで報いましょう。あなたの最も優れた弟子の命を、守ることで」


ノラの速度が跳ね上がった。汗が噴き出し、心拍が早鐘を打つ。


「疾風・連閃・二刀流!」ザシュッ!ザシュッ!ノラは肉刺しの先でスギオノの両足を切り裂いた。


「秘技・背後突き・二刀流!」ドスッ!ドスッ!肉刺しがスギオノの背に突き刺さり、血が飛び散った。


ノラはミコの方へ歩き、倒れ込んだ。「おい、お嬢さん!お嬢さん!」ミコのか細い声がノラを呼ぶ。


薄く開いたノラの目は、白衣を着た女がこちらへ歩いてくるのを見た。「まずい……また誰だ?」ノラは呟く。「嵐は、止まないのか」そして目を閉じた。ノラは気を失った。


第9話、公開しました。


まだ毎日1話、元気に執筆を続けています。

そして相変わらず、日給250円に支えられています。ははは。


作中に出てくる「杉尾野さん」ですが、実は日本のセクシー男優さんから着想を得ました。

本名は知らないのですが、私の国では「スギオノおじいちゃん」と呼ばれていて、とても有名なんです。

ふと頭に浮かんだこのおじいちゃんキャラ、名前は「スギオノさん」にしちゃいました。はははは。


独り身の生活は、なかなかキツいですね。

いつになったら結婚できるのやら……。

正直、日本人の奥さんが欲しくてたまりません。

最近SNSを眺めていたら、すごく可愛い日本の女の子を偶然見かけまして。

芸能人なのか一般の方なのかも分からないし、名前も知りません。

なので、私の物語のキャラクターに、勝手に「スズカ」と名付けることにしました。はは。

彼女を、次の話のヒロインにしようと思っています。


皆さんからの「ブックマーク」「★評価」「コメント」があれば、

今夜、夢の中でスズカに会えるかもしれません。ははは。


お願いです。画面下のボタンを押してください。作者、マジで嬉しいです。

あなたのブックマークが、未来でスズカにプロポーズするための、最初の一歩です(妄想です)。


※この物語は完全なフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。


では、第10話でお会いしましょう。

ブックマーク、よろしくお願いします!

Trowy-San

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