第77話「17時02分13秒シイイン!0.1秒でも0.5秒でもない!紅葉ヒラヒラ&錆鮎12cm空中停止と風の間は斬るためではなく」
17:00 JST - コミンカ裏の竹林
気温はもう下がり11℃。ヒエエエ…霧が上がり始めモク…モク…
ノラはまだヨレヨレのゴザに座り、濡れたスジの干し場の棚の前に。朝から箸で斬ろうと試した。スイ…スイ…ずっと失敗。
遠くからノラを見てるジンサイはもう叩かない。彼はノラが一番難しい段階にいるのを知ってる。
ミコはもう疲れた、「ラムファン!」はずっとレベル3、ツガニとラムネが混じった匂いフワアア…ノラは風のせいではなく、スジの匂いとツガニが混じったミコのラムファンの匂いを区別するのに集中できずクラクラしてた。
ノラ、スウウ…ハアア…シイイイン…スパッ!斬るザザッ…竹の葉がランダムに落ち、彼が狙ったのじゃない。
タカは黄ばみ赤くなった空を見た。「ノラちゃん、今日の稽古はここまでにしよう。明日また続けよう」
タカ、「君の過程を楽しんでノラちゃん、急がないで」
ノラ、「でもタカさん、僕はまだ…わかった…」彼はこれ以上タカに迷惑かけたくない
ジンサイは頷き、「タカが正しい。風の間は強制できない。もし強制すれば、風は逃げる。スジのように」
それからタカは続け、ゆっくり、ジンサイに少し恥ずかしそうに、「父さん…ちょっと堰堤へ行って来る。ユキ妻に電話したい。ここは電波が入りにくくて…子供達を頼む、君達は先に家へ帰って」
ノラは皆と一緒に帰らず、考えながらタカに付いて堰堤へ歩いた。堰堤の風は強くヒュウウウ…竹林とは違う。
タカは妻に電話、「もしもしユキ?うん、ハルがさっき転んで…うん…」
ノラは後ろに付いて行き、コンクリートの縁に座った。黒い足はぶら下がり、尻尾ブル…ブル…彼はまだ風の間がずっと失敗して悔しかった。彼は間を聞いた、堰堤の風の音と妻に会いたいタカの声の間の間を。
堰堤の下、四万十の水ザアア…ザアア…とコンクリートの隙間から勢いよく流れた。
パチッ!小さい音。
ノラは振り返った。跳ねた鮎は銀色の太ったのじゃなく、サビ鮎12cm、黄土色で痩せてる。スイカの匂いはもう消え、薄い泥の匂い。跳ね方はゆっくりパサッ…
パチッ!また。パチッ!パチッ!
ノラは自動的にモードに入った。
スウウ…ハアア…水の呼吸。ザアア…水が来る時に引いて、ザアア…水が行く時に吐く。朝から彼はこれを稽古してる。
背中にはまだ2日磨いた50個の石の重さが感じられた。ズリ…ズリ…石の重さ。重さは背中じゃなく、信頼にある。ジンサイ先生が言ったように、「もし祖父がカラスは白いと言えば、僕は白いと言う」
二つのポイントは既にある。でも風の間はまだ。
ヒュウウウ…堰堤の強風が竹の隙間から通った。
タカはまだ電話、声は小さく「ヒメさっき泣かなかった…?」電話越しにユキに聞いた
ノラは目を閉じた。彼はもう風を探さない。彼は聞いた。
妻に会いたいタカの声…水の音ザアア…ザアア…パチッ!鮎の跳ねる音…
17:02:13 JST
突然。シイイイン…昨日みたいな0.1秒じゃない。0.5秒じゃない。0.3秒、でも違う。
ザアア…止まった。ヒュウウウ…止まった。携帯の中のタカの声…「……」止まり静寂。
落ちてた紅葉の葉ヒラ…ヒラ…が空中に停止。
パチッ!空中にいる鮎、15cm水の上で停止。黒い目はまだ開き、鱗の水はキラ…キラ…とガラスのように凍った。
ノラは目を開けた。紫の目は空中に凍ってる鮎の影をゆっくり反射した。
彼は全てを見た。コンクリートからの水滴ポタッ…止まった。
自分の心臓の音さえドク…ドク…がゆっくり…ドクッ…………ドクッ…になった。
「これが風の間」
「三つの点の出会い水の呼吸水+石の重さ信頼の石+風の間間」
完璧な四万十の沈黙は斬るためじゃない。でも世界の間を見るため。
音もなく、ノラは動いた。タップッ!
昨日ズリ…ズリ…と擦りむけた彼の手、今は柔らかく水の中へ入った。
スイッ…彼はまだ空中に凍ってるあの鮎を両手で捕まえた。握り潰さない。ただ受け止めた。プク…プク…と温かく感じた。
0.3秒終わり。
ザアアッ!バアアアッ!全ての音が戻った!
紅葉の葉ドサッ!と落ちた。水ザアア…ザアア…とまた激しく。
彼の手の中の鮎パチッ!パチッ!と暴れた。
タカは驚き、携帯が落ちそうになった。「ノラちゃん!?」
ノラは立ち上がり、端へ歩き、しゃがんだ。
チャプッ…彼はまた鮎を堰堤下の流れへ放した。
ノラが風の間0.3秒を得た時、止まったのは強い鮎じゃなく、海へ行こうと最後に奮闘してる老いた鮎だった。彼は両手で捕まえ、温かく、それからまたチャプッ…と下流へ放した。
ノラは息を吐いたフウウウ…
「タカさん…」声は12℃の寒さのせいじゃなく震えた。
「これは…風の間ですか?」
タカは微笑んだ。目は風のせいじゃなく少し濡れてた。
タカ、「ああ…それだ。父さんは昔それを感じるのに10年かかったと言った。君は…3日。鮎のように、君は流れに逆らわない。流れが君を通すのを待つんだ」
「父さんは僕が天才の弟子だと言った、まさかまた3日で四万十の沈黙を会得できる奴がいるとは」タカは心の中で言った。
ユキ、「今何て言った?」電波が上がったり下がったりであまりはっきりしない電話越しに。
タカ、「四万十の未来を見た、もう切るよ、父さんとヒメ、ハルと父さんの客のために晩飯を作りたい」
「愛してる」タカは堰堤の上の夕日を見つめながら言い、川の堰堤の端で嬉しそうにピョンピョン跳ねるノラの顔を見た。
ユキ、「私も愛してる」繋がりは切れブチッ!残ったのはツー…ツー…という音だけ。
やっほー!みんな元気?まだうんち出てる?
今朝、俺のうんちめっちゃ少なかったんだよ。食う量が減ったせいでさ www 副収入が必要だ、もう仕事探しが大変な野良猫みたいになってるよ www
あ、そうだ俺の作品にうんち(ブクマ、コメント、評価)を忘れずにしてくれよな。みんなのうんちはこの小説の続きにとってすごく大事なんだ。
うんちからの挨拶!
trowysan




