第76話「五段重御節!田舎鮨ユズピリピリ&ツガニ唐揚げアカアカバチバチ!屁扇風機ミコと眠る子の風の間」
13:45 JST - コミンカ裏の竹林
タタッ…タカは息を切らして来た、黒い木の五段重を手に、背中に3歳のハルが濡れチャプッ…
タカは竹の地面に二つ折りのゴザを敷いた、ゴザは少しヨレヨレ、端は少し破けてるけど、綺麗。
タカ、「ごめん父さん、昼飯13:45に遅れた。さっきヒメとハルと川の石でツガニ探してたら夢中になっちゃって、ハルが転んで、バケツがひっくり返ってさ…」
パカッ…赤い風呂敷が開かれた。フワアア…乾いた香り。ユズ、炒り胡麻と醤油椎茸。
五段重。マツリ弁当、ミコ、マオゼウ、ナナ、ノラ、タカ、ジンサイ、スズカ、ロジャリ、ヒメ、ハル、アキオのための昼飯。
1段目 - イナカスシ 高知の山寿司
白が少し黄色い米にジンサイの庭のユズの搾り汁がかかってる、俵型で固く、少し粘りホク…ホク…上には魚じゃなくて…
若いミョウガのピンク薄切り、酸っぱ辛いピリ…ピリ…と舌に。
山の椎茸濃い茶色醤油で3時間煮た、ジュワア…中が甘く、森の香り。
筍の若い黄色い煮物、サクッとコリッ…
山の緑の蒟蒻、モチモチムヌ…ムヌ…
ミコは1つ取り、モグ…大きな目がすぐパッと開いた。「酸っぱ!すごく爽やか!舌がユズでビリビリした!」
タカ、「高知では米酢を使わない、ユズを使う。これは山の人の寿司、海の人のじゃない。だからイナカって名前なんだ」
2段目 - ツガニの唐揚げ 四万十のメイン珍味
足の親指くらいの四万十の川ガニ。殻ごと真っ赤にアカ…アカ…180℃で揚げ、茶色い毛の生えたハサミはまだ見え、小さい黒い目もまだ飛び出てる。油っぽくなくカラッとしてる。
ノラは1つ取りコリッ…「外サクサク」バチ…バチ…「煎餅みたい、中は…」ジュワア…「とろけた」
「蟹味噌卵黄」トロ…トロ…「舌でとろける。しょっぱい、甘い、深い旨味、四万十の綺麗な泥の匂い、雨上がりの川石の匂いのような海の生臭さじゃない」
マオゼウ、「タカさん、中がクリームみたい!卵がとろける!」
ナナ、「ハサミ先まで食べられる!」コリッ…!
タカ、「11月のツガニが一番太って、卵が詰まってる。ヨーロッパではリバークラブの珍味って言うけど、ここではただの川の子の弁当。そうだろロジャリ先生?」
ロジャリ、「ジンサイ先生、君の息子はシェフの方が向いてるようだ、僕は君に5つ星をあげるハハハ」ジンサイはロジャリの皮肉を見て微笑むだけだった。
3段目 - カワエビの唐揚げ
透明な川エビ小指くらいの大きさが山のように積み重なる。ユズ胡椒と塩で薄く揚げ、薄いオレンジ、黒い目はまだ見える。完全にカラッとしてる。
スズカは箸で取り、コリ…コリ…バチ…バチ…
スズカ、「頭は苦いけど美味しい!尻尾まで全部サクサク!」
ジンサイ、「苦いのは頭の味噌だ。四万十の子はこれをおやつに食べる。歯が強くなきゃ。どうやら数年先は僕はもうこれを食べるのが難しくなるな、ハハハ」
タカの子ハル3歳は1つ食べ、「父さん、エビがサクサク!」コリッ…
4段目 - 塩おにぎり&ミョウガ漬物
小さい丸いおにぎり、土佐の海の塩が振られ、外側の海苔は少し萎れ温かく、中の米はもっちりホク…ホク…辛くなく、ヒメ&ハルと同じくミコ&ナナがツガニで辛くならないように。
隣はピンクのミョウガの浅漬け、酸っぱくサクッとコリッ…油を中和するために。
ヒメ、「私がトトロ!」モグ…モグ…
5段目 - ユズ切り&山柿
新鮮な黄色いユズの切り身+山の柿のオレンジダイス、冷たくフワアア…ジュワア…と水っぽい。甘酸っぱく、揚げ物の胃もたれを消す。
…重箱は15分で空になった。皆モグ…コリ…バチ…と薄暗い竹の下スワ…スワ…光は点々とキラア…キラア…と葉っぱ越しに。
ジンサイはゆっくり、竹の箸を置いたカチッ…
「君達の拠点水上でも東京のような大都会でもめったにこのメニューはない。彼等は鮎の塩焼きしか知らない。ツガニとイナカ寿司は四万十にしかない。君達は歴史的な食べ物を食べてる」
ロジャリは頷き、「そうだ。京都でもこんなに太ったツガニはない。四万十の泥はやはり違う」
ミコとマオゼウはまだツガニをゆっくり噛み、「……美味しい」
ジンサイ、「タカ、君はノラの風の間の稽古を手伝ってくれ」
「ノラ、稽古をまたしよう」
ノラ、「はい、ジンサイ先生。お願いしますタカさん」
ジンサイ、「タカ、昔君が自分で学んだ扇風機の方法で風の間を教えてやってくれ」
タカは恥ずかしそうに笑い、「えっと…でも父さん…」
ジンサイは頷くだけだった。
「わかったよそれなら」タカは答えた。
「ミコちゃん、ロジャリ先生から君には風を吹かせる能力があると聞いた。稽古を手伝ってくれる?」
ミコ、「喜んでタカさん」
ジンサイは遠くから見守るだけで、まだロジャリ、スズカ、アキオ、ハル、ヒメ、マオゼウとナナと一緒にゴザに座った。
タカ、「ミコ、上の濡れたスジが置かれた干し場の棚に囲まれて瞑想してるノラの方向へ優しく風を吹かせてくれ」
ミコ、「わかった…ウンチスキル」
ミコはラムネを飲み、「ラムファン!」ミコのボルから扇風機のボタン1のような柔らかい風が出た。
「タカさん、もっと強くしたかったら背中を1回押して、1回目の今が1番モード、強くするにはもう1回押して2番、3番が一番強い」
「ええええ…屁の扇風機だったのか…わかった」タカは少し驚いて言った。
「何の生臭い匂いだ?さっきのツガニみたい…いやいや僕は集中しなきゃ」彼はまだツガニが混じったミコのウンチスキルを嗅いだ。
ジンサイ、「ナナちゃん、昔タカはこの方法で学んだ」
「扇風機で乾かしたスジは実はあんまり品質が良くない」
「彼はこっそりチャンスを盗んでそれをやって、結局亡き妻が僕とタカを怒った」
「今久しぶりにその時の事を思い出した、長い間記憶の中で薄れてたのに」
「君の先生ノラに感謝しなきゃ」
30分経ち、「ノラちゃん、ミコの人工の風がない干し場の棚へ移ろう。違いを感じて」
ミコは休憩、ボルは30分止まらず風を出し続けてヒク…ヒク…となった。彼女はジンサイと皆がくつろいでるゴザへ歩いて行った。
ヒメもハルも満腹で、目は重くなってきた。上の竹の木の風スワ…スワ…薄暗く、日光は点々とキラア…キラア…と葉越しにだけ。
ヒメは眠く、ゆっくりスズカの膝へ倒れた、ゴザに座ってるスズカの膝へ。
ハルも、隣で黙ってるアキオの膝へ倒れた。
静寂。
スズカ、「えっと…あ、重い…」彼女はヒメを優しく抱きしめ、「寝んねね、ヒメちゃん…」トン…トン…とヒメの背中を優しく叩いた。
アキオは石のように固まった。今回初めてで初めての経験。膝の上でハル3歳がグウ…グウ…といびきをかき、よだれがアキオのズボンへ垂れた。
アキオ、「…………」アキオの心の中。ドキッ!顔は真っ赤になり耳まで他の事を想像した。
「ヒメの黒髪はスズカに似てる…ハルの丸い目は僕が小さい時みたい…もし僕とスズカが子供を持ったら…157cm+168cm…僕達の子供はこんな感じかな?いや、いや…」
「ムヘヘヘヘ…」アキオのエロい笑みは無意識に出た。
来たばかりのミコはキョロ…キョロ…とアキオの表情を見た
スズカはハルを抱きながらニヤニヤしてるアキオを見て、「アキオさん?どうしてそんな笑い方してるの?」
アキオは驚き、「え…えっ!い…いや!僕はただ…ただもし…もし僕達が…」
マオゼウは来たばかりのミコに囁き、「プフッ…見ろ、アキオが父親になった妄想してる」
ミコ、「……」それからスズカへチラッと見て、「じゃあ…お母さんは…スズカさん?そうだよね?」
ロジャリ先生は小さく咳払い、ゴホッ…「アキオ、もし眠いなら子供を落とさないように」
タカ、「ノラちゃん、見て。あの一番柔らかい風の間は小さな子供が寝てるみたいだ。誰も動いてない、でも全てが生きてる」自分の子がスズカとアキオの膝で寝てるのを示した。
竹の風スワ…スワ…葉が1枚ヒラ…ヒラ…とちょうどハルの鼻の上に落ちた。
ハルはくしゃみ、「ハックシュン!」
ハルは起き、アキオを見て、「父ちゃん?」
アキオ、「エエエエエエエッ!?」
ハルのくしゃみを聞いて驚いたヒメも起きた。
ヒメはスズカを見て、「母ちゃん…?」
スズカ、「エエエエエエエッ!?」
アキオとスズカは互いに恥ずかしそうに赤い顔で見つめ合った。
マオゼウ、「プフッ…」
アキオ、「黙れネズミ…チッ!」
あとがき
書いてたらめちゃくちゃ腹減った……。
ツガニの唐揚げとか田舎寿司とか、自分で書いて自分で飯テロくらってる。
財布の中はスッカラカンです。フリーランスの仕事もまだ来ない。wwww
もしよかったら、僕の作品にうんちを残していってください。
ブックマーク、感想、評価、なんでもいいのでうんち置いてくれたら、ビンボーでも頑張って書けます。
今夜はまたド貧乏モードに戻ってカップラーメンです。
読んでくれてありがとう。
trowysan




