第68話 「天草海苔工場 - ヒロ&ヒナちゃん - 決闘の秘密 テッサイvsジンサイ 網直し包丁vs刀」
「ねぇ…ロジャリ先生私達まだ着かないの?」ジンサイ先生の道場への途中で目が覚めたスズカが聞いた、06:00 JST離陸からもう1.5時間の旅。
ロジャリ、「まだあと1.5時間ぐらいで天草、熊本へ着くと思う」
アキオ、「……」彼はピティックのコックピットで黙って集中した。
スズカ、「エエエ…だってあそこには雪ないんでしょ?」スズカはロジャリに騙されたと感じた、頬を膨らませた。「あそこに行くと知ってたら水着を持って来たのに」
プクウウ…
ゴオオオ…ヒュウウウウ…ドスンッ!1.5時間後ピティックは天草の埠頭に着陸した、着陸から100m遠くない所に天草道場が見えた。
フサア…スズカの綺麗な黒髪が有明海の風に吹かれた。
サラッ…アキオは後ろからついて行きながら彼女の美しさに見惚れた。
暖かく湿った風が肌にべたつく。気温約24°C。
濡れた海苔の生臭い匂いが塩と混ざり漁船の軽油の匂いが混じる。
ブウウン…ブウウン…
竹の干し場で、黒い海苔のシートはまだ濡れてポツッ…ポツッ…と滴り、乾いたものはヒラッ…ヒラッ…と浜風に舞った。
スズカと友達は80メートル歩いた、靴はコツッ…コツッ…と苔むしたコンクリートで、彼らは黒い網の山、塩の袋、青いポリタンクを通り過ぎた。その前に、古い木造建物白いペンキが剥がれ、まだ新しいペンキの看板「天草海苔工場 - Amakusa Nori Factory」
ガサッ…ガサッ…
ロジャリ、「こんにちは、ジンサイ先生…」ロジャリは木の看板が名前変わった道場の前に立った。
カラッ…カラッ…27歳ぐらいの男が出て来た、「こんにちは、ロジャリ先生?」その男が聞いた。
ロジャリ、「……」彼はしばらく黙った。
27歳の男、「僕は天草ヒロ、天草甚斎の次男です」
ロジャリ、「おお神よ、君はすごく大きくなったなヒロ君、最後に会った時はまだ小学5年生だった」
「パパアア…パパ一緒にまた絵を描こう」4歳ぐらいの小さな女の子が言った。
トテ…トテ…
ヒロ、「ちょっと待ってねヒナちゃん、パパはお爺ちゃんの友達を接客してるんだ」ヒロが娘に言った。
ヒナ、「お爺ちゃん?パパお爺ちゃんの所へ行こう、もう3ヶ月お爺ちゃんと剣の稽古してない」ヒロの服を引きながら言った。
キュウウ…
ヒロ、「後でね、パパ約束する、君は先に入ってママの所へ行きなさい」ヒナに微笑むヒロ。
ニコッ…
ロジャリ、「すまないヒロ君、お父さんはいる?」
ヒロ、「父はちょうどもう3ヶ月ぐらい前にここから引っ越しました、天草道場は海苔工場に変わりました、父はテッサイ先生と戦った後に引退して道場を閉めました」
ロジャリ、「それで今ジンサイ先生はどこに住んでる?」
ヒロ、「父は兄のタカと一緒に四万十へ引っ越しました」
「中で話しましょう先生」ヒロがロジャリを誘った。
「どうぞ座って、家が散らかっててすみません」ヒロが言った、彼の奥さんがロジャリと友達にお茶+米菓子を出した。
チャアア…コトッ…
ヒナ、「刀あああ…一緒に剣の稽古しよう、ニャアちゃん」刀を持っているノラを見たヒナ。
ヒロ、「ヒナちゃん、お爺ちゃんの友達の邪魔しちゃダメ、失礼だよ」優しく言った。
ノラ、「大丈夫ですヒロさん」「行こうヒナちゃん外で稽古しよう」
ヒロ、「わあ!猫が喋った」初めて喋る猫を見てびっくりしたヒロ。
ピクッ!
ロジャリ、「たまたまノラちゃんは僕達の友達なんだ、ミコとマオゼウもいる」
マオゼウ、ミコ、「こんにちは」
ヒロ、「やっぱりロジャリ先生と一緒なら不思議じゃない」
ヒロの奥さんはヒナちゃんと一緒に出て行った、お爺ちゃんの遺産の2本の木刀を持って、彼女は元天草道場の前でヒナちゃんとノラが剣を稽古するのを見守った。
カッ!カッ!ノラの木刀がヒナの木刀とぶつかった。小さな女の子の嬉しそうな顔が見えた。
パアンッ!パアンッ!
ヒロ、「約1年前、テッサイ先生が私達を訪ねて来ました、彼は父に決闘を申し込みましたが、父は断りました、父はもう長く引退して弟子はもう取らないと言いました、もう5年ぐらい父は弟子を取ってないと思います」
「しかし、テッサイ先生は納得しなかった、父の侍No.1の称号を奪いたかったから。父は言いました、もういいその称号は持って行け、僕は昔から全くその称号は欲しくなかった、他人が勝手に僕の剣の腕を過大評価しただけだ」
「でも、テッサイ先生の顔つきはすぐに変わりました、多分父の言葉に侮辱を感じたのでしょう。母と一緒に海苔を干すのを手伝い終えたばかりのヒナが、突然テッサイ先生はヒナへ向かって走ろうとして言いました『僕を止めてみろ、さもないと孫娘が傷つくぞ』、漁網を直す包丁を持っていた父は反射的にテッサイ先生の動きを止めようとしました」
タタッ…タタッ…!
「電光石火で父はその包丁でテッサイ先生を斬りました、テッサイ先生の刀はその小さい包丁だけで二つに割れました。テッサイ先生の胸にぽっかり傷が開きました」
ザシュッ!キラアアンッ!パキイイインッ!
「父はただ言いました、二度と僕の前に現れるな。テッサイ先生は憂鬱な顔で行きました。ヒナちゃんはその出来事でトラウマで泣きました、父の目は殺人者のようでした。あんな父の目を初めて見ました」
シイイイン…
「テッサイ先生は絶望した顔で行きました」
「数秒後父は胸の傷を心配してテッサイ先生を追いかけました」
タタッ…タタッ…タタッ…
「結局3ヶ月前に父は侍の世界から100%辞めるために四万十へ行く事を決めました」
ロジャリ、「君の家族に起きた災難にお悔やみ申し上げます。たまたま、ノラはテッサイ先生の弟子で、ノラは長い間テッサイ先生を探していました。僕はテッサイ先生をかなりよく知っています、何が彼をあんな風に変えたのかわからない」
ヒロ、「テッサイ先生の居場所は知りません、ロジャリ先生。多分父は居場所を知っていると思います、後で父が住んでる新しい住所を渡します」
ロジャリ、「助けてくれてありがとうヒロ君。迷惑かけてすまなかった」
「それじゃ僕達はおいとましますヒロ君」
ヒロ、「待って、父の新しい住所を君のためにメモする」ヒロは紙とペンを取り、そして乾燥海苔をいくつか包んだ。
サリ…サリ…カシャ…カシャ…
ヒロ、「先生への少しのお土産です。父によろしく、多分来月あそこへ訪ねに行きます」父の新しい住所と乾燥海苔の包みをいくつか渡しながら。
ヒロ、「ヒナちゃん、稽古はもう終わりにしよう、ノラ姉さんがお爺ちゃんの所へ行きたいって」家の前で稽古してるヒナとノラを呼んでヒロが叫んだ。
ヒナは父の方へ走った、後ろにノラが続いた。
トテ…トテ…トテ…
「ねぇ…ノラ姉さん、また稽古しようね。約束?」無邪気なヒナがノラに言った。
ノラ、「約束だよヒナちゃん」
ピクッ!
10:55 JST ピティックは天草、熊本を離れて四万十へ向けて離陸した。
ゴオオオ…ブウォオオン…ヒュウウウウ…
あとがき
どうです? 面白くなってきましたか? ww
面白いってことにしといてください! ニャハハハハハハ!
そういえば、ブックマーク、評価、感想が全然増えてないんですけど……。
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読んでいただきありがとうございました!
trowysan




