第26話 残り1分45秒!ノラ赤眼vs玉鋼鎧、桜島チタン地獄刀「父は侍になりたい」
ノラが走り、スガちゃんを殴ろうとするヨシキへ石を投げつけた。
「おい、ババア。今の相手は私だ」
「最近の修行の成果を使わなきゃな。新技は全部体力使うから、できれば使いたくないが」
「必要なのは時間稼ぎと、この女の怒りを買う事だ。私だけを追わせればいい」
「避けて猫じゃらししてるだけなら、この赤い目を3分は使えるはずだ」
ズドン!ズドン!ヨシキが地面を殴るが、一発もノラには当たらない。赤眼モードのノラは、ヨシキが追いつけない速度を持っていた。ノラの攻撃力も上がっている。
「うおおお、このクソ猫が!」
「さっきからチョロチョロ逃げ回りやがって!余計イライラする!」
「これなら避けられないだろう」ヨシキは戦闘の瓦礫を拾い上げた。小さく握り潰し、ノラへ向かって投げつけた。
瓦礫の破片がガトリング銃のように滅茶苦茶に飛んでいく。
タタタタタ!カキンカキンカキン!破片の音が連なってノラへ向かう。ノラは全力で走り、ヨシキの機関銃のような投石から逃げ続けた。
「くそ!このままだと他の皆が危ねえ」
「うおおおお、いいだろう。軍神よ、我に味方せよ」
タッタッタッタ!ノラは超速でヨシキへ駆け寄った。**「0.5ポンド二刀流」**ガッ!ガッ!ヨシキへ2本の斬撃。
「チッ!カミソリみたいな傷だけか。この戦車肌のカバめ」
「いいだろう、もう一段上げる。こいつは1日に3回しか使えねえ」
「50ポンドモード」
「ソニック・テンドン・スライス」竜巻のごときノラの攻撃が、ヨシキの足の腱を正確に捉えた。
ドォン!ヨシキは倒れ、立てなくなった。
「ようやく終わったか」ノラが言った。
「サブローーーーー!隠れてないで出てこい!早くそれを出して手伝え!」ヨシキが自分の靴磨きを呼んで叫んだ。
トットット!50歳くらいの男がヨシキへ走り寄った。
「昨日の注文、持ってきたか?」
「ここに作りました」サブローはリュックからいくつか品物を取り出した。
「針と糸は持ってきたか?」
「いいえ、奥様」
「この役立たずが!」
フーーーッ、ハァーーーッ!ヨシキは息を吸い込み、恐ろしい事をした。
「うおおおお、くそったれ。あのガリ猫を舐めてた」切れた腱を引っ張り出し、動けるように結び直しながら悪態をついた。
ビリィッ!ヨシキはサブローの服を引き裂き、両足の傷の包帯代わりにした。
ジャン!ジャン!「来いよ、悪い子猫ちゃん」ヨシキは改造玉鋼の拳甲を打ち鳴らした。それだけじゃない、改造玉鋼の全身戦闘鎧を着込んでいた。
ノラはヨシキの戦闘服を見てポカンとした。「まずい、玉鋼だ...くそぉ...なんでロジャリ先生の基地にはステンレス包丁しかねえんだ」
ノラは目を閉じ、深く息を吸った。侍のシルエットが浮かび、こう言った。「侍は如何なるものも恐れぬ。その魂はどんな刀より鋭い」
「いいだろう...来い、デブ!」
「今日は全てを賭ける」シャン!ノラの紫の目が再び赤に変わった。
「50ポンドモード」
「残り2回だけだ、くそ!」
「この攻撃が決まりますように」
タッタッタッタ!ノラは竜巻の速さで走った。ヨシキの体をよじ登り、空へ跳んだ。黒いシルエットが足立の夜の月明かりに照らされた。
「千手時雨!」
カタカタカタカタ!無数の点が時雨のようにヨシキの玉鋼鎧を叩いた。ヨシキは両腕を交差させ、ノラの連撃を防いだ。鎧はゆっくりと凹み始めた。
ヒュンッ!ノラはヨシキの背後に降り、攻撃が止んだ。
パキン!ノラのステンレス包丁2本は、玉鋼鎧を叩き続けたせいで粉々に砕けた。
「くそ!この包丁はキャベツ切るくらいにしか使えねえ」ノラが愚痴った。
「ギャハハハハハ、さっきの自信はどうした、猫?もう一回見せてみろ!」ヨシキはノラを嘲笑い、煽り続けた。
ノラはただ逃げ回り、ヨシキの攻撃を避けた。砕けた剣の代わりを探していた。本物の刀は大きすぎて重くて使えない。
ロジャリの基地の庭の木の陰で、山本サブローは弱って傷つくノラを見て隠れていた。サブローは涙を流した。故郷の娘の黒猫を思い出したからだ。
彼は自分の両手を見つめた。ヨシキのために戦闘鎧を作った罪を犯したかのように。だが白血病の娘の入院費のため、借金を背負い、仕方なくヨシキに仕えていた。
「明後日の水曜は恭子の13歳の誕生日だ」彼は恭子へのプレゼント用に、チタン製の小さな刀を取り出した。恭子は鎌倉時代の伝説の女侍、楠木恭を崇拝していた。
「許してくれ、腰抜けな父さんを、恭子。すまない、明日岡山のお前の誕生日に帰れそうにない」
「だが今回、父さんは侍の心で生きたい」彼は首のロケットの家族写真にキスをした。
「子猫ちゃん、これを受け取れ!」サブローは恭子の誕生日プレゼントになるはずだった小さな刀を叫びながら投げた。
サブローがノラを助けた事に腹を立てたヨシキは、サブローが隠れる木へ石を投げた。「恩知らずが...」ミシィ、ズドン!大きな木が倒れた。サブローの安否は分からない。
ノラはサブローがくれた刀の鞘を開けた。目がキラリと輝き、呟いた。「ありえない!これは宝物だ。あの老人は只者じゃない」
「この輝き、この精巧さ、そして軽い...この刀は絶対に素人が作ったもんじゃない」
「これは地獄の刀だ。鹿児島・桜島の火口から取れたチタンで作られた刀に違いない」
シャン!シャン!ノラは刀を振った。
「黄泉の神に会う準備をしな、デブ!」
酒壺のタイマー:0:59
第26話、読んでくれてありがとうございます!
ノラの斬撃、カッコよかったでしょ?
千手時雨も桜島チタン地獄刀も…切れ味抜群。
私の給料くらい鋭いです。日給250円。
胃袋まで斬られて、毎日ヒリヒリしてます(笑)
だから皆さん、お願いがあります!
この日給250円の地獄から私を救ってください!
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1. ブックマーク → 作者のHPが1回復します
2. 感想・コメント → 攻撃力が上がります
3. 評価 → 新しい刀が買えます…多分
一票一票が、作者の飯と猫のカリカリになります。
いつも読んでくれるあなた、本当にありがとう。
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それでは、また第27話でお会いしましょう。
次回:酒壺タイマー0:59…決着。
ありがとうございました!




