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第17話:勾留11日目!ロジャリ釈放、ヤモリが鼻に噛み付き、ツキの弁護士は背後から刺された!?うんちエナジーでデア・インスティンクト覚醒の件

勾留11日目。


特捜部の新しい検事が小菅に来た。「ロジャリさん、あなたは自由です」


NHKニュースが流れる。「ロヒト・ゲノミッションの研究者にして研究主任のロジャリ氏が、狂犬病事件の容疑について無罪と確定されました。長らく姿を消していたツキの弁護士、福・デニスがロジャリ氏の弁護人として再び姿を現しました」


ミコと仲間たちは東京地検特捜部へロジャリ先生を迎えに行った。嬉しさと感動が花火のようにパンッと弾けた。


「ロジャリ先生……」ミコはスズカの肩からピョンと飛び降り、ロジャリに飛びついた。

喜びじゃない。作った血清の副作用で、ちょっとキレていたのだ。「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」鼻をミコにガブリと噛まれ、ロジャリ先生が絶叫する。「このクソジジイ、俺を殺す気か!?」ミコはロジャリの鼻を噛んだまま言った。


「ハーッハッハ!見ろよあの新入り、また面白いことしてやがる」デニスさんはゲラゲラと笑い転げた。

「スズカ、知ってるか?ジャワの言い伝えだと、ヤモリの噛みつきは雷の音が鳴らないと外れないらしい。ロジャリ先生の鼻は諦めるしかねえな」マオゼウが真面目な顔で言った。

スズカはカッと目を見開き、祈り始めた。「神様、早く雨を降らせてください」


デニスさんとマオゼウはチラッと目を合わせた。互いの思考が繋がったかのように。デニスさんはしゃがみ込み、バッグから何かを取り出して作り始めた。カチャカチャ!サッサッサッ!完成だ!


「スズカちゃん、落ち着いて。これを周りに吊るすんだ」デニスさんは作りたてのテルテル坊主をいくつか手渡した。


キラーン!太陽の光がギラギラと照りつける。天気はむしろカンカンに暑くなった。「ハーッハッハッハ!」デニスとマオゼウは、スズカの天然ぶりに腹を抱えて笑い転げた。


スズカはようやく騙されたと気づき、テルテル坊主をバンッと地面に叩きつけて叫んだ。「バカァ!」


ドゴッ!ドゴッ!デニスさんとマオゼウの頭に拳が炸裂した。自分のヒロインがバカにされるのを見ていられなかったアキオさんが放ったのだ。「チッ、クソガキのジジイが」アキオさんの口から吐き捨てるような言葉が漏れた。


「分かった分かったミコ、基地に着いたらお前の新しい力について説明する。うんち哲学の祖、フェゼイズムの創始者たる至高の賢者『チェフィリトス』の名にかけて約束する。だから噛むのをやめてくれ、鼻がもげる!」ロジャリ先生はゴロゴロと痛みに転がりながら言った。


**地下訓練室。**ミコ、ロジャリ、ノラが剣術の稽古をしていた。

「お前が昨日飲んだ血清は『シャッツ』の試作品だ。富士山で研究中に、自然の手助けで偶然できちまった血清よ。エンハンスド・プープ・エナジーを完全に会得した仙人の仲間がいてな。何度も世界を救うために力を貸してくれと頼んだが、そいつは断り続けた。俺も無理強いはしたくねえ。そいつは平和な道を選んだんだ。名はイヴォッコイ・ジヴェヤ。シベリアの森で瀕死のところを拾った山羊だ」


「エンハンスド・プープ・エナジーを制御するには『デア・インスティンクト』を会得する必要がある。デア・インスティンクトには3段階ある。俺が作った血清だと、お前はまだ『デア・トリープ』しか使えねえ。研究が完成すりゃ『ダス・バウフフゲフュール』、そして頂点の『ダス・フィンガースピッツェンゲフュール』へ進める」


「『ダス・フィンガースピッツェンゲフュール』を使うには師が必要だ。さもなくば、潜在意識の深淵に沈んで抜け出せなくなる。空っぽの殻だけのゾンビみてえになっちまう。いずれ富士の仙人、イヴォッコイから学ぶとしよう」


3時間の稽古が過ぎた。ロジャリ先生はミコに、何でもいいから大量に食い、胃の中で瞬時に消化するイメージをしろと命じた。エンハンスド・プープ・エナジーを高めるためだ。


「先生、休ませて……もう無理……」ミコは腹をギュルギュルと鳴らし、目は死んだ魚のようになって言った。


庭先でデニスさんがプカーッと煙草をふかしてくつろいでいる。彼はぼんやりしているミコに歩み寄った。「よう!新入り、元気がねえな」


デニスは冷えたアップルジュースの缶をミコに手渡した。「ほら、飲め。『生き甲斐』って知ってるか?そうだ、俺たちはそういう文化の環境で生まれたんだ。まずはジュース飲んでスッキリしな」クールな親父の声で言う。


ミコの目にカッと闘志の炎が灯った。「ありがとうデニスさん。デニスさん、見た目と違いますね。あなた、本当にいい人だ」


「アーッハッハ、また売り飛ばしてほしいか、新入り?」デニスはからかった。

「どうだ、夕飯の前に夕暮れでも見に行かねえか?少しは気が紛れるだろ」デニスが誘うと、ミコはコクリと頷き、デニスさんの肩に乗った。


足立の夕暮れの道。ロジャリ先生の基地の周りは、いつになくシーンと静まり返っていた。「おい新入り、誰かに尾けられてるぞ。飛んで、こっそり這って行ってみろ。あの自販機の裏に隠れてやがる」誰かに付けられていることに気づいたデニスが言った。ミコが振り向くと、確かに自販機の裏に人影があった。


ミコはスススッと音もなく自販機に向かって這い進んだ。だがそこにいたのは囮の人形だけだった。ハッとしてミコはデニスさんの方を振り返る。


オーバーサイズのパーカーを着てマスクで顔を隠した何者かが、デニスさんの真後ろに立っていた。ミコが叫ぶ。「デニスさん、後ろ!」


ズブリ!ドクッ……!謎の人物に刺されたデニスさんは、その場にバタリと倒れた。


第17話、お読みいただきありがとうございます。


実は今日、風邪でダウンしておりまして……。

日給250円の執筆労働が祟ったのか、体がバキバキです(笑)


あまり長く語れませんが、明日第18話も更新予定です。

Vol.1は第30話で完結予定です。

Vol.2は皆様の応援次第で続きます……!

目標50ブックマーク、どうかお力添えを。よろしくお願いします。


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明日、第18話でお会いしましょう。


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