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第15話:勾留8日目!7千万の裁判官逮捕、しかしその鬼畜は俺のヤモリを1万円で質入れだと!?スズカを騙す計画、大失敗の件

10:30

ガチャリ!ドアが開く音が響き、デニスがヤマト部長の部屋に入った。


「よう、ヤマト部長!」デニスはクールに挨拶する。

「ロジャリ先生を釈放してもらいてえ」そう言って、ロジャリが無実だという証拠が入ったUSBメモリを机に置いた。


「何の件だ?」ヤマト部長は怪訝そうに尋ねた。

「はあ?まさか知らねえのかよ部長。俺のダチが、最近の狂犬病騒ぎを起こした違法研究の濡れ衣を着せられてんだよ」デニスは少し苛立って言った。

「狂犬病事件の容疑者逮捕については知らん。確かに事件は捜査中だがな」ヤマト部長が答える。


「ハーッハッハッハ!」デニスは急に大笑いした。

「悪い悪い部長。こりゃ笑える。お宅の組織、下から腐ってきてるぜ。知ってるか部長、糖尿病の患者が足に酷い感染症を起こしたら、組織が広がる前に切断しねえとダメなんだ」デニスは顔をヤマト部長に近づけて言った。


ヤマト部長はデスクのPCで、USB内の証拠を確認し始めた。


「ロジャリ先生が捕まる7日前のことだ。悪ぃが、俺がガキの頃に育った地下ネットワークを使って、東京中の監視カメラをハッキングさせてもらった」

「警察に任せたらロクに進まねえと思ってな。感染症が広がるのが怖かったんだ。俺が自分で動いた。現状、信用できるのはあんたと、警察署の前の銅像だけだ。はは」デニスは少し冗談めかして言う。

「見ろよこれ。ロジャリ先生のアパート周辺で定期的に木を切ってる業者に、賄賂を渡してる警官がいる。何か話し込んでるぜ」

「これ見ろ。ロジャリ先生が捕まる6日前、木こりに金が振り込まれてる」

「逮捕の10日前。裁判所の判事の元妻の口座に7千万円の入金があった。この金、俺が調べたらアメリカのPUMPグループ――ロヒト・ゲノミッションに次ぐ世界最大の遺伝子工学企業だ――そこのダミー会社数社を経由してた」

「これだ。1ヶ月前の都内のカフェ近くの監視カメラ映像。リチャードって野郎がリムジンから降りてくる。この車のナンバーを調べたら、PUMPグループ傘下の日本のバイオ企業『PUMPダイナマイト』所有だ。で、見ろ。隣に座ったのは誰だ?そう、リチャードから7千万受け取った判事だ。賄賂の判事と何か密談してやがる」

「そしてロジャリ先生がアパートにいない日の朝。俺はその日の監視カメラを確認しようとした。だが、記録が一切なかった。おかしいだろ?近所で聞き込みしたら、その日は停電してて、しかもチンピラのヤクザ共が騒ぎを起こして住民の気を逸らしてたらしい。数人の警官がその判事から金を受け取っててな、おかしなことに木こりの野郎にも金が流れてた」

「その日の夕方に電気は復旧。で、その夜、警察がロジャリ先生逮捕に動いた」

「勾留6日目、俺がロジャリ先生に面会した時、先生は『リチャードが絡んでるかもしれん』と言ってた。面会後、新入りと一緒にアパート周辺を回った。ロジャリ先生のアパートの木が最近切られてて、近くに漏電で焦げた跡があった。停電のせいで周辺とアパートのカメラが死んでたんだろう」

「昨夜、その停電を起こした木こりを締め上げた。ついに白状しやがった。警官とヤクザに脅されたってな」

「そいつは今、歌舞伎町の元部下に厳重に監視させてる」デニスはUSBの証拠をヤマト部長に説明し終えた。


「分かった、このクソ親父。日本の面子を世界に晒すわけにはいかん。俺がすぐにケリをつける」デニスと同年代、50代のヤマト部長が言った。


「もしもしメグミ、ノハラとカスカベとナガサキを呼べ。今日中に片付ける大事件だ」ヤマト部長は机の電話で私設秘書に連絡した。


「恩に着るぜヤマト部長。何度助けてもらったか分からん。俺は失礼する、吉報を待ってる」デニスはヤマト部長に礼を言い、東京地検特捜部を後にした。


「よう、みんな」デニスが研究所に戻ってくると、仲間たちに声をかけた。

「ただいま、デニスさん!」スズカが出迎える。

皆の好奇の視線がデニスに集まる。「まあ落ち着けって。明日にはロジャリ先生は自由の身だ。とりあえずテレビでも見ようぜ。さっきカフェで昼飯食ってたら、バズってるキモチ・スガの生配信やってたんだ。ありゃすげえ元気だ。俺ならもう腰が痛ぇよ、ハハハハ」デニスは部屋の緊張をほぐそうと言った。


16:13、デニスはキモチ・スガの配信を探したが、すでに終わっていた。NHKにチャンネルを変えると、臨時ニュースが流れていた。アナウンサーが生中継で話す。「東京地検特捜部は、収賄の疑いで東京地裁の田中裁判官を逮捕しました。田中裁判官は、ロヒト・ゲノミッション社のロジャリ・R・ロヒト氏逮捕を巡り、海外企業から7千万円の賄賂を受け取った疑いが持たれています」


「よっしゃあ!!!!」部屋中の全員が一斉に歓喜の声を上げた。嬉しさのあまり反射的にスズカはアキオさんに抱きついた。アキオは密かに想いを寄せる相手に抱きしめられ、嬉しすぎて石のように固まって何も言えなかった。

「あ、そうだデニスさん、ミコちゃん迎えに行きましょう!明日はメンバー全員揃ってロジャリ先生の出所を祝わないと!」スズカが嬉しそうな顔で元気よく言った。

「悪いなスズカ、まだ新入りを買い戻す金がねえんだ、へへ」デニスは頭を掻きながら答える。


「大丈夫、ロジャリ先生なら今回だけは許してくれます!私が責任持ちます!」スズカはボインッと胸を叩き、このグループの会計係としてドヤ顔で胸を張った。

「へへへ、そうこなくっちゃな」また何か企んでいそうな、デニス特有の邪悪な笑い声が漏れた。


スズカ、デニス、マオゼウは、デニスが10万円で質に入れた――と本人が言い張っている――ミコを迎えに行くことになった。歌舞伎町へ向かう道中、「おおいスズカ、見ろよあのバズってるキモチだ。珍しくファンに囲まれてねえな。青いハエがたかるクソみてえによ」デニスが少し不思議そうに言った。


「あーもう!ラジオつけてもロジャリ先生のニュースばっかじゃねえか、クソッ!」デニスはカントリーを流すチャンネルを探したが、そこでも田中裁判官逮捕のニュースを報じていて、苛立った声を上げた。


19:07 JST、歌舞伎町の通りは美しいネオンに彩られ、香水の香りが漂い、昼から夜への交代を告げていた。「ようアニキ、また遊びに来たのか?おや、今日は若くて可愛い子連れじゃねえか。最近は若い方がお好みかい?へへ」出迎えたのは、デニスの元部下でカジノオーナーのシンジだった。


「うるせえ!俺は昨夜質に入れたヤモリを買い戻しに来ただけだ」女の話をされると機嫌が悪くなるデニスが言った。


「ああ、あの喋るトカゲか。あんたが1万円で質に入れたやつだろ?」シンジが言った。


「バカが!昨夜の約束忘れたのか!」デニスは目をカッと見開き、心の中で絶叫した。呆れて口が開き、咥えていたタバコがポトリとアスファルトに落ちた。


スズカの頬がプクーッと膨らみ、両手はワナワナと震えるほど握りしめられた。コツ、コツ、コツと、固くてハッキリとした足音を立ててデニスに歩み寄ると、こう叫んだ。「デニスさん、嘘つきいい!」


「ハーッハッハ!」マオゼウは、このバカ3人組の様子を見てケタケタと笑い転げた。

【あとがき】


第15話、最後まで読んでいただきありがとうございます!


今朝起きてスマホを開き、なろうのマイページを確認したんです。

「まさかブックマークなんて…」と思ったら、

なんと1件ついてました。総合2pt。


誰だか分かりませんが、ログインしてブクマ押してくれたあなたへ。

本当に、本当にありがとうございます。


そしてTwitterでも、相互フォローの先生にRTを頂きました。

あのRTのおかげか、それともここにいる名無しの読者様のおかげか。

とにかく、ヤモリに人権が生えました。ぷりっ。


この場を借りて御礼申し上げます。

初めてブクマをくれたあなたに、

我らが市場神「おっぱい千手様」のご加護がありますように。

そしてRTしてくれた先生にも、最大級の感謝を。


ちなみに第15話は、日給250円で書きました。

皆様の「ブックマーク」「★評価」「感想」が、

寂しい土曜の夜を変えてくれます。


下のボタン、押してもらえると嬉し泣きします。

皆様のブクマが、第30話までの燃料です。

正直、反応がなければVol.1は30話で完結させる予定です。


今夜デート中のリア充の皆様、楽しんでください。

恋人がいない同士の皆様、安心してください。

今夜は私が一緒に月を見上げて泣きます。ぷりっ。


では、第16話でまたお会いしましょう。

ブクマ、よろしくお願いします!


Twitter/Threads:@trowysan

Trowy-San

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