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第14話:鬼畜弁護士、ヤモリを質に入れたくせにギャル探偵より色気がないと嘆く件

勾留8日目。


福・デニス――ツキの男と噂されたが、実際は全くツイていなかった。賭場では連敗。朝帰りの顔は、熱いお茶をぶっかけられて真っ赤だ。


「あー、朝の洗顔は格別だな。お茶のフェイシャルパックを頂いても、このシワシワの顔はシワシワのままか。へへへへ」デニスはミコを質に入れた件を忘れさせようと、自虐ネタを飛ばした。だが、そのギャグは滑り倒した。あの単純バカのスズカですら、今朝は笑わなかった。


「チッ、よくもまあコーヒー淹れてタバコなんか吸ってられるな!」アキオが毒づく。


「おいおいアキオ、落ち着け。ロジャリ先生が無実だって証拠は全部揃ってる。第一、ここから東京地検特捜部まで1時間もかからねえ」デニスは熱いコーヒーを啜りながら言った。


「孫子は兵法で言った。『兵は国の大事、死生の地、存亡の道、察せざるべからず』とな」デニスは部屋の中央に立ち、わざとらしく重々しい口調で語った。少しでも賢く見られたいのだ。


「カッコいいー!デニスさん!その言葉、インスタでバズってる女子大生ギャル探偵が言ってました!ほら見て、見た目はギャルなのに言葉は超イケてるんです」スズカはスマホをデニスに見せつける。


「やれやれ、ようやくこのバカがさっきの件を忘れてくれたか」デニスは、スズカの二つの神聖な山の間で暖を取っている白ネズミのマオゼウに小声で囁いた。


「何か言いました、デニスさん?」スズカが尋ねる。


「いえいえ、何でもない。気のせいじゃないか、スズカ」デニスが答えた。


「ったく、バカなだけじゃなくて耳も遠いのかよこの女は」マオゼウがぼやく。


デニスは続ける。「本当なら、証拠は全部握り潰して裁判で裁判官の前でぶちまけるのが筋だ。お前が教えてくれた人気インスタグラマーのキモチ・スガみてえにカッコつけたいが、俺はもうジジイで、あんなナイスバディも持ってねえ。地味に行って、普通の男でいるさ、はは」


「じゃあ行ってくるぜ、みんな」デニスはタバコを揉み消し、ヒロインを救いに行く主人公のようにカッコつけてジャケットを羽織った。


ブルゥゥン、ブルゥゥン。デニスの古い車の独特なエンジン音が、ロジャリ先生の研究所から遠ざかっていく。


「しまった!ミコを迎えに行くの忘れてた!私のバカ!」スズカが叫ぶ。


「はぁ……」部屋中に、スズカのバカさ加減に呆れるため息が響き渡った。


「こんにちは、デニスさん。何か御用でしょうか?」東京地検特捜部の受付嬢が、親しげに声をかけてきた。デニスが日本の大事件を数多く扱ってきたのは明らかだった。


「部長を呼んでくれ。すぐに対処しなければ日本の法の面子が丸潰れになる案件だ」デニスは低い声で言った。


「もしもし、ヤマト部長。デニスさんがお話したいと」受付嬢が内線をかける。


「電話を代われ」ヤマト部長が答える。


「もしもし部長。2010年の大阪の事件みたいに長引かせて、日本の顔に泥を塗りたくはないでしょう?」デニスが尋ねた。


「早く俺の部屋に来い」ヤマト部長は短く答えた。


冷たく、張り詰めた空気が、東京地検特捜部の建物を一瞬で包み込んだ。


いつも『ゲコ哲学』を読んでいただき、本当にありがとうございます。


本日で連続更新14日目、第14話の投稿となりました。

皆様のおかげで、現在PVは1,536、ユニーク1,053人に達しました。

本当に、嬉しいです。心から感謝します。


作者は毎日、夜中にカタカタと執筆しています。

朝起きたら、日給25,000ルピア(約250円)のフリーの仕事へ。

ご飯はカップ麺、タバコ一本が唯一の贅沢であり、ストレス解消です。


正直、毎日ギリギリです。へへへへ。


でも、皆様からのブクマ、感想、★評価が、俺の執筆の原動力です。

一つブクマを頂けるだけで、「よし、明日も書こう」「カップ麺生活から抜け出すために頑張ろう」と思えます。


どうか、面白いと思って頂けたら、ブクマをして頂けると糞励みになります。

あなたのブクマが、作者を日給250円のフリーターから救います。マジで。


第15話の内容は秘密です。でも、必ず明日更新します。約束します。


最後に一つだけ。

作中に登場する「木持スガ(きもち すが)」は、他作品の真似ではなく作者完全オリジナルのキャラクターです。

伝説の「木持」一族については…おいおい作中で明かしていきます。お楽しみに。


【宣伝】

もしよろしければ、作者のTwitter/XとThreadsも覗いてみてください。

@trowysan

小説の更新情報や、ヤモリのミコの落書きを不定期で呟いてます。

作者のカップ麺生活の愚痴に付き合ってくれる奇特な方は、ぜひフォローお願いします。


引き続き、『ゲコ哲学』をよろしくお願いいたします。


木持スガ

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