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雑文よっぱらい「空飛ぶおちゃけ。神様はウイスキーがお好き?~巫女というお仕事~」  作者: ぽっち先生/監修俺
雑文よっぱらい「空飛ぶおちゃけ。神様はウイスキーがお好き?~巫女というお仕事~」
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つわものどもが夢のあと

さて、余興の飲み比べに決着がつくと、最後に神社自身が奉納するロケットの打ち上げとなった。

そのロケットの名前はH-ⅡA、そして搭載されているモジュールは『かぐや』と命名されていた。

そう、はるか昔、月からやって来たと言われているお姫さまと同じ名前である。


因みに今年はこのロケットにおちゃけの他に巫女が搭乗する事になっている。そしてこのロケットの目的地はなんと月面なのだっ!

そうっ!巫女はかぐや姫の代理として月に帰る事になっているのであるっ!


果たしてこの科学技術が進んだ現代においても月の都は存在しえるのか?と言うか、かぐや姫って月からの迎えが来て帰るんじゃなかったか?なんで自ら旅立つ事になってるの?

まぁ、そこら辺はあまり突っ込んではいけないところなのかも知れない。


とは言え、月面までそれなりの質量を持つモジュールを運び上げるとなると、他の奉納ロケットのようなミニチュア版と言う訳にはいかない。

なのでアナウンス譲が今回の神事のフィナーレを告げると同時に、県営運動公園のサッカーグラウンド面が轟音と共に開き始め、その下から全長53m、補助ブースター4基込みの総重量が445tにもなる本物のH-ⅡAロケットがせり上がってきたのだった。


そんなロケットに対して、巫女は清めの水を振り掛けると、びょんといった感じで頂部のフェアリングに開いているハッチへと飛び乗った。

因みにハッチ部分の高さは50m近い。まぁ、ここら辺は神通力と言う事で納得して貰おう。


そして巫女がハッチ内に消えるとアナウンス譲はカウントダウンを始めた。

「それでは本日のメインイベント。のんべぇ巫女様の『ざまぁ&追放』を始めたいと思います。この神事には『消滅と再生』の願いが込められているそうです。つまりお古になった巫女を廃棄して、また新しい巫女を迎える為の儀式らしいです。また建前としての説明では、これは日本の四季の変化や陰陽道や神道などの『対』の概念を具現化したものであり仏教の輪廻思想にも通ずるものだそうです。なので皆さんも笑顔で巫女様をお見送りいたしましょうねっ!」

「おーっ!」

アナウンス譲の言葉に観衆が呼応する。だが、ちょっと冷静になって考えると、これって『生贄』の儀式なんじゃないのか?もしくは『姥捨て山』?

しかし酔っ払いにそんな疑問を投げかけても通じる訳がない。なので会場は「みーこ、みーこ、みーこっ!」の掛け声が声高に叫ばれ続けるという、狂気にも似た熱気が渦巻いた。そんな歓声に包まれながら『べろんべろん祭』はフィナーレを迎えようとしていたのである。


「それでは始めましょうっ!エントリーナンバー333番。当神社奉納ロケット。協賛国は日本国で、ロケット名称はH-ⅡA。お神酒は全種類そろい踏みで総質量、なんと1tです。それではカウントダウン開始っ!」


「最終打ち上げシーケンスを開始します。各種セーフティ解除。状況オールグリーン。外部電源からロケット内バッテリーへの切り替え成功。点火シーケンス開始。発射10秒前、9、8、7、6、5、メインエンジン点火。2、1、リフトオフっ!」


ごごごごごーっ!


かくして巫女とおちゃけを乗せたH-ⅡAロケットは轟音と共に上昇し、途中で補助ブースターを切り離すと数分後には視界から消え去ってしまった。

だが、地上でロケットを追跡しているレーダー表示盤には順調にロケットが月への直行軌道に乗った事を示すグリーンシグナルが灯っている。


因みにH-ⅡAロケットの補助固形燃料ブースターの排気煙には人体に悪影響を及ぼす物質が含まれているので、こんなに観客の近くで打ち上げるのは本来あり得ないのだが、まぁこれは神事なので神様の加護があると考えておこう。


そして今、ロケット内をモニターしているカメラ画像には4Gもの加速度をものともせずに、映画『2001年宇宙の旅』で使われていたヨハン・シュトラウス2世の円舞曲『美しく青きドナウ』に併せてダンスを踊りながらおちゃけをぐびぐび飲んでいる巫女の姿が映っていた。


いや、巫女よ。ロケット内って船外との圧力差をなるべく少なくする為に地上の1/3くらいにしてあるはずだぞ?

低気圧環境では血液中の酸素濃度が低くなりやすいので忽ち酔っ払うぞ?いや、今の最新宇宙船や国際宇宙ステーションは地上と同じ気圧に設定されているんだっけ?


まぁ、どっちにしても巫女はいつだって酔っ払っているんだから変わりないのか・・。


かくして巫女は人間たちの『カルマ』をその身に引き受けて月へと旅立った。これによりこの地域は今後6年間は安泰である。

更には来年からは新たにフレッシュな新人が巫女となるので地域の者たちも喜んでいるはずだ。

そう、畳と巫女は新しいモノに限るのである。


と、ここまでは退屈な単なる出来事の状況説明に終始したが、実はここからが本番である。

で、何が本番かと言うと『空を飛ぶ』だっ!


いや、既にロケットが多数飛んでいたではないかと思ったあなたは甘いっ!あれは『上昇』であって『飛翔』ではないっ!

そう、『飛ぶ』というのは空中に浮かんでいるだけでは駄目なのであるっ!何故ならば面白くないからっ!


そう、面白さこそが物語の根源。シリアスなんて糞喰らえであるっ!


との、批判投稿がネットに上がった為、おちゃけの神様は機嫌を悪くなされた。その結果、この世界を見限り、異世界へと行ってしまわれた。結果、この世界からおちゃけが消えた。

そう、この世界にはそれぞれの事象やモノを担当する神様がいるからそれらは存在するのだ。なのでその神様がお隠れになると、神様が担当していた事象やモノも消えてなくなってしまうのである。


その最たる例が『天岩戸 (あまのいわと)伝説』だろう。そう、あれはキツかった。なんせこの世界の殆どの生き物は太陽エネルギーをベースとしてるのだから。

そして今回、この世界からおちゃけが消えた。いくらブドウを発酵させてもワインにはならず、同じくお米を発酵させても清酒にはならなかった。勿論ウイスキーやビールも同様である。


結果、憐れな人類はもうおちゃけを飲む事が出来なくなったのである。

だが、酒飲みたちは諦めなかった。手始めとしてネットに批判投稿をした者を見つけ出しネット環境がない場所に軟禁した。

更には批判投稿に賛同した者たちも同罪だとして捕縛し軟禁した。


これによりネットでは下手な事をポロっと呟くと粛清されてしまうという噂が広がり、結果ネット世界は廃れてしまった。

いや、本来ならばネットは匿名性が高いので身バレは滅多に起こらないのだが、相手が悪かった。


そう、神様の加護を得た者たちにとってネットの匿名発言者を見つけ出す事などカラオケでアニメソングをソラで歌うよりも簡単な事だったのである。

むーっ、駄目だ、出落ち以降が全く面白くない。これはあれだ、お題系によくある取りあえずお題を連呼しておけばいいんじゃね?現象に陥ったのかも知れない。

でもまぁ、時にはそうゆうラビリンスに陥る事もあるよな。

と言うかやっぱり手っ取り早く読み手に興味を持たせるには会話文を入れる事だと思い知ったよ・・。

まっ、これに関してはいずれ反省会をするとして、なんとかしてこのだらだら展開を畳まなくてはなるまい。

なのでもうちょっと続きます。

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