カサブランカ弾でぇ、一発撃沈っ!
むーっ、『第一回JR西日本×BS12 トゥエルビ じゆうに文庫小説大賞』の一般部門にこれで参加しようと思っているんだけど、規定の7万文字までまだ1万3千文字以上足りない・・。
予定では後4話で終わっちゃうんだけど足りるかなぁ。
1話3千300文字以上・・、微妙だ。
さて、前回のサブタイトルだけでは気付かなかっただろうが、今回のサブタイトルと併せるとピンと来た方もいるのではないだろうか。
だが、事態はそれとどんな繋がりがあるの?とばかりに戦闘シーンへと突入してゆく。
まずは信濃の航空甲板より18機の艦上爆撃機『流星』が腹に500kg爆弾を抱えて飛びたった。
これは現在の米軍の戦闘爆撃機で使用されているMk83 1000ポンド爆弾と重量的には同等のモノである。
だが現代のジェット戦闘爆撃機は、1機でこのMk83 1000ポンド爆弾を10発以上搭載できる。
それに対して流星は1発のみだ。そうゆう意味でも現代と過去の軍用機では攻撃力の差は雲泥の開きがあるのだった。
そしてそれは白色惑星帝国への爆撃でも露見する。18機の流星は撃ち上げられる対空砲弾をものともせず、18発全ての爆弾を白色惑星帝国へ命中させた。
だが、その代償は大きく、18機の流星は全て被弾し空母まで帰り着く事が出来なかった。
それ程の犠牲を出したにも関わらず白色惑星帝国は爆弾が命中したビルこそ大穴を明けて瓦解したが、それとて数百はあろうと思われるビル群の内の18棟を破壊しただけである。
なので白色惑星帝国の機関部であろう中心部分はなんの影響もなかったらしく悠々と空に浮き続けていた。
因みにこの時の白色惑星帝国の高度は1万m程度であった。いや、この高度では500kgもの爆弾を搭載したプロペラ機にはつらいものであるのだがそこはスルーしていただこう。
さて、航空機による攻撃が成果を出せなかった事により、今度は武蔵が前面に出て白色惑星帝国に近距離から9門の46cm砲から鉄鋼弾を撃ち上げてきた。
まぁ、近距離と言っても武蔵の主砲は45度までしか仰角が取れなかったので真下からでは主砲は使えない。
なので武蔵は白色惑星帝国から20km程度の距離から射撃を始める事にしたらしい。
因みに武蔵の1発1.5tもある46cm主砲弾は45度の仰角で発射するとその弾道のピーク高度は約1万2千mになる。なので余裕で白色惑星帝国まで到達できるのだ。
そして武蔵はその主砲弾を40秒に1回という凄まじい早さで連続して撃ち上げたのである。
どか~んっ!どか~んっ!どか~んっ!
武蔵の3連装46cm主砲3基が一斉に火を噴き始める。その際に発生した衝撃波により武蔵の周りでは海面が泡立った程である。
だが、そもそも戦闘艦の主砲弾は貫通力こそ強力だが、内蔵している炸薬の量は大した事がない。なので武蔵が発射した九一式徹甲弾も炸薬自体は34kgしか内蔵されていない。
これは艦上爆撃機『流星』が投下した500kg爆弾の爆薬量221kgの15%でしかない。
まぁ、装甲の表面での爆発と内部に喰い込んでからの爆発では破壊威力が異なるので一概には言えないが、それでも武蔵の主砲弾が白色惑星帝国の下部に穿った穴は精々半径10m程度だった。
そう、兵器とはあまりリアルに再現するとフィクションでは役に立たない事があるのだ。
なのでポチたちもフィクションにはフィクションで対抗する事にしたようである。そう、やっと出番だぜっ!波動砲っ!もとい、権利等が面倒なので『ウエーブ砲』と言い換えます。
かくして武蔵の艦首がぱかんと開き、そこから巨大な砲口が顔を出した。とは言ってもその直径は2m程だ。
いや、リアルな大砲としては砲口直径が2mというのはバケモノなのだが、巨大な武蔵の艦体と比較するとやっぱりか細く見えてしまう。
そもそも『ウエーブ砲』から撃ち出されるのは実体弾ではなくエネルギー波なので砲口直径はあまり関係ないのかも知れない。
だが、ここで疑問が生じる。それは撃破すべき白色惑星帝国は高度1万mにいるのに武蔵は海上にいるという事だ。
主砲は砲身を45度まで仰角をつけられたので上空へも砲弾を発射できたが、艦体に直に固定されている武蔵の『ウエーブ砲』は前方にしか発射出来ないではないかっ!
いっ、意味がねぇっ!満を持して登場したくせに戦うべき相手に向かって撃てないとは何たる喜劇っ!
これは艦隊決戦を想定していながら一度もそうゆう戦場に立たなかった大和を揶揄しているのだろうか?
因みに史実では武蔵はちゃんと艦隊相手に主砲をぶっ放しています。まっ、航空機には勝てなかったけどね。
だが、ここで武蔵はびっくりするような方法にて艦首を白色惑星帝国に向けたのだった。その方法とはっ!
じゃじゃ~んっ!
艦尾に注水して艦首側を上に向けたのだぁっ!
すごいぞ、武蔵っ!お前は初太刀にすべてを賭ける示現流 (じげんりゅう)かっ!うん、もしかしたら武蔵の艦長は薩摩藩の子孫なのかもね。
かくして艦体の後ろ半分を水没させて艦首を白色惑星帝国に向けた武蔵の艦長は最初で最後の必殺の一撃を放っべく砲術長に命令を下した。
「カサブランカ弾でぇ、放てっ!」
そう、何故か『ウエーブ砲』が発射するエネルギー弾は名称が『カサブランカ弾』だったのである。
まっ、そこら辺は突っ込んではいけない。結構がんばってこじつけたのだから。
かくして武蔵が放った渾身の『カサブランカ弾』は見事白色惑星帝国に命中し、その下部部分の殆どを吹き飛ばした。
その影響は地殻を伝わり上部のビル群をも瓦解させている。そして崩壊する白色惑星帝国から降り注ぐ破片を浴びながら武蔵もまた海中へと没したのであった。
だが、本家のアニメを見た事がある方ならば、まだ戦いが終わっていない事を知っているであろう。
そう、『カサブランカ弾』の命中によりもうもうと土ぼこりを舞い上げながら瓦解する白色惑星帝国の中から、不気味な巨大戦艦のシルエットが浮かび上がってきたのであるっ!
果たしてその巨大戦艦の正体はなんなのか?それは次回のお楽しみである。
むーっ、本家のアニメを知らない人にはちんぷんかんぷんな流れだよな。
でもパロティはまだまだ続くぜっ!




