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正直自分でもかなり適当すぎる展開とは思うけれど、本当に何も持っていないので抵抗することはできなかった。
三人娘にそのまま僕は拘束される事となるが、しかしどうして目の前の獣人は僕の上に座って居るのだろうか。
ふとももが痺れそうになるし、なにより雰囲気がおかしい気はしていた。
「くふふふ。」
薄暗い何処かの建物の中には僕とミーアしか居ないのだが、この状況を一体どうやって説明したらいいのか分からない。
「僕を襲ったところであまり意味は無いと思うけど。」
「実際の所、私たちもそう思っているわ。」
「ん?だったら何でこんな事をするんだ?」
「これはちょっとした交渉だから、貴方の命があのアリシアという少女にとって重い物であればあるほど効果は発揮できると思うけれど。」
確かに周囲から見たら僕とアリシアはそんな関係に勝手に見えてしまうのかもしれないけど。
実際にはただの騎士と奴隷であり間違っても恋人ではない。
そう、僕はただの奴隷なのだからこうやって捕まえたとしてもあまり意味は無いはずだ。
「大丈夫。そんなに怖がらなくても私たちは暴力をふるったりはしないから。」
「嘘をつけ。フェリペとかいう奴はどうなんだ?」
「あれは貴方の隣にモニカが居たから仕方が無くそうしただけよ。勘違いしないでくれる?私たちだって別に暴力を振るいたいからこんな事をしているわけじゃないの。むしろ誠意を込めた言葉さえあれば私たちは危害を加えたりはしないから。」
「はぁ・・。」
面倒くさい事になってきたが、これだと流石にやりにくいのではないか。
いっそ僕にあの剣を譲ってくれればいいけど、アリシアから聞いた限り犯罪の証拠品扱いのため無理だ。
「とりあえず、ちょっと距離が近いんじゃないか?これじゃ勘違いされるだろ?」
明らかにミーアは腕を僕の後ろに回しているわけだが、もしかしたらこのまま首をへし折られる可能性はあるだろう。
「何怖がってるの?普通、こんなポーズされたら大抵の男は皆私に欲情するんだけど。」
「残念だけど、ここまで来る時に散々酷い目にあってきたから警戒心の方が上なんだよ。」
「ふーん。」
じっと見つめてくるが、何処か彼女は猫のようにも見えた。
猫耳を触ってみたいが、手足を拘束されているので無理である。
「僕を誘拐したところで七つの大罪を全部集められるとは思わないけど。そこはどうなんだ?」
「そんな御堅い話しないでもっとエッチな話しようよ。」
「お前が色欲を持っている事は十分分かったけどそっちの方が先だろ?」
どうやらあまり人の話を聞くタイプではなさそうだ。
あまりいいかげんな事を言っても、話が長引くだけで精神的にはよろしくない。




