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そのまま僕とエクレールは商店街等を見て回り、適当に時間を過ごしていた。
「うーん。目新しいものはあるでしょうか。」
店の中を回り、色々な商品をチェックする。
自分はそのまま待機し、適当にその光景を見ていた。
割とこのままでも自分はこの世界でやっていけそうだと少しは思えるようになった時だ。
「もしもし、そこの殿方?」
「え?」
突然、誰かに声をかけられる。
振り向くと、そこに猫耳の少女が立って居た。獣人、というものだろうけど何かあったのだろうか。
「いい匂いがするわね。とてもいい匂い、気に入ったかしら。」
「えっと、君は・・。」
彼女はとても近くに居て一瞬戸惑ったが、その右手にナイフが握られているのを見て大体理解した。
「エクレールも今は居ないところだし。ちょっとこっちに来なさい。」
「うーん・・。」
もし僕があの剣を持って居たらなんとかなったんだろうけど、正直全てうまく行くわけがなかったらしい。
その別の場所まで連れていかれると、そこにはまた二人ほどの少女が居た。
一人はテレジアで、もう一人は知らない少女だが・・あの町での戦いはまだ続いているようなものだった。
「えぇと。僕は何も持ってないから。本当に。」
「見れば分かるわ。」
テレジアはそう言ってくれたけれど、あまり安全には事は進まないだろう。
「人質は取れたけど、本当に無能力者だったみたい。これなら楽勝ね?」
猫耳の少女はそういうが、テレジアは無表情なままだった。
「とりあえず、この男を人質に取って居ればいい。あとは支部に送り付けた手紙でどう進むかね。」
「ミーアとしては、私はすぐにでも暴れたいんだけど。ねぇ、リノンちゃんはどう思う?」
「・・私は、別に知らない人だから。」
「そう。」
このまま僕を人質に取ったところで、彼女たちがすぐに七つの大罪を奪い返す事ができるとは思わないけれど。
「僕を人質にしたところでもあまり意味が無いと思うけど。」
「まぁ、あいつが無いからどうでもいい。」
あいつとはつまりモニカの事だろうか。
「貴方、ナガトって言ったわよね。あまり勝手な行動はしないでくれる?」
突然、ミーアの右手に現れた弓を向けられる。
大罪の一つ、色欲の物だろうけど。やっぱりこの町に来てからも注意するべきだったのかもしれない。
「今日の夕方には指定の場所に送り届けてくれるだろうけど。そのまえに貴方が傷ついちゃうと困るもの。」
「えっと。君たちは・・教団の人間なのか?」
「私たちの事を理解しているのなら、もう私たちに逆らえないよね。」
捕まってしまったのは仕方が無いが、とりあえす今回もアリシアが何とかしてくれる事を信じよう。




