第二十三話 飛び立つ悪魔
ーーー1950年7月11日 午前4時朝鮮半島沖 長門艦橋ーーー
相変わらず海は青い。
そんな海の真ん中には第一艦隊が微速でそんな日本海を進んでいた。
そんな長門の艦橋には第一艦隊司令長官の潮田がいた。
(やっと今日でこの任務も終わりか...。)
思えばこの任務は本当に疲れた。急に指令がきたと思い朝鮮半島沖に行けば二週間以上空軍と連携を取りながら朝鮮半島沖と広島港を行き来するという過酷な任務...。
(この任務が終わったら退職届を出してやろうか...)と潮田はキレ気味だ。
しかし、この後退職届を出せるか分からない状態になるとも知らずに...
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ーーー深度180m 第一艦隊から北西に数十キロ先ーーー
暗い深海の中に潜水艦が6隻潜行していた。
「コン」
潜水艦は深海に潜ると水圧によってこのような音を立てることは日常茶飯事だ。
まあ、、そんな誰でも知っていることはさておき...艦橋には伊号潜水艦の艦長がいた。
(全く...久しぶりに伊号の凍結が解除されて乗ってみたら設備もろもろ変わっていたのに驚いたが...)
久しぶりの任務にしては重過ぎる。
(ハ~~~)
さあ...米軍はなぜ護衛しないかというと北朝鮮への攻撃に忙しいのも理由にあるが...
(ぶっちゃけ奴ら日本軍を捨て駒だと思っているから我々のことなどどうでもいいのだろう。)
それより昨日のソ連の件だ...いつでも攻撃できるようにしておかなけれ、
「ソナーより報告。方位七十五度 距離七十に微弱なスクリュー音探知。」
艦橋に緊張が走った。
「種類は?」
ソナー員は暫くヘッドホンを耳に押し当て、スクリュー音を聞き分けた。
「二軸スクリューと推定...低速で航行しています。恐らく潜水艦です。」
(糞、最悪の事態だ。司令部に連絡したいが...)
無線通信すれば居場所がばれてしまう。
(仕方がない...)
「目標に対し気づかれぬように追尾しろ。」
「ハッ」
(ここまでソ連の潜水艦が来たとなると奴らまともなことを考えていないだろうな。)
例えば第一艦隊を排除し、撤退中の輸送船を沈める...などか。
(いずれにせよ...)
「戦闘配備第一につけ。針路、左30度、目標の追尾を開始する。」
「了解」
深海にいる黒い鉄の塊たちが動き始めた。
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ーーー同時刻 ウラジオストク ノヴォネジノ空軍基地ーーー
さて...誰もが知っていると思うがソ連には軍隊がある。軍隊を大体三つにまとめると陸軍、空軍、海軍である。
意外な点としては何故か海軍が攻撃機、雷撃機...etc.を持っていることだが...。
閑話休題
そんなノヴォネジノ空軍基地の滑走路は海軍航空隊によって使われている。
滑走路の脇にはソ連の誇る戦闘機がずらずら並んでいた。
MiG-15 20機 Tu-2T 20機 Il-10 8機の盛り合わせだ。まあ、軍事マニアだったら発狂するだろう。
それはさておき...
ーーー飛行隊・連隊の作戦室にてーーー
そこには多くのパイロット達が椅子に座って集まっていた。
その中には橘花を煽り倒したパイロットがいた。
「ミハイル編隊長、いよいよですね。」イワンが嬉しそうに言った。
「そんなに興奮するな。」やれやれだぜという感じでミハイルは言った。
そんなことを話しているうちに...
「バタン」航空連隊長が部屋に入室したのでパイロットが勢員立ち上がった。
「座れ。」
パイロット達が全員席に着いた。
そして部屋に貼られている地図を全員が注目する。
「えー聞いていると思うが我々は日本海軍の船を沈め撤退中の船を沈めるという指令を受けた。」
一息おいて連隊長は説明を再開した。
「目標は敵第一艦隊。戦艦一、駆逐艦四。現在位置はここだ」と赤のペンで示す。
パイロット達はその地図を見つめる。
「この任務をするにあたり敵戦闘機が出没する可能性があるため心配はないと思うがMIG15 20機を護衛に付ける。」と第一艦隊の部分まで赤線を引いた。
イワンの目はキラキラと輝いた。
「艦隊への攻撃にはTu-2 20機 Il-10 8機で当たれ。戦艦長門に関しては重点的に攻撃しろ、奴らの誇りらしいからな。」連隊長は部屋にいる部下たちを見まわした。
「最後にだが第一艦隊の背後には潜水艦部隊をつけてある。挟み撃ちにしたまえ。」
パイロット達は喜んでいた。
なぜなら祖国であるソ連の唯一の天敵はアメリカだけなのだから日本なぞ天敵でないと...
「質問は?」と連隊長は尋ねた。
誰も答えない。
「よし。出撃準備にかかれ、そして武運を祈る。」
「「「「ハッ!」」」」
パイロット達が作戦室から一斉に飛行場へ走った。
「ミハイル編隊長何機撃ち落としますか?」イワンが聞いた。
「それはもちろんвсёだ。」ニヤッとミハイルは笑った。
そしてパイロット達は整備してあった機体に乗り込みゆっくり滑走路に向かった。
第一艦隊を爆撃しに...。
画像いりますか?いらないならなくしますが




