第十話決定
ーー1950年 6月27日 アメリカ合衆国 首都ワシントンD.C. ホワイトハウス オーバルオフィスーー
時計は午前8時を指している。
「トントントン、、、。」
ハリー・S・トルーマン大統領は冷静でない様子で指を机にぶつけ音を鳴らしていた。
外から声がした。
「入ります。」
「入れ。」
大統領付海軍武官 ウィリアム・D・レイヒ少将がドアを静かに開け、入室し静かに閉めて、トルーマンに近づき軽い会釈をした。
トルーマンは軽くうなずき発言を許可した。
「大統領、、現在の朝鮮についての報告に参りました。」
ウィリアム・D・レイヒは一息ついて話した。
「まず韓国軍の防衛線が崩壊寸前で、ソウル陥落が目前です。更に北朝鮮軍のT-34戦車が漢江へ接近しており非常にまずい状況です。」
更に一呼吸して言った。
「さらに国連で北朝鮮に停戦を呼び掛けていますが国連停戦決議は無視されています。」
トルーマンははっきりといった。
「これは侵略だ。第二次大戦の教訓を忘れてはならない。」
「もし北朝鮮の侵略を我々が止められなければ、国連は無力化してしまう、、、。」
ーーーー午前11時ーーーー
オマー・ブラッドレー統合参謀本部議長とルイス・ジョンソン国防長官が部屋に入ってきた。
「大統領、、空軍・海軍の即時投入案の説明に参りました。」
「許可する。」
「はい。まず、恐らくもう報告されていると思いますが、北朝鮮軍は戦車部隊を先頭に急速に南下しており、幸いなことにソ連軍は陸軍を出していませんが、韓国軍はこれを阻止できていません。よって日本にいる空軍を朝鮮半島に派遣します。48時間以内に作戦行動が可能です。日本にいる第七艦隊は即時に朝鮮半島沿岸で行動が可能です。今回の目的は空軍による北朝鮮戦車部隊の攻撃、海軍による制海権確保が最優先です。」
少し間をおいてオマー・ブラッドレー統合参謀本部議長は話し始めた。
「陸軍戦力は投入しない予定です、、、。」
「ん?陸軍は投入しない?ソウル以北を奪還するのではないのか?」
オマー・ブラッドレー統合参謀本部議長はルイス・ジョンソン国防長官と顔を見合わせて言った。
「大統領、、今回の戦争はソ連が参戦しているため、もし陸軍を朝鮮半島に投入すれば最悪、、援軍でソ連軍が来て全面戦争に、、、。」
「バンッッッッッッ」
「ふざけるな!この戦いで韓国の領土を奪還できないでどうする!社会主義の増長を許すことになり
国民からの支持率も下がるのだぞ!」
「しかし大統領、、二次大戦も終わったばかりというのにソ連と戦争をして、第三次世界大戦を起こした方が支持率が下がるのでは、、、。」
「それも、、そうだな、、。」
トルーマンは腹立たしげに言った。
「ではどうするつもりだ。航空戦力と海上戦力だけでは奴らの機甲師団止められないだろう。」
オマー・ブラッドレー統合参謀本部議長は青ざめて言った。
「言いずらいのですが韓国にいる民間人及び軍人、政府関係者を船で日本に移動させます、、、。」
トルーマンは内心ふざけるなと思ったがソ連のことを考えると仕方ないと考えた。
「、、それしかないのか。それならば許可する。だが船はどうするつもりだ?」
「日本にある民間船を徴収します。無論、軍から金は出します。」
「最初日本の船を沈めようとしていたのだが、、、こんな所で必要になるとは、、、。」
「大統領、、一応ですが日本海軍に援軍を要請してよろしいでしょうか?」
「なぜだ?」
「CIAの情報ですがソ連のウラジオストクに潜水艦が異様な数存在するそうなので万が一のために非公式でもいいので援軍の要請を、、、。」
「奴らの憲法を改正したから非公式という形か、、、構わんが、、ソ連とだけは事を起こすなよ。」
「了解です。」
こうして日本海軍に援軍の要請及び民間の大型船の徴収が決定し日本の外務省に伝わることとなった。
書くのに疲れるので日曜日に上げます。
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