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私の家の壺の中から、時折『転生者』が出てきます。  作者: 溝端翔
リョクが出てきた!

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お友達だよ?

 シオウはラズやスノーホワイトと話していてかなりこの世界になれてきた。

 女神様が心の傷を癒してくれたおかげであまり人が怖くない。


 シオウにとってはこれがすごく大きかった。


 元の世界にいた頃のシオウは人見知りで誰も信用できず、人と話すことはなかった。今ラズやスノーホワイトと話せているのは女神様のおかげだ。


 ラズとシオウは村の外れにあるヴェルミヨンの家についた。ヴェルミヨンの家は大きく、家の横には広場のようなものもあり、そこには洗濯物が干されていた。


「あっ」


 シオウは洗濯物の中にある派手な下着を見てしまった。赤くてとても派手なレースのパンツだった。

 あのパンツもスノーホワイトさんが仕立てたのだろうか。


 というかこのパンツはヴェルミヨンさんの?


 顔を見る前に先に下着を見てしまった。


 俯きながらラズに手を引かれる。ラズはシオウを気にせずヴェルミヨンの家の扉をノックした。


「ヴェルー! きたよー!」


 何度もノックをして声をかけたが、しばらく待ってもヴェルミヨンは出てこなかった。


「出てこないね……」

「うーん、やっぱ勝手に入らないとだめかー」

「え、勝手に入って良いの?」

「うん。おじゃましまーす!」


 ラズはシオウの手を引いて、勝手にヴェルミヨンの家の中に入った。


「こーらラズ! いつもいつも勝手に入ってくんなって言ってるだろーが!」


 赤いパンツ。


 ではなく裸足の足がラズに飛んできた。


 足の持ち主は、赤縁メガネをかけたヴェルミヨンの足だった。

 ラズはもちろんもろに受けて後ろにすっ転んだ。


 シオウの目に映るのはパンツ、それからパンツ。そしてヴェルミヨンの胸だった。

 ヴェルミヨンの上半身は水着のビキニのような格好で、下はタイトなミニスカートだった。この世界の女性はミニスカートしかいないのか。シオウは顔が赤くなる。


「いったたた。もうヴェル。私が回復魔法使えるからって無茶だよ。痛いのは痛いんだから!」

「うっせー! お前が勝手に入ってくるからだろうが!」

「なにさー! 鍵開けっぱなしのくせに! 入ってきてって言ってるようなもんじゃん!」

「はあ? んなわけねえだろ! っつーかこいつは誰だ! 勝手に私の家に知らない女を連れてくんな!」

「女の子じゃないよ! 男の子だよ!」

「はあ? こんな可愛い男がいるわけねだろ!」


 ほ、ほんとに僕は男です。

 と言いたいのに怖くて声が出ない。


 ていうかこの二人全然仲良くない。さっきラズお姉ちゃんは仲良いって言ってたのに。


「本当に男の子なんだって!」

「んなわけねえだろ! 大体なあ、相変わらずでっけえ胸しやがって」


 ヴェルミヨンはラズの胸を鷲掴みにした。


「ヴェルだっておっきいじゃんか!」


 ラズはヴェルミヨンの胸を掴み返した。ヴェルミヨンの膝まである長いポニーテールが揺れている。


「はあ。まあいいわ。で、今日は何の用? この男?はなんなの? 何で連れてきたの」

「シオウくんっていうの。転生者だよ」

「はあ、このガキがなあ……。どう見ても軟弱そうなんだが? 本当に魔物とか倒せんのか?」

「倒せるよ! わかんないけど」


 僕も倒せるかわからない。修行とかしないとダメかも……。


「で? その転生者サマをなんでお前が連れ回してるんだ?」

「うーんと……。可愛かったから!」

「ははーん。なるほどな。好きなのか。そういうことか。まあでもラズより私の方が魅力的だと思うけどな? 転生者サマもそう思うだろ?」


 シオウの頭を脇で挟んで頭を撫で回した。


「わ、わー。撫でないで! 離して!」

「ほーら、こんなに喜んじゃって。っていうかこいつほんとに男か? 声も女に聞こえるんだが」

「そんなことないもん! 私の方がシオウくんと仲良いもん!」


 今度はラズが自分の胸に、というか服を捲って胸に直接顔を押し込まれた。シオウは暴れてもがいた。しばらくして苦しそうなシオウに気づいたラズは手を離した。


「ぷはあ。はあ。はあ」

「なんだ? ラズ。やるか?」

「なによ! 私間違ってないもん!」

「す、ストーップ!」


 シオウは両手を広げて二人を静止した。


 両手が柔らかい。


 右手にはヴェルミヨンの胸が。左手にはラズの胸が握られていた。


「ご、ごごごごごめんなさい」


 慌ててシオウは手を離した。


 揉んじゃった。


 おっぱい揉んじゃった。


「わ、わ私の胸を勝手に揉むとはいい度胸だな!」


 ヴェルミヨンは胸を隠して恥ずかしそうにしている。これは意外な反応だった。服装から見るに、胸くらい揉まれても何も動じないか、今までの会話の流れから殴られたり蹴られたりしてもおかしくないとシオウは思った。


「そんなに触りたいならもっと触っていいんだよ? 楽しいの?」


 ラズお姉ちゃんは相変わらずって感じだ。これはこれで普通に困る。


「さ、触りたくないです。大丈夫です」

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