38/64
プロローグ(4)
秋の始まりのような色をした密林「イエローフォレスト」。
その単色で構成された森林の奥からそれは姿を現した。
それは人でもなければ生物でもない。
しかしそれが持っている欲の強さは人を軽く凌駕していた。
「アレが欲しい……どんな手を使おうとも必ずアレを手に入れてやる」
目的のものを手に入れるという純粋な思いがそれを動かしていた。
ただそれと同時に、それは強い憎しみも抱いていた。
「しかしアレを持っているのがあの女となると、我もそれ相応の準備をせねば……全く忌々しい女め!」
そう言うと、それは再び森の闇に紛れた。
しかしその時のそれが抱いていた感情は憎悪ではなく、勝利を確信した時の軍師が抱くような愉悦だった。
なぜならもう少しで常勝の策を実行に移せるのだから。
章の始めということで、プロローグ書いてみました(完全な思いつきなうえに、作者も驚きな短さ。)。1~3を飛ばして4となっていますが、改稿したときにそれぞれの章にもつけるのでそれまでつっこみなしでお願いします。




