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母娘2代に渡って殺人を計画

 I藤J子。生年月日昭和42年12月19日。父の勇と前妻の綾子の間に生まれる。私は綾子という女とは全く面識がない。母によると父は綾子の事について

「顔だけは本当に綺麗な女だった。」

 と回想していたとの事。だが父の姉、芳子おばさんの評価は違った。

「何が、何処が綺麗なの?田舎のキャバレーに努めるのが精々。」と言っていた。

 父と綾子は結婚したものの、年柄年中喧嘩ばかりだったと言う。ある日、仕事に出かけた父が家に帰るとアパートは空になっていたそうだ。芳子おばさんが買ってくれた家具家電全て持ち出して引っ越したのだと言う。綾子は迎えに来てもらえると思ってたそうだが、父は別れを決意し、綾子が盗み出した家具家電全てくれてやったのだという。その後、父は母と出会い、私が生まれたのだそうだ。私の母も前妻の綾子とは面識がない。ただ、この女が綾子ではないかと思ったことがあったと言う。私が生まれたばかりの時に正体不明の女が病室に入ってきたと言う。そして生まれたばかりの私を抱き上げると連れて行こうとしたというのだ。母がビックリして大声を出したことにより、看護師たちがその女を押し留めて、病室から追い出したと言う。母はその時の事を鮮明に覚えていて、あの女が父の前妻、綾子に違いなかったと今でも思っている。一体、何をするつもりだったのか?父に迎えに来て貰う事を願っていた綾子は、父が他の女と結婚したことに嫉妬。その子供を亡き者にするつもりだったのではないかと母と私は思っている。つまり私はJ子にもその母親の綾子からも命を狙われた存在という事になる。向こうからすると私は邪魔者という事なのだろうが、私や母からすると綾子・J子母娘は計画的殺人を企てる犯罪者の毒虫だという事になる。どちらの言い分が正しいかは読者の判断に委ねるとしよう。次章は気違い毒虫・I藤J子の幼少期について記す。

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