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古墳に入ったら異世界の姫様の協力者にされちゃったので、精霊を仲間にして日本を救います!─ We are enlisters. Save the princesses of Emulia. ─   作者: まりんあくあ
第十章 地の力 爆散!

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198 雨の中の総力戦

「しーちゃん、急いで爆散の準備お願いできる?」

「わかった!」

『僕も手伝うよ』


 サラが海に飛び込むのを見送ると、私たちはすぐに爆散の準備に取りかかった。しーちゃんたちが受容体に思念波をまとわせていく横で、私は『風と水の護り』を確認する。壁は強固で、しっかりと地の力が外に漏れるのを防いでいる。反対に内側にはぎっしりとすき間なく地の力が詰まっているのがわかる。


 海の中に意識を向けると、底からはまだまだ地の力があふれて来ている。上へ上へと押し上げようとしているけれど、固まった地の力が重いのか、なかなか押し上げられず下でどんどん固まろうとしているのが感じ取れる。先は鉛筆の芯のように細く尖った形になっていて、その先が地面に着いていた。


 ── きっと、ここが完全にくっつくと、地震が起きるんだ……。


 サラの動きもわかった。サラの羽が細かく震えると、水の渦のようなものが発生し、地の力の尖った部分を削り取った。けれどもすぐに地の力は下へ伸び始める。サラは何度も渦を発生させ、少しずつ地の力を削ってくれていた。


「しーちゃん、急いで! 下が大変なことになってる!」


「わかった。よーし。いっけー、爆っ散!」


 頂上の地の力が削られる。


「ソル、お願い」

『わかってるよ、レナ。お前ら急いで散らせ!』


 ソルが風の微精霊に頼んで爆散された地の力を運び出す。その間にしーちゃんはすぐ次の爆散準備に取りかかった。けれども、


「れーちゃん、ごめん! 思念波が足りないからすぐには爆散できないよ!」

「あ……ごめん。昨日補充するのすっかり忘れてた」

「大丈夫。急いで集めるから!」


 でも、海上には人がほとんどいない。どうしても思念波の取り込みには時間がかかってしまう。


 ── しまった。やっちゃった……。


 私も辺りを確認してみたけれど、遠くから漂ってくる思念波は多くない。


 ── どうしよう。このままじゃ地震が起こっちゃう! 何か方法はないかな?


 その時、ぽつりと手に何かが当たったような気がした。続けて、ぽつり、ぽつり。


 雨が降り出した。


『レナ、シイナ。雨具の用意をして!』


 ミシェルさんに言われて急いでレインコートを出して着ていると、ずん、と船が揺れた。


「うわ、地震だ!」


 しーちゃんが歯を食いしばりながら、思念波を集めている。

 

 ── レイアーナさんたちは、まだかな?


 辺りを見回してみても、思念波で探してみても、全く気配はない。


 ── お願い、早く来て! 神様、お願いです。レイアーナさんたちが早く来ますように!


『レナ、シイナ、落ち着いて。まだ間に合うはずだよ。っと、』  

 

 ミシェルさんが真面目な顔になると急いで操舵室へ向かった。船が揺れる。風が少し強くなってきている。雨も強くなってきた。


 下ではサラがまだ頑張ってくれている。上ではソルが微精霊を急がせている。


 ── みんな、精一杯頑張ってる。


 私も『風と水の護り』に少しずつ思念波を補充している。けれども、私の思念波にも余裕があるわけじゃない。


 ── 何か。何か方法はないのかな。そうだ。下が詰まってしまうと大地震が起こるんだから、海の中で爆散するのはどうかな。地面から出てくる地の力を削れば、繋がるまでの時間稼ぎができるんじゃない?


「ミシェルさん、しーちゃん。聞いてほしい案があるんだけど」


 そう声をかけるとミシェルさんが、


『雨が強くなってきたから、とりあえず中に入って話そうか。僕はここから離れられないけど、いいかな?』


 船の中、操舵室の近くに移動して私はさっき考えたことを話した。


「……つまり、海の底で爆散して、つながろうとしている地の力を散らせたらどうかってことだよね。ごめん、れーちゃん。それ、あたしには難しいよ」

「え? どうして?」


 しーちゃんのことだから、『早速爆散しよう』って言うと思ったのに。びっくりして聞くとしーちゃんが答える。


「だって、見えないからどこを爆散したらいいのかわかんないよ。れーちゃんは海の中のことがわかるの?」

「うん……見えるわけじゃないけど、感じるよ。『水の護り』の中と、その周りだけだけど」

「そっか。じゃあ、れーちゃんが爆散できないの?」

「私、『風と水の護り』に思念波流してるから、両方できるかは分からないの」

「あたしができるといいんだけど。あのね、れーちゃんの『風の護り』はわかるんだ。けど、『水の護り』はあんまりわかんないんだよね。実は『地の力』も見えてるから爆散できてるけどさ、感じ取れてるわけじゃないんだよ」

「え? そうなの?」

「うん。感覚で『このへんかな』って爆散させてる。だから、見えないと難しいよ。水の中に受容体入れても大丈夫なのかも分かんないし……」

『僕もレナの『風の護り』は自分も使ってるからわかるよ。でも、『水の護り』はなんとなくしかわからない。『地の力』はシイナと同じで見えてるから『ある』ってわかるけど、感じられるかと言われると難しいな。レナはどんなふうに感じてるの?』

「私もなんとなく、なんだけどね……」


 『地の力』が『ある』ことを感じ取れること。サラの動きが分かり、サラの近くの様子がわかることを二人に伝えた。


『なるほどね。だったら、こういう方法はどうかな?』

ミシェルは何を思いついたのでしょうか?

もういつ地震が起こってもおかしくない状況になってきました。


怜奈たちは間に合うのでしょうか。

2週間後をお楽しみに!

皆様に、風の守りが共にあらんことをお祈りいたします。

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