表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
古墳に入ったら異世界の姫様の協力者にされちゃったので、精霊を仲間にして日本を救います!─ We are enlisters. Save the princesses of Emulia. ─   作者: まりんあくあ
第十章 地の力 爆散!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

204/208

197 強大な地の力

地の力がヤバい状態のようです。

どう立ち向かうんでしょう。

 ソルの言葉に続くように、サラが海に向けて声をかけると小さい薄紫色の光がいくつか浮かんできた。サラに何か伝えているみたいだ。


 サラが近くに来て言った。


『マスター、とても危険な状態です』


 そうしてサラが説明してくれたことによると、サラは昨日ここを立ち去る前に、水の微精霊たちに地の力が繋がらないように少しずつ削ってほしいとお願いしていたらしい。けれども地の力の出る量が多くて、思うようにいかなかったらしい。今はいつ繋がってもおかしくない状態になっている、と。


 私はそれを同時通訳のようにミシェルさんとしーちゃんに思念波で伝えた。


『急いだ方がいいね』


 そう言うとミシェルさんは必要な雨具と救命具を人数分確認してから船に乗り込む。船長さんが付いていこうかと心配そうに声をかけてくれたけれど、ミシェルさんが丁寧に断っていた。船長さんの表情が途中で抜けていたから、たぶん思念波も使っていたと思う。


 船が出発するとしーちゃんが言った。


「れーちゃん、先にソルに行ってもらって少しでも削ってもらったらどうかな?」


 ── しーちゃん、ナイス!


 私は急いでソルにお願いした。ソルは、


『わかった』


 と言うと、


『おい、お前も来い』

 

 とサラも連れて柱の方へ先に向かってくれた。


 柱が近づくにつれて、その高さにゾッとした。明石海峡大橋に届くのではないかと思うくらいに高くなっている。


『思っていた以上の高さがあるね』

「ナニコレ、でっかくない?」


 ミシェルさんとしーちゃんもびっくりしているみたいだ。その時、かすかに船が揺れた感じがした。


 船が柱に到着するまでの間にも数回感じる揺れに、どんどん心臓の音が大きくなるような気がして、船の手すりを強くつかんだ。


 ── 怖い。このまま大地震が起こってしまったら、どうしたらいいの!?


 気持ちばかりが焦っていく。


 その時、ミシェルさんが言った。

 

『レナ、鳥は少しずつ巣を作るんだよ。慌てて作るときれいな形にならないんだ。こういう時こそ落ち着くんだよ。大丈夫、まだ時間はあるはずだ』


 しーちゃんがそっと手を握ってくれる。


「れーちゃん、大丈夫だよ。一緒に深呼吸しよう?」


 しーちゃんの目を見ると、少し気分が落ち着いてきた。うなずいて二人で一緒に深呼吸をした。


 すー、はー、すー、はー。


 心臓の音が少し小さくなった気がする。


 その時ソルが戻ってきて、叫ぶように言った。


『レナ、あいつ動かなくなったぞ。急がないとそのまま爆発しちまうかもしれねー!』


 一緒に戻ってきたサラが私の目の前に来ると、両手を組み合わせて言った。


『マスター、わたしも手伝います。でも、わたしの力まだ弱い。マスターの力くれませんか?』

『サラ! やめろ! あれはまだレナには負担が大き過ぎる!』


 突然ソルが血相を変えた。


「ソル、わたしの力ってどういうこと?」

『……言いたくねえ』


 すごく嫌そうな顔でうつむくソル。するとミシェルさんが声をかけた。


『ソル、レナの力がなくても対処できる方法はあるかい?』


 ソルはそのままの姿勢で答えた。


『とりあえず昨日と同じように減らすことだ。爆発する前に、少しでも』


 するとサラが、


『水の力で底を削ることで少し余裕ができるはずです。でも、私の力ではまだ足りない。ソル様の力お借りできますか?』


 と言った。途端にソルの顔がゆがむ。


『チッ、今使ったばかりだからな。回復しなけりゃ無理だ』


 ── 何か他に方法はないのかな。


 その時しーちゃんが言った。


「ねーねー、れーちゃんの力って思念波が必要ってことでしょ? それなら受容体があればなんとかならないの?」


 ソルがハッとした顔をする。


『受容体か……そいつにたっぷり思念波をつければサラでも扱えるかもしれねえな。サラ、どうだ?』

『わかりました。やってみます』


 受容体は全て『風の護り』に入れてしまっていて、残っているのは爆散用のしーちゃんの分だけだ。しーちゃんが新しい受容体を作り、三人で思念波をまとわせた。


 それをサラに渡すと、サラがまぶしい紫色の光に包まれる。


「わっ、」

「え?」

『おっと、』


 びっくりしている間に、少しずつ紫色の光は小さくなっていく。


「ど、どうなってるの?」

「わ、わからない」


 やがて光が収まると、そこには小さな妖精さんがいた。アメジスト色の大きな瞳と、薄紫色の体。ソルと同じように薄紫色の四枚の羽が背中で細かく震えている。大きさはソルの半分よりも少し小さいくらい。


「サラ、なの?」

『はいマスター。力をありがとうございます。こちらをお返しします』


 サラはそう言ってふわりと私の手の上に何かを落とした。


「はい、しーちゃん」

「ん? あ、さっきの受容体か」


 しーちゃんに受容体を返しているとサラが言った。


『それでは行ってまいります』


 サラの羽が、『ルルル……』と音を立てる。するといくつもの小さな紫色の光がサラの元に集まってきた。その光をまとうようにしてサラは海の中へ飛び込んで行った……。 


 


サラが進化しました。水の力で地の力の勢いを削ぐことができるのでしょうか。


2週間後をお楽しみに。

コラボ小説の宣伝です。

しーちゃん主人公の物語。この本編ともリンクして進んでいます。しーちゃんとれーちゃんが異世界の学園に遊びに行くほのぼの?ストーリーです。現在ハルヴェストの丘での裏話の後、異世界の学園で姫様たちも一緒に!花火を楽しんでいます。


「アプリで転移って最強じゃない!? ─アプリを使ったら転移できちゃったので、異世界の学園に遊びに行っちゃいます!─」


https://ncode.syosetu.com/n0156hr/


よければこちらもお楽しみください!


それではまたお会いしましょう。

皆様に、風の守りが共にあらんことをお祈りいたします。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ