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第7話 ケイの初デート

お洋服ストリート。

「この道を真っ直ぐなのかい?」

「そうだよ〜」

お店の看板。お洋服ラボ。

何の変哲も無い。小さなお洋服屋。

ここが、魔法の仕立て屋さん。


「強いヤツに会いにきたぞ」

男勝りな女の娘。聖道サオリ。

お洋服ラボで、恋の一番勝負に挑む。


彩色家。

「時間に遅れちゃうよ」

ケイは、いそいで、髪をとかす。

パーカーにズボン。

オシャレでは無い、ケイ。

普段の外出着で、お出かけだ。

今日は、来斗くんとの初デートなのだ。

オシャレしたほうがいいのかな。

地味な女の娘だって嫌われてしまうかな。

気になるけど、いつも、お洋服を選んでくれる双子の妹は、用事があるって出かけている。

とにかく、行く。


第7話 ケイの初デート


洋服市。ゲームセンター。

入り口で、スマホを見ながら、来斗くんが待っていた。

「ご、ごめんなさい!」

大きく頭を下げた。

「え?いいよ。待ってないよ」

来たばかりだと言う、来斗くん。

スマホをしまう。

カッコいい。大好き。ごめんなさい。

「ゲームセンターに来たの久しぶりなの」

「うん。リズムお太鼓しようよ」

リズムお太鼓。

これを、二人でやろうって話になって、二人で行くことに決まった。

これって、初デートだ。

女の娘人生。はじめての男の子とのデート。

しかも、相手は、憧れの来斗くん。

うれしい。楽しい。

「リズムお太鼓、楽しいね」

「うん」

二人で、遊んだ。

「次は、何やる?」

「私、クレーンゲームがいいけど、自信ない」

「僕も、クレーンゲーム苦手なんだ」

二人して、クレーンゲームコーナーをのぞき込む。

可愛いぬいぐるみとかあるんだけど。

自信ない。

どうしよう。


「強いヤツに会いに来た!」

ゲームセンターで、大声を張り上げる。

女の娘。聖道サオリ。

人生最大の大勝負にやって来た。

服装は、薄紫色のワンピース。

あれって、魔法の仕立て屋さんの、魔法のワンピース?

ジロジロ。

ゲームセンターの人たちは、何事かと視線を送る。

すると、ゲームセンターの店員がその前に出る。

「オレは、ストリート格闘家のカプオン」

「ワタシは、カプオンをもっとも気に入っている」

「オレは、お前に会うためにゲーム世界から転移し、ゲームセンターの店員をしている」

「好きだ。カプオン」

「好きだ。サオリ」

だきっ。

格闘ゲーム好き。聖道サオリ。

ストリート格闘家。カプオン。

二人の愛が、今、はじまる。


洋服レストラン。

「ハンバーグ、美味しいね」

「うん」

初デート。来斗くんとレストランで昼食。

来斗くんは、ゆっくりハンバーグを食べている。

ケイも、ゆっくりハンバーグを食べる。

カッコいい。来斗くん。大好き。

「何か、魔法のワンピースっぽいの着てた女の娘がいたね」

「うん。上手くいってた」

聖道サオリさん。

格闘ゲーム好きで、ゲームキャラクターに恋をしていたみたい。

それより、ケイにとっては、来斗くんとの初デート。

まだ一緒にいたいな。

「彩色さん。時間あれば、映画でも見ていかない?」

「え、うん。一緒に見る」

まだまだ、一緒にいられる。うれしいな。

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