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第6話 魔法の絵の具

お洋服ストリート。お洋服ラボ。

「ふふふ。それは、異種族の恋ね」

バーバラ先生は、不敵に笑う。

「もちろん、出来るわよ」

「出来ますよ」

白いお人形のるてるても見慣れてきた。

「可愛いね」

来斗くんは、るてるての頭を優しく、なでてあげている。

「金魚への恋なんて叶うの?」

「叶うわよ。でも、問題があるわ」

バーバラ先生は、魔法のワンピースを染める魔法の絵の具が足りないという。

絵の具が無いので、買いに行ってほしいのだと言う。

「お洋服ストリートの裏に、魔法絵の具店があるから、買って来てちょうだい」

お使いを頼まれる。

でも、バーバラ先生が自分で行けばいいのでは。

「面倒だから、行きたくないわ」

バーバラさんは、嫌そうな顔をしている。

魔法のワンピースのレンタル料金が無料なんだから、お使いしてきてほしいと頼まれる。

確かに、無料で、恋を叶えてくれるのだから。

お使いくらいいいか。


第6話 魔法の絵の具


お洋服ストリートの裏。天野絵の具店。

「ここが、魔法の絵の具屋さんかな?」

「そうかもしれないね」

「ここですよ」

来斗くんが、白いお人形のるてるてを抱えている。

道案内してもらったのだ。

来斗くん。

優しいな。カッコいいし。


カランコロン。

木製のドアを開けると、音が鳴る。

店内は、せまく、色とりどりの絵の具が並んでいる。

「いらっしゃいませ」

黒髪のダンディーな男の人がいる。

お店の主人。天野ダニエルと名乗る。

魔法の絵の具を頼むと、12色セットの絵の具を持ち出す。

「100万円になりますよ」

「えええ」

「冗談でしょ」

再びの100万円。

あわてるケイだが、来斗くんは冷静だった。

「冗談ですよ」

店主の天野ダニエルは、ニコニコする。

「ボクは、バーバラ先生が好きなんですよ」

ニコニコしている。

「安心してください。無料ですよ」

魔法の絵の具も無料だった。

こんなに、魔法の物は、無料なのか。

価格破壊である。


お洋服市立普段着高等学校。

バーバラ先生の染め上げた魔法のワンピース。

今回は、きれいな水色。

女子更衣室で、水島マリンさんが着替えた。


プールに行くと、赤い浴衣の男の子がいた。

「マリンさん。わかりますか?金魚です」

確認方法が無い。

水島マリンさんは、困っている。

「僕の前で、いつも人魚になりたいって言ってましたよね」

水島家の金魚だけ、知っている。

水島マリンさんのつぶやき。

「カネギョです」

「カネギョ!アタシの好きな金魚の名前。アタシが、つけた名前だ」

「好きですよ。マリンさん」

「アタシも、カネギョが好き」

だきっ。

水泳部。水島マリンさん。

水島家の金魚。カネギョ。

二人は、異種族間だけど、お付き合いをはじめる。


昼食タイム。

「上手くいったみたいだね」

「うん」

恒例になってきた、来斗くんとの昼食。

何度見ても、カッコいい。

「何か、何でもありって感じだね」

「うん。確かに」

ちゃんと人間の男の子を好きになる女の娘って少ないのか。

恋する気持ちは、皆んな同じ。

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