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ナマクラ魔剣とポンコツ知恵袋、ガチャな俺  〜世界が俺にキャラを押し付けてくるんだが?!  作者: まお
幕間-1

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グリーラムの兵士

 ……ああ、おれがハンスだ。

 所属は、グリーラム領軍第三部隊の中隊長だ。

 で、魔剣殺し殿について聞きたいって?

 そう、そのクリト殿の事だ。ここらじゃこっちの名前で通っていてな。直接じゃなくても色々と世話になった連中は多い。俺も感謝している。


 産まれは知らん。

 だが、浮浪児の中ではかなり幼い頃から、有名だったらしいな。

……俺の部下にも、そこにいたやつが何人かいるんでな。武勇伝はいくつか聞いてる。

 まぁ、理不尽に荒くれどもにやられそうだったのを庇われた、とかだな。来てくれたら勝てる、とかじゃなくて、絶対に守ってくれるっつーか。……色々と見捨てられていた連中だ。あの人がいたからヒトでいられた、なんて言うのもいたな。

 それで、万能の魔女様の目に止まってな。あっという間にBランクよ。考えられねぇほどの成り上がりだ。

 ノリも良くて、俺ら衛兵とかの事情も汲んでくれた。しかも、バチクソに強い。今でも憧れてるヤツは多いさ。

…だから、あの時は、かなりの衝撃だったさ。あの魔剣殺し殿がヨタついてるんだぞ?

 魔女様の館が崩れて、魔剣殺し殿も、魔女様も行方不明で。

 でよ、なんかいつのまにか、こう、佇んでいてさ。

……見た目は間違いなく、魔剣殺し殿だったけど、なんか雰囲気が違っててよ。

 ……なんか、話しかけられなかったよ。違うヤツみたいで。


 けどな、目が合ったんだよ。で、目は死んでなかった。

――だから、そのうち、またここに帰ってきてくれるって信じてるよ。


……まぁな。

魔女様の屋敷も潰れて、家族とか、近親者がいるわけでもねぇ。

 でもな、俺らが勝手に慕うのは構わねぇだろ?

……ここが故郷だって、思っててほしいんだよ。

だから、伝えてくれよ。

この街は俺らが守ってるから、たまには顔出せって。

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