第三十九話 VSロックリザード〈2〉
また二週間くらい開いてしまい申し訳ございません!しかもいつもより少し短いかもです…。
次話はできるだけ早く投稿しますのでお許しください!
俺たちを取り囲んだロックリザードは一斉に『地弾』を放つ。俺たちは今度は全員で密集して障壁魔法を展開する。ロックリザードたちはこれ以上は意味が無いと判断したのか、追撃を撃とうとはしない。
よく見ると、ロックリザードたちの注意は俺に注がれているようだ。おそらくはロックリザードの鱗を突破できるのは俺だけだと思っているのだろう。だが、それなら好都合だ。
俺は一人密集隊形から飛び出して、ロックリザードたちを誘導する。全員が驚いたように俺を見る。俺はそれを気にすることもなく、ロックリザードの数体に『魔弾』を放つ。
その後しばらく距離を取ると、十匹ほどいたロックリザードの内六体がこちらへ向かっている。できることならもう少し来て欲しかったがまあいい。俺はロックリザードの集団に向き直り、攻撃を開始した。
◇ ◇ ◇
「おい、あのバカ何やってんだよ!」
その頃残されたレイナ、ウォルフ、ミヤビ、カナタの四人は他のロックリザードたちと戦闘を行っていた。戦場にはカナタの怒号が響く。
「何体かあっち行ったっすけど…アレソースケ君がヤバいっすよ」
「あんのアホ…!あっち行くか!?」
「いや、それだとソースケ君が行った意味が無くなるっす。私達がすべきことは一刻も早くコイツらを片付けてソースケ君に加勢することっす!」
「わかったよ!」
「指示せぇや、カナタァ!」
「カナタさん、お願いします!」
「おう!」
全員が意思を統一させ、ロックリザードへと挑む。その数は七体。
「俺が最前列、ミヤビは魔法だ!ウォルフは隙を見て鱗を少しずつ削り取れ!」
「「了解!」」
「レイナはソースケのところへ行け!」
ロックリザードと戦う気だったレイナはカナタの指示に困惑する。しかし、知り合って間もないながらもカナタが意味の無いことはしないとレイナにはわかっていた。
「わかりました!」
すぐさま戸惑いを振り払い、ソースケのほうへと駆け出す。だがロックリザードたちがそれを見逃すはずも無く、最も近いロックリザードがレイナに飛びかかる。
レイナが魔法で止めようとすると、ウォルフが飛び出して双剣の剣脊でロックリザードを殴り飛ばす。
「あ、ありがとう━━━」
「礼はいらん!はよ行け!」
「は、はい!」
一瞬立ち止まってしまったレイナはウォルフの一喝で再び走り出す。その背中をまた別のロックリザードたちが狙う。
「させないっすよ!『黒の城壁』!」
「“盾殴打”!」
しかし、それはミヤビの魔法で防がれ、カナタの大盾で吹き飛ばされた。レイナは内心で感謝しつつソースケの元へと急ぐ。
(ソースケさんが一番大変なはず…少しでも負担を減らさないと…)
そうして辿り着いたレイナの目に映るのは━━━至るところから血を流し傷だらけとなった満身創痍のソースケの姿だった。
「ソースケさん!」
レイナは急いで『水魔壁』を展開し、ソースケに回復魔法の『水魔治癒』を掛ける。レイナは気を引き締め戦いに身を投じる覚悟を決める━━━
◇ ◇ ◇
ロックリザードとの戦闘は熾烈を極めた。こっちの攻撃はまともに通じないくせに、むこうはガンガン魔法を撃って俺を殺しにかかる。途中から機動力重視の双剣に変えたが、気休めにしかならなかった。
おまけに厄介なことにロックリザードは連携している。魔法で距離を取って包囲しつつ、攻撃を喰らうと下がって体力を回復させる。ウザったいことこの上ない。
その作戦は成功で、俺はどんどん体力を削られ次第に攻撃を喰らうようになった。それを見抜いたのかロックリザードは一斉攻撃を仕掛けた。
ヤバいと思った瞬間、あたりに一つの声が響いた。
「ソースケさん!」
その声と共に、俺の周りには障壁魔法が展開され、俺自身には回復魔法が掛けられる。みるみる傷は塞がり、体力も少しは回復した。これができるのは五人の中ではただ一人。
「レイナか!助かった!」
「大丈夫です!サポートは任せてください!」
「おう!」
俺は武器を双剣から大剣に持ち替える。回避や防御に割く意識を攻撃に向けられるならこっちのほうがいい。まぁもちろん、出来るだけ回避はするが。
「キシャァアアア!」
そうこう考えていると、ロックリザードが飛びかかってくる。さらにその後ろからまた別のやつが魔法を発動させる。相変わらず面倒な連携だがもう問題ではない。
俺は大剣で飛びかかるロックリザードを弾き飛ばし、そいつを後ろのロックリザードにぶち当てる。ついでに魔法もそいつに当たって礫のいくつかは消え失せる。
礫の残りを回避し、体勢を立て直す。その後俺の死角から魔法が放たれたようだが、レイナの『水魔壁』に阻まれる。
レイナが来たおかげで随分と戦闘に余裕ができた。これなら押し切ることもできるはずだ。俺はロックリザードへと向かって走り出す。
こうして俺とレイナの長い長い戦闘が幕を開けた。




