第19話 黄色いリボン
昨日の放課後を思い返すたび、どうにも頬が緩んでしまう。
手紙に書いた通り、王子は西棟の中庭まで来てくれた。
ほんの僅かな時間で、何か特別な約束を交わしたわけでもなければ、それを境に急に親しくなったわけでもない。
今日の昼食だって、昨日までと大きく変わったところはなかった。
それでも、自分が話したいと願い、王子がそれに応えてくれた。
その事実を思い出すだけで、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「…………」
頬に手を当ててから、カサンドラは我に返った。
また笑っていたらしい。
ここは教室なのだから、婚約者と少し二人で話せただけで一日中浮かれている姿を見られるのは、さすがに恥ずかしい。
けれど、自分にとっては間違いなく大きな一歩だった。
入学してから同じ教室にいても、王子とはほとんど個人的な会話ができていない。
気ばかりが焦る日々が、あの十分にも満たない時間で洗い流されたかのようにさえ感じる。
……自分が避けられているわけではない。
それを知れただけでも、心から安堵した。
最初から嫌われて完全に一線を引かれている状態なら、仲良くなるなんてウルトラC以上の難度であろう。
初めて自分から二人で話す時間を作ったのだ。
そして王子は、それを拒まなかった。
ならば、これから少しずつ知っていけばいい。
そう思えるようになっただけでも、昨日までより随分と心が軽かった。
昼休みの終わりを告げる鐘が鳴り、生徒達が一斉に席を立ち始める。
午後は選択講義の時間だ。
選択講義が始まって、今日で二日目。
まだ勝手の分からない生徒達が履修表を確認しながら、それぞれの講義室へ散っていく。
ゲームでは、『歴史』や『体術』といった大きな項目を画面から選ぶだけだった。
けれど現実の学園では、同じ分野の中にも内容の異なる講義がいくつもあり、生徒達は曜日や時間、自分の興味や将来まで考えて履修するものを決める。
画面越しならボタン一つで終わったことだが、現実となると随分細かく分かれているらしい。
そんなことを考えながら、次の講義で使う教本を抱えて席を立つ。
教室を出ようとしたところで、見慣れた栗色の髪が目に入った。
「リタさん?」
声を掛けると、少女がぱっと振り返る。
「あ、カサンドラ様!」
リタだった。
肩口までのふわりとした栗色の髪に、大きな蒼い瞳。
今日は髪の横に、明るい黄色のリボンが結ばれている。
三人は昨日から、それぞれ違う色のリボンをつけるようになったということだ。
まだ三つ子を見分けられない生徒も多い以上、周囲にとってはありがたい目印だろう。
かなり良いアイデアだと思った。
もっとも、カサンドラはもうリボンを見なくても大体分かるのだけど。
表情も、話し方も、ちょっとした仕草も、三人は思っていた以上に違う。
それでも、明るい黄色はリタによく似合っていた。
「カサンドラ様も、次は東棟ですか?」
「ええ。
王国文化史です」
「私もです! 一緒ですね!」
リタはパアッと表情を明るくした。
「あら」
思わず声が漏れた。
その反応を見て、リタが頬を膨らませる。
「カサンドラ様…
もしかして今、意外って思いました?」
「……そのようなことは…」
実際、意外だと思っていたので、リタにはバレてしまったかもしれない。
「私だって座学くらい取りますよ!」
「ええ、そうでしょう」
「本当ですか?」
「本当です」
疑わしそうに見つめられ、カサンドラは苦笑した。
改めて思い返せば、ゲームでのリタは勉強関係のパラメータが極端に伸びにくいタイプではなかった。
リゼほど得意ではないものの座学を選ぶこと自体は何も不思議ではない。
実物のイメージに引きずられ、意外と思ってしまったことを心の中で謝罪する。
とはいえ、そんな知識を根拠に説明するわけにもいかず、カサンドラは曖昧に微笑むしかなかった。
二人並んで、講義室のある棟へ向かっている。
昼休みを終えた廊下は、選択講義へ向かう生徒達で普段よりも賑わっていた。
教本を抱えた生徒が友人同士で行き先を確かめ合い、途中の階段や渡り廊下で次々と別れていく。
高い窓から差し込む午後の日差しの中を、カサンドラもリタと肩を並べて歩いた。
「王国文化史は面白そうだったんですよ。
昔のお祭りとか、地方ごとの衣装とか、音楽とかもやるって書いてあったじゃないですか」
政治制度や年代だけを学ぶ講義ではなく、人々の暮らしや祭礼、服飾や芸能まで扱うとなれば、華やかなものが好きなリタにも興味を持ちやすいのかもしれない。
実際、カサンドラも面白そうだと思って受講を決めたのだ。
「そういえば、リゼさんとリナさんは違う講義なのですか?」
「今日は二人とも別です。
…というか全然違います、一コマも同じ講義ないですね」
「三人で同じものを選ぶことが多いのかと思っていました」
「そんなことないですよー。
三つ子だからって、いつも一緒ってわけじゃないんです」
リタはアハハと屈託なく笑った。
「趣味とか全然違いますから!
リゼは将来の役に立ちそうなものばっかり真剣に見てますし、リナは料理とか裁縫とか好きですし。
私は身体を動かす方が好きですし」
「昨日は確か、体術の講義を受けたのですよね」
「はい!
楽しかったです!」
途端に声が弾む。
好きなことの話になると、本当に分かりやすい。
「あれは最初から絶対取ろうって決めてたんですよ。
本当は来週も、体術みたいな講義をもっと入れたいんですけど」
そこでリタは、見るからに残念そうな顔をした。
「私、礼法とか舞踏の基礎も取った方がいいんですよね?」
「ラルフ様とお近づきになるために必要なことですよ」
少なくとも、ラルフと恋愛イベントを起こすのに気品のパラメータは無視できない。
勿論それだけですぐにイベントが進むというわけではないが――最低限、彼の要求値に達しないと何も始まらない。
「……はい」
リタは一瞬だけしょんぼりしたが、すぐに引き締まる。
「じゃあ頑張ります。
お辞儀でも姿勢でも、何でもやります!」
随分な変わりようだ。
好きではない講義でも、自分が望む相手へ近づくためなら受けるつもりらしい。
昨日リタが受けた基礎体術は、剣術のような戦闘訓練ではない。
走ったり跳んだり、身体を柔らかくしたり、受け身を身につけたりする基礎的な講義で、健康維持を目的に履修する女子生徒も多い。
騎士を目指す者だけが選ぶような科目ではなく、護身術を学びたい女生徒にも人気の講義だったりする。
「身体の使い方が上手ねって、誉められました!」
「まあ。
それは凄いですね」
「村でもよく走り回ってましたから!」
得意げに胸を張る。
彼女の身のこなしの凄さは、既に見たことがあるから納得だ。
だが――ラルフの名前が出たところで、リタがふと思い出したように教本を胸元へ抱き直した。
「そういえば、カサンドラ様。
ちょっと相談してもいいですか?」
「はい、何でしょう」
カサンドラはにこりと微笑み、リタを促す。
顔を真っ赤にして落ち着かない様子の彼女を見ていると、恋する女の子って可愛いなぁと素直に思えるのだ。
「あの……ラルフ様から借りた上着、まだ私の部屋にあるんです」
「ラルフ様の上着…?」
事情が良くわからず混乱したカサンドラだが、
「えーと、実は…」
リタがどんな経緯でラルフを好きになったのか、ここで初めて知った。
あまりにも淑女とは懸け離れた行動のことを照れながら説明され、カサンドラは話を聞いている間中、別の意味でドキドキが止まらなかった。
――そこにいたのがラルフで良かった…本当に良かった…!
突然木登りを始めたリタをここまでさらっとフォローできるラルフは凄いな!
ジェイクやシリウスだったらどんな地獄だったか想像するだけで恐ろしい…
ジェイクなら大笑いしそうだし、シリウスなら怪我を確認した後、どうして木に登ったのかを真顔で問い詰め、叱責しそうだ。
その様子が容易に想像できる…!
カサンドラの動揺に気づかないリタは、片手で頬を押さえて声を弾ませる。
「借りたものですし、ちゃんと返したいんです。
できれば、自分で!」
「ええ、そうですね」
男子生徒の制服の上着、それもラルフのものか。
あまり大っぴらに持ち歩くべきではないということは確かだ。
「お礼も言いたいですし……その、せっかくなら少しくらい、お話もしたいなとか…」
えへへ、と笑うリタの足は宙に浮いているのかと思うほど軽やか。
地に足がついていない様子だった。
先ほどまで礼法の話にあれほど渋い顔をしていたのに、ラルフのことになると途端に表情が変わる。
好きではない講義まで受けようとしているくらいなのだから、本気なのだろう。
「教室まで持ってきたら目立ちますよね?」
「それは――おやめになった方がいいかと」
女子生徒が男子生徒の制服を抱えて教室へ現れる。
しかも持ち主はラルフとくれば、余計な注目を集めるのは間違いない。
どんな騒ぎになるか恐ろしい…
「男子寮へ持っていくのは――」
「そちらも、お勧めいたしかねます」
「ですよね!」
リタも即答した。
男子寮は女性厳禁。
よほど親しい間柄や家族でもない限り、気軽に訪れるべき場所ではない。
カサンドラにも未知の領域である。
カサンドラが預かってラルフに渡すという方法も一応はある。
けれどリタは自分で返したいのだ、それでは意味がない。
それに、カサンドラ自身もラルフの上着を抱えて校内を歩くことには抵抗がある。
誰かに見られて妙な誤解をされても困るのだ。
まして、王子に見られでもしたら……
ぞっと背筋が冷たくなった。
「でも、私から普通に話しかける勇気もまだなくて」
リタの気持ちも分かる。
一番現実的な方法はカサンドラが内々にラルフを呼び出すというものだろうが、二人のやりとりそこまで直接自分が介入していいのだろうか。
それは…何か違うような気がする。
そんなことを考えているうちに、二人は東棟へ続く長い廊下まで来ていた。
窓の外には春の明るい庭が広がり、開け放たれた窓から入る風がリタの黄色いリボンを僅かに揺らす。
行き交う生徒達を避けながら歩いていた、その時だった。
「お、リタ!」
「ひゃっ!」
前方から大きな声が飛んできた。
リタの肩が跳ねる。
向こうから歩いて来るのは、燃えるような赤髪の大柄な少年だった。
ジェイクだ。
彼はこちらに気づくと、早足で近づいて来る。
リタは一瞬だけ目を見開き、それから妙にぎこちない表情になった。
以前もジェイクを前にすると少し構えていた気がする。
大柄で声も大きいし、まだ怖いのだろうか?
「……何だよ、その反応」
「な、何でもないです!」
何でもない人間の反応ではない。
けれどジェイクは不思議そうに首を傾げただけで、それ以上気にする様子はなかった。
「ん? 今日は体術じゃないのか?」
「違います!
今日は王国文化史です」
「へぇ」
ジェイクがリタの抱えている教本へちらりと目を向ける。
「昨日の体術、随分楽しそうだったって聞いたぞ。
だからてっきり、今日も同じなのかと」
「え?」
リタが目を瞬く。
「どうして知ってるんですか?」
今度は本当に驚いたらしい。
先ほどまでのぎこちなさが少しだけ薄れる。
「レオナ――」
ジェイクはそこで一度言葉を切った。
「あー、知り合いが言ってたの聞いてさ。
黄色いリボンの一年が、えらく身軽だったって。
かなり驚いてたし、リタのことだろ?」
ジェイク自身は昨日、午後の二講とも剣術へ出ていたらしい。
だから直接見たわけではないが、話を聞いて黄色いリボンの一年生がリタだとすぐに結びついたのか。
「体動かすの楽しいよな」
「そ、そうですねー……」
「だろ!?」
何故かジェイクが食い気味に言葉を被せた。
「だったら剣術も取れよ。
絶対向いてるぞ」
「結構です」
リタは刹那の逡巡もなく断った。
「なんでだよ」
「剣には興味ないです」
「体術は好きなんだろ?」
「身体を動かすのは好きですけど、剣を使いたいわけじゃないんですよ!」
「もったいないな。
まあ、気が変わったら来いよ」
「変わらないと思います」
「そこまで言うか?」
ジェイクは可笑しそうに笑った。
本気で無理強いする気はないらしい。
「じゃあな、リタ。
あ、カサンドラも」
ここでやっとカサンドラの存在に気付いたのか、ジェイクと目が合った。
軽く会釈をしたが、こちらへの興味がないことは明白である。
片手を上げ、そのまま廊下の向こうへ歩いていった。
大きな背中が人波の中へ紛れたところで、隣から長い息が漏れる。
「はぁぁぁ……」
随分と緊張していたらしい。
やはりジェイクの勢いには、まだ慣れないのだろうか。
「リタさん、ジェイク様がまだ少し怖いのですか?」
「違うんです! そうじゃなくて」
リタは困ったように眉を下げた。
「リゼの好きな人だし、どんな顔したらいいのか分かりません」
リタはもう一度小さく息を吐き、ジェイクが消えた廊下の先をちらりと見る。
「あの姉が……リゼが、ぼーっとしてるところなんて初めて見ました」
「ぼーっと?」
「はい。
ジェイク様の話してる時、時々すごいぼーっとするんですよ。
私、同じ顔ですし、多分ラルフ様のこと話すときあんな顔してるんだろうなって思うと……」
そこで何とも言えない表情になり、
「複雑な気持ちで」
うーん、と首をひねるリタ。
その感覚は、カサンドラには少し想像しづらい。
けれど、同じ顔で生まれた三つ子だからこそ、余計に気になるものなのかもしれない。
「だからジェイク様を見ると、この人のことでリゼがあんな顔してるんだって思っちゃって。
普通に話せばいいだけなのは分かってるんですけど」
「なるほど……」
ようやく、先ほどから妙にぎこちなかった理由が分かった。
怖がっているのではない。
姉妹の恋を知ってしまったせいで、ジェイクを見るたびにリゼの顔まで思い出してしまうらしい。
「でも、剣術は本当に嫌です」
「それはよく分かりました」
「リゼとか関係ないですからね!
剣を使ってまで守りたいものもないですし」
きっぱり言い切るリタに、今度こそカサンドラは小さく笑った。
なるほど、彼女には彼女なりのポリシーがあるようだ。
明確に誰かと敵対し、剣を構えることに抵抗を感じるのは、何も不思議なことではない。
どうやら単に怖がっているのではなく、リタなりに剣を持たない理由があるようだった。
「そういえば、先ほどジェイク様が言っていたレオナさん…?って、誰でしょうね?
同じクラスにはいないような…」
「レオノーラ様のことでしょうね」
名前には心当たりがあった。
レオノーラは上級生の伯爵令嬢。
ロンバルド派の令嬢達の中では、中心的な立場にいる人物だったはずである。
「ジェイク様のお知り合いなんですね」
「ええ。昔から面識があるのではないでしょうか」
そんな軽い会話を続けていると、ふと周囲から向けられる視線に気づいた。
廊下を行き交う女生徒達が、こちらをちらちらと窺っている。
最初は、自分が見られているのだと思った。
カサンドラが周囲からあまり歓迎されていないことくらい、自分でも分かっている。
今さら視線を向けられること自体は、さほど珍しくもなかった。
けれど、何となく様子がおかしい。
よく見れば、女生徒達の視線は自分ではなく、その隣へ向けられている。
……リタ?
何人かが彼女をちらりと見ては、隣の友人へ何かを囁いている。
こちらと目が合うと、慌てたように顔を逸らす者までいた。
一瞬、理由が分からなかった。
けれど、つい先ほどまでここにいた人物を思い出せば、答えはすぐに出る。
ジェイクは、御三家の一角を担うロンバルド家の嫡男だ。
あの目立つ容姿なのだから、当然ながら女子生徒からの注目も集めているわけで。
そのジェイクが、自分から一年生の女子生徒を名前で呼び止めた。
それだけでも目立つのに、随分と気安く話しかけ、剣術へまで誘っていた。
しかも相手は、入学したばかりの平民の少女である。
ああ――なるほど。
好奇の目を向けられている理由は、これか。
正直リタにとっては理不尽すぎる状況だが、どうしようもない。
「……カサンドラ様?」
「何でもありません」
カサンドラの視線につられたのか、リタも周囲を見回す。
「え? 私、なんか、見られてません?
なんで!?」
流石にこの不自然な空気には気づいてしまったようだ。
「……そうですね」
「えっ」
リタは慌てて自分の制服へ目を落とす。
襟元を確かめ、袖を見て、最後に自分の髪へ手をやった。
「あ。もしかしてリボンが曲がってます!?」
一瞬だけ迷った。
でも、彼女を不安にさせたいわけじゃない。
「少しだけ」
カサンドラはリタの髪へ手を伸ばした。
黄色いリボンの結び目を指先でつまみ、形を整える。
ほんの少し位置を直して、端を揃えた。
本当は、気になるほど曲がってなどいないけれど。
「これで大丈夫ですよ」
「よかったぁ……ありがとうございます」
リタがほっと息を吐く。
「もう変じゃないです?」
「ええ。
とてもよく似合っていますよ」
「ありがとうございます!」
安心したように笑う顔を見て、カサンドラも微笑み返した。
周囲の女生徒達が見ている理由は、リボンではない。
けれど、わざわざ今それを教える必要もないだろう。
ただでさえリタは、リゼの想い人だと知っただけでジェイクへの接し方に悩んでいる。
そのうえ、彼に話しかけられたことで周囲から好奇の目を向けられていると知れば、次に声を掛けられるたびに余計なことまで気にしてしまうかもしれない。
それなら少しくらい、リボンのせいにしてしまった方がいい。
「行きましょう。
講義に遅れてしまいますよ」
「あ、はい!」
リタが隣へ並ぶ。
歩きながら、カサンドラは先ほどのやり取りを思い返していた。
ゲームでは、リタ型の主人公とジェイクは相性が良かった。
身体を動かすことが得意なリタが人より目立ち、その評判を聞いたジェイクから声を掛けられる。
こうして見ると、確かにゲームと同じ道へ繋がるきっかけは残っているのかもしれない。
けれど――。
「それで、ラルフ様の上着なんですけど」
「…………」
話はあっさり元へ戻った。
思わず笑いそうになる。
そう。
リタが進みたいのは、そちらではないのだ。
「何か良い方法ありませんか?」
目的の講義室は、もうすぐそこだった。
人目につかず上着を返し、なおかつリタ自身がラルフと少し話せる方法。
簡単そうで、意外と難しい。
「講義が終わるまでに、少し考えてみましょう」
「本当ですか?」
「ええ。
せっかくですもの。
リタさん自身がお返しできる方法を考えましょう」
リタの顔がぱっと明るくなる。
「ありがとうございます!」
先ほどカサンドラが整えた黄色いリボンが、その動きに合わせて軽く弾んだ。




