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2-2.先輩エルフの助言

GM:じゃあ酔いどれ羊亭に戻ってきました。店内を見回すと、「頭痛い……ふぅ」とか言って酒飲んで二日酔いになってるエルフの魔術師がいるけれども(笑)


ベラ:あ、そいつがパパだ。


挿絵(By みてみん)


シター:じゃあ、あの金髪のエルフ(※GMのキャラ、ガルフネット)に、「魔術師ギルドに行ってみたいんですが、うちのパーティーには魔術師がいないもんだから、案内してくれると助かるんですがね」


ベラ:「案内してくれると助かるー!」


ガルフネット(GM):「いいけど、その理由はなんや?」


シター:「ん? いや、単純にうちのパーティ魔術師ギルドいない…」


ガルフネット(GM):「それは聞いた。そこやなくて、魔術師ギルドに行って何をしたいんや?」


シター:(依頼内容に秘匿性を保てる人とあったので困っている)「あー、えーっと。魔術師関連の仕事とかあるかなーとか。ちょっと見てみたい感じっす」


ガルフネット(GM):「そんぐらいだったら魔術師ギルドの一般人が入れる場所でええんとちゃうか? マジックアイテム売ってるしな。魔術師ギルド内の偉い人たちに目を通してほしいとか、何かの情報が欲しいとか、そういうのやったらうちを通すのもありかと思うけれど、今の内容やったらうち、いらんちゃう? ……なんか裏があるやろ?」


ベラ:あー。


シター:「ちょっとね、やってる依頼がややこしいんですわ…。今関わってる仕事に魔法使いが絡んでいやして」


ガルフネット(GM):「どーせ、昨夜貼られとった依頼内容の件やろ? なんかあの『秘匿性の高い人を求む、人探し』っちゅう」


シター:「そう! それ、それ、それ、それ!」


ガルフネット(GM):「あんなん明らかに地雷みたいな依頼内容やん。そんなん受けるなんて、お前ら残念やなー」ギャハハハハと、煽りに煽る感じで笑ってくる。


シター:「自分も受けたくはなかったんすがね…」みたいな顔をしてる。


ガルフネット(GM):「まぁ、後輩冒険者君達が困っとるんやから、助けてやってもええで。ここで言える事ならしゃべったるわ。で、何をおごってくれるん?」


ベラ:あれ?


ガルフネット(GM):「ここのメイン料理はステーキ。うちはガーリックステーキが好きやで」って言ってるよ。


ベラ:「あ、すみませーん。ガーリックステーキとエールくださーい!」


ヴロン:おつまみに盗品の山菜食わしたろか(笑)


GM:エールとステーキを奢ってくれるんだったら、喜んで話をしようか。


ベラ:分かった! あ、うち、自分のお金から払うよ。


シター:じゃあ、じゃあそれで。


ガルフネット(GM):(エルフ語)「あら、ハーフエルフのお嬢さん、話しがわかる子でいいわね。気に入ったわ。先輩になんでも聞いてね」


ヴロン:言葉がわからねぇ!! さっさと話始めや!


GM:「せっかく性格がひん曲がってないハーフエルフと話せたんやから、気分良かったんやけどなぁ」届いたエールをぐびーーっと飲んで、「まぁ、ええわ。エールで口がすべっとるうちになんでも聞きなー」


シター:じゃあ、戦士の持っていた盾について聞いてみるか。「こんな紋章のついている盾、わかりやすかね?」


ガルフネット(GM):(ころころ)「その紋章…その盾、マジックアイテムとちゃう?」


ベラ:おや。


ヴロン:ど……どういう系統のマジックアイテムだ?


GM:いや、サイコロの出目が高くなかったので、詳しくはわからなかった。ガルフネットの口調でしゃべるのも疲れるので説明口調で行くよ。盾の紋章の雰囲気からすると、確実に何らかの魔力がもっているものであろうと思われる。そんなものを持っているのはどこかの冒険者グループの誰かだろう。ただし、自分は長いことこの街にいるけれど、そんな盾を持っている奴らを見たことがない。


ベラ:ふーん。なるほどねー。


ヴロン:はいはい。


ベラ:じゃあ魔法使いの方は?


GM:魔法使いの方も、ガルフネットは知らない。その外見にうような魔法使いは見たことがないから、この街の出身ではないと思う。


ベラ:うーん。


GM:だから、この二人組の冒険者はつい最近この街にやってきたんではないだろうか? 冒険者のような特殊な人間の出入りを管理しているのは、盗賊ギルドの管轄なんじゃないだろうか? だってさ。


シター:あー、なるほど。オッケー、聞いてくる。それから、浮浪者のおっさんが魔術師ギルドで不祥事がって話をしていたけれども…。


ガルフネット(GM):「うちか? うちが解決した事件のことか?」


ヴロン:あ、あー。そう。何か解決した……。


シター:不祥事を解決したのって、ガルフネットのことで?


ガルフネット(GM):「まあ、情報屋がそういう話をしとるんやったら、その可能性は高いなー。なんせ、街が炎まみれや死霊まみれになるところだったのを解決したしなー」


ヴロン:二人組の話に戻すけどさ、この街で見ねえんだったら、じゃあどっかから来てるわけじゃん。


ベラ:なるほど。


ヴロン:で、ここから一番近い街がオランなんでしょ?


GM:そうだね。


ヴロン:多分、そっち方面からきている冒険者だぞ。あと、エイラ様についてもガルフネットに聞いとくか?


シター:うーん。そんなストレートに聞いていいのかなぁ。


ヴロン:てかこの流れ、ガルフネットから聞き出せるような情報で裏があるようなパターンは無いと思うぞ。もしそうなら、怖いな(笑)


シター:じゃあ、聞くか。「エイラ様ってのは大変な人格者って話ですね?」


ガルフネット(GM):「あー、この、クソったればっかりしかいないような街の中にしては、うちが言うのも何やが……ものすごい人格者やで。何か困った人がおると、すぐに助けようとする。浮浪者がいれば、ほどこしを、寄付をもらう側なのにあげようとするし、マーファ慈愛の炊き出しイベントに参加した時にゃ、うちの顔を見ても文句言わずに食い物くれたしな。最高司祭なんやから、書類仕事が大量にあるのに、書類仕事を後回しにして、寝る時間を削ってでも、街の子供たちに対してご飯を配ったり、人助けをしたいっちゅー、異常者や」


シター:それはまあ確かに高潔こうけつな人ですな。


ガルフネット(GM):「で、そのエイラがどうしたって? ん? 人探し…誘拐……あぁ、そういうことか!」って、秘匿性の内容に気付いていくクソエルフなのであった。


シター:(慌てながら)「いや、そういうことじゃないかもしれませんぜ!!」


挿絵(By みてみん)


ガルフネット(GM):「まあ、そういうことであった場合について、ちょっと助言しておいてやるわ。もしエイラが誘拐されたんだとしたら、そもそもあいつは超高レベルの神官や。もう少しで人を蘇生そせいする事ができるくらいのなぁ。言うてしまえば、普通に誘拐されるなんて、あり得んとちゃう?」


ヴロン:うーん、俺もそう思うわ。


ガルフネット(GM):「エイラについてのマーファ神殿の内情が知りたいんやったら、マーファ神殿に行くのが正しいんじゃないん?」


ヴロン:しっかりとした冒険者してんな、こいつ(笑)


ベラ:マーファのツテがないのよね…。


シター:マーファのツテ。でもリナ……リナはなあ……。


GM:リナは新人の見習い、神官です。エイラについて、マーファ神殿で何か情報があったとしても、こいつには伝えられていないでしょう。


ベラ:なんだよねー。(エルフ語)「先輩、助けてー!!!」


ガルフネット(GM):(エルフ語)「可愛い後輩ちゃん。必要なら、私の仲間にラーダの神官がいるわ。マーファ神殿の偉い人への話も繋げられるから、よければ手伝いましょうか?」


ベラ:(エルフ語)「よろしくお願いします!!」


ガルフネット(GM):(エルフ語)「わかったわ。私の仲間の神官を手配してあげる」


ベラ:(エルフ語)「こんなに美しくて素敵な人初めてです。もっと仲良くなりたいです」


ガルフネット(GM):(エルフ語)「あら、上手ね。エールにガーリックステーキ。美味しい料理を頂けて助かります。気分がいいので、マーファ神殿まで私もついていくわ」


ベラ:(エルフ語)「ええ! いいんですか!? 本当にありがとうございます」


GM:と、エルフ語で喋ってるんでヴロンとシターにはわからんが、雰囲気は伝わる。


ヴロン:まあなんか、話はついたようだな。


シター:おし。あっしは盗賊ギルドのほう行きやすぜ。


ヴロン:わかった。俺はベラについていくわ。


GM:ガルフネットとベラとヴロンはラーダ神殿へ。ガルフネットは神殿に入って、おどおどした優男の神官をひっぱって出てくる。ガルフネットの仲間の、ラーダ神官のルカ君だね。


ヴロン:おぉ!  引っ張って………?


挿絵(By みてみん)


GM:ガルフネットがルカに対して状況を説明して「あ、そうなんですね、じゃあ分かりました、一緒にマーファ神殿に行きましょうか」と、ルカは物腰柔らかに挨拶してくれるよ。


ベラ:はい、分かりました。よろしくお願いいたします。


GM:では、マーファ神殿に到着して、「じゃあルカしっかり頼んだで、うちは帰るから」


ルカ(GM):「ええ!?」


ヴロン:あいつ、マジで「マーファ神殿までついていくわ」って言って、ついていくだけで帰りやがったw


GM:ここらで一旦、盗賊ギルドに場面を移そうか。


シター:昨日の人と話します「えー、まあ、多分、暫定ざんてい二人組の冒険者を捜しとるんですがね」


盗賊ギルド員(GM):へえ。


シター:「まあかくかくしかじかで、えーと、盾持ちの男と、えー魔法使いの女の話を…」


盗賊ギルド員(GM):「数日前に来てるな」


シター:「数日前に来てる!」とりあえず10ガメル出して、「名前とかってのは分かりますかね?」


盗賊ギルド員(GM):「情報に10ガメル……」


シター:いや、まあ今の10は名前を知っているかどうかの10だから!! とりあえず試しにもう40ガメル。そう、40ガメル上乗せして払う!!


盗賊ギルド員(GM):「あいつらは、オランの北にある街、パダを拠点としている有名な冒険者パーティのメンバーだな」


シター:「あ、有名なんだ」


盗賊ギルド員(GM):「名前はカイルとリノだ。5人の冒険者パーティのはずだが、あの二人だけ、数日前にこの街に現れたな。何かマーファ神殿でひと悶着もんちゃくあったらしい」


シター:「おや。元々5人。…え、5人でこっちに来たんじゃなくて、二人しかいない?」


盗賊ギルド員(GM):「ああ、グリーンレストの街に来たのは二人だ」


シター:「えーっと、その二人がどこに泊まってるとか、そういう話は……。」


GM:あ、泊まってる場所かぁ…そうだな、それはさすがに運だな。あの情報屋たちがそういうのを見ているかどうか。(ころころ)……うーん、知らない。


シター:知らないか。「…あ、名前まで分かっているなら盾について何かわからないですかね? カイルの持っている紋章のついているデカい盾なんすけど」


GM:知ってる。 知ってるけれど、ずいぶん離れた場所にいる冒険者の装備の情報だ。この情報が欲しいって人は、ほぼいない。そんな中で、まさか欲しいって人が現れてる状況だ。高いよ、この情報は。


シター:「あ、えー、ちなみにいかほどで」


盗賊ギルド員(GM):「100ガメルは貰おうか」


シター:「じゃあ100ガメル出します!」100かー。その情報単体が100ガメルで出てくるのは、ちょっと予想外だったな。


GM:敵対している者の注意を、盾の所持者へ向ける効果がある。


ヴロン:あー。まあ盾によくあるやつな。


GM:通常に使う分にはただのでかい盾なんだけれど、防御専念ぼうぎょせんねんをすることによって、敵の注意をこちらへ向けながら、防御専念ボーナスが2じゃなくて4の効果が与えられる。


ベラ:うーん。いいなー。


GM:冒険者グループの戦闘パターンまで情報として仕入れてある。あいつら、パダの遺跡探索冒険者チームなんだ。戦士・戦士・魔術師・盗賊・司祭。カイルが魔法の盾を持って防御専念をして、敵の攻撃のヘイトを集める。もう一人の戦士が攻撃をして、魔術師と司祭が支援魔法を使う。ちなみに盗賊のグラスランナーがリーダーだ。この戦い方で魔物相手に連戦連勝を重ねている冒険者だ。


ヴロン:あー、いいもんだな。人数がそろっている時の盾の効果。


シター:「カイルとリノがグリーンレストの街に来てからの行動は?」


盗賊ギルド員(GM):「マーファ神殿でひと悶着あったらしい」さっき言ったけど。


ヴロン:仕事を受けてひと悶着あったんじゃなくて?


盗賊ギルド員(GM):仕事を受けてひと悶着ではない。まずこの街にやってきた目的がなんなのかよく分からない。情報屋の話では、あの二人がマーファ神殿の会議室で高司祭と話し合いをしていたが、交渉決裂したのかトボトボと引き下がってきているのを見ている。


ヴロン:あー。ふーん。これ、マーファ神殿組のうちらが聞かなきゃいけない情報か。


シター:あとは…一応聞いとこうか。その冒険者のレベルってわかります?


盗賊ギルド員(GM):うーん、かなりの高レベルパーティだね。君たちと比べたら、結構強い。


シター:そら、そうでありましょうね。


ベラ:そらそうですよね。


シター:一応情報をまとめるよ。何らかの理由で高レベルの神聖魔法が必要な状況だったのでしょう。エイラ婆さんが人格者だから、ワンチャンあるかと思ってグリーンレストの街にきたのかもしれない。二人ってことは、残りの三人に問題があって、それを助ける為に来たのかもしれない。という事で、マーファ神殿側の情報収集が大切だよ。後はまかせた。


ヴロン:わかった。こっちの話にしよう。


GM:オッケー、じゃあマーファ神殿行くよ。ルカを連れてきたことによって、一般のスペースではなく、もっと奥の方まで通してもらえる。マーファ神殿内で合流した、依頼主のリナもついてくる。


ベラ:うん。


GM:偉い神官様のところに通されて、「すみません、こちらの方々が、お話を伺いたいそうなのですが、エイラ様の件について事情の分かる方の場所に通していただけますか?」って、ルカが説明してくれるよ。そして、相談室みたいなところに連れていかれた。


ヴロン:はい。


GM:「私がエイラ様を担当している者だが」という感じで、書記のような神官さんが出てくる。「エイラ様がいなくなった件について、どこまで聞いていて、何を知りたいのだね?」って聞いてくる。  そんな中、「僕はとりあえずここまで話を通しましたので、あとはどうぞ」みたいな感じでルカは去ろうとするよ。


ヴロン:あ、そうね。「ありがとうございました」


ベラ:「ありがとうございました、ルカさん!」


ヴロン:聞きたいのは、「エイラ様の誘拐犯は魔術師だと思われる女と、大盾を持った金属鎧の男で……」


神官(GM):「ああ、あいつらか」


ベラ:知ってるの? 何かわかるの?


神官(GM):あの「コカトリスに襲われた村を助けてほしい」って懇願こんがんしにきた二人組だろ?


ヴロン:あー。石化騒動……。


シター:コカトリスに村が襲われた?すげえ。ついばまれてるって。たぶん仲間がやられている可能性がある。


ヴロン:あー。


シター:いや、仲間どころか村ごとやられているんだろうけど。


神官(GM):「その二人については、確かに大変なことではあるが、規則により最高司祭様を、連れ出すなどということはできん。なので、丁重に断ったのだよ」


ベラ:コカトリスってなんなの?


ヴロン:あ、セージ持ってねえわ。


シター:ベラとヴロンだと二人ともセージを持っていないから、ベラがレンジャー技能の動物知識でわかるかどうか…。


ヴロン:いや、セージの怪物知識じゃないと。


シター:(ベラに説明)ちなみに、コカトリスはでっかいニワトリの化け物で、くちばしでつつかれると石になるよ。


ベラ:あ、そうなんだ。うん。


GM:コカトリスがなんなのかはわからないね。シターがセージ技能を持ってるから、今度はシター待ちだね。


ヴロン:高レベル司祭…7LVの【リフレッシュ】。うん、石化を解くのは【リザレクション】じゃなくて、【リフレッシュ】でいいんだな。


神官(GM):「あの二人の冒険者仲間というマーファの司祭からの紹介状があったので、話しを聞いた。村は不幸な事ではあるが、しかし、おおやけとしてエイラ様を街から出すことはできんのだ」


シター:うーん。


神官(GM):「が、誘拐をされてしまった」


ヴロン:うーん。


シター:コカトリスに襲われた村の場所、聞いてほしいな。


ヴロン:そいつらが救いたがっている村っていうのはどこにあるか知ってます?


GM:村の場所などの話はエイラ様が聞いていた。それ以外の人が聞いているかどうか、そうだな、運だな。サイコロを振って決めるよ。


(ダイスを振る音)


GM:運がいいね。グリーンレストの街から、南に徒歩6日間くらいの場所だね。馬車とかを使えば3日ぐらいで行けるかな。直接馬に乗ってそのまま駆けていけば1日~2日で到着するような山奥の集落で、村に名前はない。


ヴロン:へえ。


GM:村の周りにヘンルーダの群生地ぐんせいちがあって、そこにコカトリスは確かにいるが、その村の周りとはいえ、距離にしたら随分離れた場所にあるし、平和な場所だった。コカトリスがいることで、他の魔獣除けになっているから、村にとってコカトリスは守り神みたいなものだそうな。


ヴロン:うん。


GM:ヘンルーダやコカトリスがあるので、それらに興味を持った魔術師が調査するのにベースキャンプとして使用するような村なんだってさ。


ベラ:ふーん。


シター:なるほど。場所はわかった。


ヴロン:よっぽど変わった人じゃないとそんなところ行こうとはしないな、確かに。


シター:なんとなく、事件の真相がわかったね。


ヴロン:うん。


シター:マーファ神殿が人助けを断ったから…いい人すぎるエイラ様が一肌脱いだと。


ヴロン:最初から誘拐されるつもりだったってことか。


シター:今の話の流れだとひとつだけ気になることあるんだけど。


ベラ:うん。


ヴロン:なんだ?


シター:今のところ、うちら誰もコカトリスが何なのか知らない……。


GM:コカトリスについてはマーファ神殿の人たちがある程度教えてくれるよ。「くちばしで突っつくと石化させる能力があるニワトリだ」


ベラ:ダメだこりゃ(笑)



ベラとヴロンは2D6をそのまま振り、シターもセージ技能で判定しますが、全員失敗。

今のところコカトリスは「ニワトリ」であるという、このままではマズい情報しかもっていない事になります。



ヴロン:コカトリスがどんな魔獣なのか、魔術師ギルドの方に聞きに行くとか…あとセージがありそうなのは、ラーダ神殿とかか?


シター:…ラーダ……。


ヴロン:そんなのいるか?


シター:さっきいた……マーファ神殿へ案内してくれたやつ。


ベラ:あー! ルカさんだ!!


ヴロン:クソ…このGMはこういう展開を予想して、わざと先手を打ってこういうことやってくるからな。マジで。


GM:あ、ちなみに一緒にいたリナさんは始終ポカーン。エイラ様の付き人に選ばれたのに、これまでの経緯を何も話を聞かされていない子でした。さて、話が終わったのでマーファ神殿から外へ出た所で、シターが到着するよ。


ヴロン:シターへ(かくかくしかじか)


シター:じゃあこっちもこっちで、盗賊ギルドで聞いたことを話す。


ヴロン:5人組のパーティ? そんな有名な奴らだったのか。


シター:「残りの3人は、たぶんその、コカトリス村らへんに…石化しているんじゃないっすかね」


ベラ:まあ、きっとそうだよね。


ヴロン:もう村に向かっちまうか。できれば早い馬でも借りてひとっ走り。


ベラ:……馬なんて乗れるんですか?


GM:冒険者の基本技能に乗馬があります。馬を使いたいなら貸馬屋かしまやがあるよ。


シター:村までの到着が早ければ早いほど良さそうなので、馬は使いましょう。


GM:じゃあ馬屋の方では「いらっしゃいませ!」って、荷馬でも馬車でも乗用馬でも貸してくれるよ。


ヴロン:スピードタイプのやつを借りよう。


ベラ:乗りたい!


GM:馬はレンタルと購入がございます。借りる馬の種類によってまた値段が変わってまいります。まずは荷馬車。昨日まで君たちがガルドさんと共に護衛対象としていたもので、安くて移動が簡単ですが、まあ村までの移動は3日間ぐらいかかります。


ヴロン:うん。


GM:それではなく乗馬を借りるのはとても高いです。高いんですけど、すぐに移動が可能です。ただ人数分必要です。


ベラ:3匹借りるの?


ヴロン:1匹に2人で乗れないっすか?


GM:これがね、できないんです(笑) で、乗用馬は、買うと5000ガメルかかる。レンタルだと、1週間500ガメル、1ヶ月で1000ガメル。ちなみにレンタル馬がべらぼうに安い理由は、貸している間は馬屋にえさ代がかからなくなるから。借りている側が馬の世話をしなきゃいけないからね。


ヴロン:うん。


GM:荷馬車は馬1頭と馬車のセットで1週間500ガメル、1ヶ月で1000ガメル。これだけで移動が可能だ。


ヴロン:ちょっと真面目に相談しよう。結構な金額がかかってくるし。


ベラ:安いから荷馬車で行く?


ヴロン:行くなら、乗用馬で行ったほうが絶対にいいぞ。このGMの場合は特にな。


ベラ:じゃあ一人500ガメル? うち500出せるよ。


シター:先に言っときやすと、あっしにはお金がございやせん。


ヴロン:ちなみに私の所持金は1700ガメル。


ベラ:えー。私は1039ガメル。


シター:いや、でも。行くなら乗用馬を勧めるけど、でも。金が…。


ヴロン:うん。


シター:報酬との兼ね合いを考えると……。


ヴロン:報酬は2000ガメルだからさ。


シター:それ、馬代だけで1500ガメルも出ちゃうわけじゃないですか。


ヴロン:でも金をケチって荷馬車で行って、何かに間に合わずに依頼失敗しましたじゃあ、その2000ガメルも貰えないかもしれないぜ?


ベラ:あー、確かにね。


ヴロン:ま、経費だと思えば。


シター:お金を度外視するのであれば、間違いなく乗用馬。何が問題って、すでに後手ごてにまわっているんだ。相手は昨日の昼に出発している。


ヴロン:そうね。


ベラ:もう1日経ってるもんね。


ヴロン:そうだな…最悪、エイラ様も石になりました。【リフレッシュ】ありません。バッドエンド。の、可能性も考えるべきか。


GM:どうする? 馬借りる? それとも馬車借りる?


ベラ:うーん。


GM:それとも借りないで歩く?



ベラ:それだけはないわ!

シター:それだけはないな!

ヴロン:それだけはねえな!



挿絵(By みてみん)


なんだかんだ、お金を貸し借りして乗用馬を三頭借りて、食料や水を買い込んで、南に向けて出発します。


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