2-1.休日と厄介な依頼
GM:ドアを開けると、「いらっしゃいませ!」と若いウェイトレスの女の子が出てきて、君たちの外見や種族を見て「本日はお料理? それとも宿泊?」って聞いてくれるけど。
ヴロン:まあ、まずは料理でいいんじゃないか?
ベラ:山菜出す! これで美味しい料理を作ってーーー!!(笑)
シター:料理だね。あ…(気付く)…ちょっと待って!!!
ヴロン:盗品っぽい山菜、出していいのか、これ。
シター:いや、あの。料理って言っちゃったけど、うん、ちょっと待って。
ヴロン:今の流れだと出す、たぶん(笑)。
GM:ベラが山菜を持ってるけどどうする?
ヴロン:いや……。
シター:えーと自分も、懐から山菜を出そうとして、「いや、ちょっと待てよ……」で、ベラが出そうとしたのを止めます。「ええと…料理ってどんなものがあるんだ?」って、ウェイトレスに返事するよ。
GM:メニュー表を出してくれるよ。肉料理とか、ニンニクを使った料理とかが多いね。
シター:普通にうまそうw
ヴロン:いい料理じゃないですか。
GM:普通に美味しい料理屋さんだね。
シター:普通に美味しいな。
ベラ:うん!
ここで、報酬の山分けと経験点を使ってレベルアップ作業を開始します。
ヴロン:ファイター1→2
シター:シーフ2→3
ベラ:レンジャー1→2
わいわいレベルアップしながらシナリオに戻ります。
GM:この街についての情報とか、ある程度ウェイトレスさんとかに聞けるけど、どうする?
ベラ:あ、ここはどういう街なんですか?
ヴロン:あ、そっか。俺らのホームじゃなかったな、ここは。
GM:ウェイトレスは、かなりの歴史がある街だって言ってる。地下には古代王国の遺跡があって、その上に作られた街です。
ヴロン:なんだってー!?
ベラ:ふーん?(世界観よくわかっていない)
GM:五大神の神殿もあるし、中央広場ではバザーが開かれていて、なにか珍しいものとかも手に入ったりする。
ベラ:おおー。これ食い終わったらバザー行くぞー!!
シター:自分はその『エイラさん』探しをしたいんだけれど…。
ヴロン:情報屋があるなら、そこだな。
シター:それだ! シーフの知識で情報屋を探します。
GM:情報屋は浮浪者とかがそこら辺にいて、情報のやり取りをしているね。 …さて、昼食を終えた君たちの行動を確認するよ。バザーに行きたいベラと、路上にいる物乞いに対して『エイラ』という名前について聞きたいシターと、ヴロンはどうするって?
ヴロン:マイリー神殿があるならそこへ行く。
GM:ある。
ヴロン:はい。行ってきます。
GM:うん、オッケー。じゃあ順次、解決していきましょうか。
ベラ:バザーどういう感じかなー、楽しみー。
GM:じゃ、楽しみみたいだからベラから話を進めようか。バザーは中央広場にあって、露店がいっぱい立っている。さっき食ったばっかりであんまりお腹空いてないだろうけれど、串もの料理とか売っていたり、宝石類なんかも売ってるね。もしかしたら君たちが護衛してきた、ガルドが持ってきた宝石も、こういうところで売られていくのかもしれない。あと珍しい衣類とか服類だね。砂漠地方の民族衣装とかも売ってる。
ベラ:食べ物たべたい。いくらくらい払ったら食べれる?
GM:50ガメルも使ったら、結構豪遊してあちこちの露店の飲料や食料を食べたり飲んだりできるよ。
ヴロン:まあ宿泊費が30ガメルなのを考えると、結構だね。
ベラ:あー、ね。お腹いっぱい食べるww
GM:うん。ベラは串類や美味しい果汁ジュースをお腹いっぱいになるまで楽しんだよ。じゃあ次……マイリー神殿いくよ。
ヴロン:俺だね。
GM:マイリー神殿の礼拝堂で、係の司祭様が「お賽銭の寄付をお願いします」って、気持ちばかりのお金を要求してくるよ。
ヴロン:旅の僧侶からも金を巻き上げるのか?
GM:「ええ、もちろん。お賽銭が無ければ神殿の運営が成り立ちませんので」
ヴロン:え、それはおかしい。その理屈はおかしい。払う金ないぞ。
GM:おかしいと言われても…この街のマイリー神殿は、そういう方針らしいですよ。
ヴロン:金に汚いマイリー神殿だなぁと思う。
GM:「マイリー様に『私の信仰心を見てください!』と、言えるぐらいの金額を捧げるのがこの神殿の方針なのですよ」と、係の人が言ってきているね。
ヴロン:4ガメル。
ベラ:よん!(笑)。
シター:4www
GM:端数じゃねえか。端数じゃねえかよ。まじでお賽銭じゃねえか、これ。
ヴロン:何か問題でも?(笑)
GM:全然問題ないけど。
シター:お賽銭だよ、それは。
ヴロン:残りは戦働きで支払うんでしょう、きっと。
GM:いやいや……まあいいや、マイリー神殿の方ではお賽銭をあげるぐらいしかやることはないんだけれど、何か聞くこととかある?
ヴロン:「街道を外れて草むらに入っていく男女二人組を見たんだが、わかるか?」…いや待て、「それは相引きだろ?」って言われておしまいな気がしてきたし、そもそもここで聞く事じゃないよなぁ…
ベラ:確かに。
ヴロン:うーん。いや……。男女だから、うまいこと聞きようがないから。
シター:山菜や薬草を栽培していたのがマイリー教団だったなら、まだ聞きようがある気がするんだけど、マイリーがやってるとは思えないからなぁ。
ヴロン:じゃあ、シターの方へ話を移そう。
GM:バザーの近くに川が流れていて、橋が架かっている。橋の下のところに、物乞いがいて、「お金を恵んでください」ってやっている。『近くにバザーがあって人通りが激しいのに、わざわざ人がいない、橋の下のような場所で物乞いをやっている』という行動が、シターのシーフの知識からこいつが情報屋だとわかった。
シター:まず1ガメルあげて様子をみる。
情報屋(GM):「お恵み感謝します。旦那、何か知りたいことでもあるんですかね?」
シター:「俺、今日この街にやってまいりましたシターってもんでごぜーやすがね。この街に、儲け話とかありますかい?」
情報屋(GM):「冒険の依頼や事件はいっつもあるんですがね。最近、腕利きの冒険者が現れて、ボコボコと解決してるんで、今のところねえんすわ」
シター:「腕利きの冒険者か。あやかりてえもんですね」と言って、ついでまたもう1ガメル払って、その冒険者の名前を聞くよ。
情報屋(GM):「3人組の冒険者で、この街でパーティーを結成したみたいなんすがね、ここしばらく、色々な難事件を解決していて、結構有名になってきている奴らがいるんですわ。エルフの魔法使いと、人間の戦士と、人間の神官だ」
シター:エルフの魔法使いと、人間の戦士と……神官か。
情報屋(GM):「いつも『酔いどれ羊亭』っていう酒場にたむろしてるぞ」
シター:もう1、2ガメル渡す。「なんかこの街で関わっちゃいけないようなご禁制のものとか、あったりしやすかね。あんまりそういうものには、うっかり手をつけたくないもんで」
(ガルドと一緒に回収した山菜や薬草類が見られたらマズいものなのか確認している)
情報屋(GM):「この街で関わっちゃいけないご禁制のもの、そう。しばらく前に、何かこう事件があった時に出回ったものがあったらしいけど、でもそれはもう解決してるからなあ」みたいな話をしてくる。
シター:んーと。突っ込んで聞けなさそうな感じですか?
情報屋(GM):別に突っ込んで聞いてもよい。「魔術師ギルドの方で不祥事が発生して……」
シター:ああー! このパーティー、魔術師ギルドとか一番縁がねえ。
ヴロン:だなww
情報屋(GM):「魔術師ギルドの方で不祥事が発生して、その後始末で、冒険者パーティを使って対応していたらしいぞ」
シター:へー。
情報屋(GM):「あと、別にこの街自体にご禁制のものとか、そういうものはないぞ」
シター:「ああ、じゃあ安心して小銭を稼ぐことができそうでやすね。まあ、ありがとうございやした」
情報屋(GM):「盗賊ギルドにちゃんと話を通しておかないと、目をつけられるから注意するんですぜ」
シター:「へえ。もちろん伺っときやす」と言って、その場を離れて、盗賊ギルドへ向かうぐらいかな。
GM:オッケー。じゃあ、一箇所だけずっと話が続いてもあれだから、ベラの方に話が移るね。時間が経過して、夕方です。
ベラ:はい。
GM:ベラは、バザーをすごい勢いで泣きながら走ってくる女性を見つける。
ベラ:うん。追いかけます。
GM:え…追いかけるの?
ベラ:なんかかわいそうだから話しかけにくい。でも気になるから追いかける。
GM:なるほど。情報として、女性の外見は神官の格好だね。
ヴロン:おや?
GM:若い女性で、それが走りながら泣き叫んでいる。ただ事ではないようには見えるが、周りの人たちは無関心だ。
ヴロン:無関心(笑)
ベラ:追いかけます。
GM:ベラの敏捷度が高いから、追いつくことも出来るけれど、呼び止めるの? 追いかけるの?
ベラ:追いかけます。
GM:じゃあ、女性を追いかけていくと、彼女はマーファ神殿に入っていく。
ヴロン:ふむふむ。
ベラ:続いて入る…入っていい? 入れる?
GM:一般的な場所には入れるけれど、その人は神殿関係者の入り口の方に入っていく。
ベラ:入れない……もう追いかけんの無理かぁ。くそー。
GM:さっきマイリー神殿でヴロンがいたような、一般の寄付とかを募っているような場所の方には行ける。
ベラ:うん。そいじゃあ一般の方で行ってみるか。
GM:そうすると、ザワザワザワザワと、中の大聖堂みたいなところで、関係者たちが騒ぎ始めている。
ベラ:聞き耳立てます。
GM:いいよ。判定してみて。
ベラ:(ころころ)11!
GM:では、「エイラ様が、エイラ様が……」という言葉が聞こえてくるよ。
ベラ:エイラ様、出たww
GM:で、しばらくすると「すみません、本日は皆様お引き取りください」と言って、神殿を閉めようとしてるね。ベラは神殿から追い出された。
ブロン:ここでエイラ様ときたか。教団の偉い人がエイラ、かな。
GM:というところで……盗賊ギルド行きます?
シター:その前にヴロンは何か……。
ヴロン:いや。全員バラバラに行動しているけれど、どこで落ち合うとかも言ってなかったし…あ、あの宿。
シター:あ、そうか。
ヴロン:酔いどれ羊亭。
ベラ:酔いどれ羊亭。
ヴロン:例の冒険者とやらもいるらしいし、そこで落ち合う。
ベラ:私もその宿に戻ります。神殿から追い出されたんで!
GM:オッケー。じゃあ昼過ぎにはヴロンは酔いどれ羊亭に戻ってきた。で、ベラの方は夕方になって酔いどれ羊亭の方に戻ってきた。で、次は……
シター:シターがとりあえず盗賊ギルドに行ってるね。
GM:はい、盗賊ギルドの話を進めるよ。受付で、「この街の見かじめ料を払え」と言われる。100ガメルぐらい頂きたいところではありますが。
シター: 110ガメル渡す。
GM:オッケー。じゃあこの街での行動をある程度、許されるようになった。具体的に言うと、スリとか物乞いをしても許されるようになった。
シター:「へへ…スリなんてとんでもねぇですわ。バレた時がやべえっすから」
盗賊ギルド員(GM):「東方語があんまり上手に話せないみたいだが、どこから来たんだ?」
シター:「西の方から、ちょっと小銭稼ぎに、な」
盗賊ギルド員(GM):「随分と遠いところから来たな、兄弟。で、今回は金だけ払いに来たのか? それとも何か欲しい情報でもあるのか」
シター:「うーん。まあ、なんかこの街で起こってるゴタゴタなんかを教えてくれるとありがたいっすね」
盗賊ギルド員(GM):「くくっ、面白いことが、ちょっと前に起こったぜ!」
シター:「どんな?」
盗賊ギルド員(GM):「マーファの最高司祭が誘拐されたらしいぜ」
シター:最高司祭! 絶対うちらに関係あるじゃん。
ヴロン:思っていたより立場が上だった。
シター:いや、ちょっと、思っていたよりゴタゴタがデカくて。動揺したゴブー(笑)
ヴロン:ゴブリン語が出てきやがったw
シター:「えーっと、その最高司祭様のお名前は何とおっしゃるんで?」
盗賊ギルド員(GM):「エイラっていう婆さんだ」
ヴロン:婆さん? 婆さんと来たか。ババアか。
シター:早朝に森の中にいた連中って……。
ヴロン:あいつら?
シター:あいつらの発言がちょっと気になってくるな。ホントに聞かれちゃまずい会話だったみたいな。逃げてたし。「誘拐ってことは、何か身代金だかなんだかを要求でもしてきた輩がいるってことですかい?」
盗賊ギルド員(GM):「そうじゃねえのかな。詳しいことはマーファ神殿の中の奴らにしかわからんな。まだ情報が新しすぎる」
ヴロン:いやでも、誘拐っていっても、最高司祭が一人で行動するなんてないはずだもんな。普通に考えて。
ベラ:だよね。
シター:「いやー、ちょっと話がデカくて……近づいただけで大火傷しそうな山なんですが」
盗賊ギルド員(GM):「まあ面白いことって言ったらそれぐらいだな」
シター:ちょっと面白すぎてお腹痛くなってきた。
盗賊ギルド員(GM):「あと、マーファ神殿の方で、なぜか誘拐事件を街の衛兵隊の方に事件として申告していないらしいぞ」
シター:「ああ、まあそれは神殿のプライドとか、なんとかってやつじゃないですかね」
ヴロン:なんか裏がありそうだな。
盗賊ギルド員(GM):他になんか聞きたいことあるか。
シター:ああ。そういや「酔いどれ羊亭」になんか腕利きの冒険者さんだかなんだかがいるって話があったので、メンバーの名前がわかるなら聞いてみる。
盗賊ギルド員(GM):「ああ。最近やたらと実力が上がってきている、あのガルフネットとガストンとルカの3人組だろう」
シター:(名前で気付いた)そいつらかよ! そいつらだったんか!!
ベラ:え、パパ(GM)がやってるゲームのキャラクターだよね?
GM:そう。俺がプレイヤーをやってるTRPGのキャラクター達だよ!!
ヴロン:お前、マジかよ(笑)
ベラ:え、パパのキャラクターとしゃべりたいんだけれど。
GM:そのうち機会があるかもしれない(笑) 盗賊ギルドではこれ以上の情報は無いので、全員が酔いどれ羊亭に戻ってきた所へ場面を移すよ。
ベラ:おかえりー。
シター:うーん。戻ってきたはいいんだけど、二人に……話せることは全部話すんだけど…話が大きすぎて、どうしましょうかね。
ベラ:なについて話し合うの?
ヴロン:いやまあ、この街から即、オランまでトンボ返りしても別にいいと思うんだけどな。それはそれでしてお金も稼ぎたいし。
GM:三人がテーブルでそんな会話をしていると、お店の入口の扉を開けて、若い女性の神官が重い足取りでトボトボと店主の元へ向かっていくよ。店の店主と話して、そしたら冒険依頼用の掲示板に依頼用紙が貼り出されるよ。
シター:その女性の神官、ベラは見覚えがある?
GM:ベラは見覚えがあるね。さっき泣きながら走っていた神官だね。
ベラ:おぉ…じゃあ、貼紙の内容が気になるよ!!
シター:じゃあ、ベラの姉御、あっしが貼紙を読みますぜ!
GM:「冒険者を求む。内容について秘匿性を保てる者たちであり、そこそこの腕利きの者が必要である。内容は人探し。 依頼者:マーファ神殿のリナ」と書いてある。
ベラ:じゃあ、さっきの女性に話をします。「ハロー。ハロー」
GM:そうすると、ベラの身なりを見て「あ、冒険者さんですか?」
ベラ:ハーイ!
神官リナ(GM):「あの、できれば急ぎの仕事の依頼を今入れたところなんですけれども……」
ヴロン:このテンション、嫌だ。
ベラ:さっき泣いているのを見たんですけど、どうしたんですか?
神官リナ(GM):「依頼の内容を引き受けてくれるのでしたら……」
シター:どうする?
ヴロン:このキャラクター(ヴロン)が言うと絶対受けたくないから、何も言いません。
神官リナ(GM):「お願いします。早くしないと…助けてください!!」
シター:まあプレイヤー的には受ける一択なんだけど。
ヴロン:例の有名人パーティーはここにいないのか? いるんだったら俺達よりもそいつらの方が頼られてるだろうし、そっちに依頼が行かないのはおかしいだろ、と思って。
GM:例の冒険者パーティーはエルフの魔術師が一人で飯食ってるけれど、こちらのやり取りを見ても興味なさそうにプイッと別の方を向いてる。依頼を受けるならチャンスかもしれない。
シター:ベラの姉御、仕事を受ければ金が手に入りやすぜ!
ベラ:やる!
ヴロン:リーダーが言うならやるしかない。
シター:で、報酬は?
GM:報酬は、要相談です。
シター:「あっし達はあんまり腕に自信があるわけでもありませんが、受けさせていただきやす……が、失敗したとしたらどうなるんすかね??」
GM:この女の子に聞くのかな。
シター:そうだね、リナさんに。
神官リナ(GM):「失敗した場合は……失敗したことを前提に聞かれるのも困ります。失敗はしないでください……」
ヴロン:ふーむ。
神官リナ(GM):「その…人探しなんですけれども、私の目の前で誘拐されたんですが…驚きが強くて、その、犯人の外見的な特徴が何も言えなくて、誰にも何も相談ができなくて、すごく困っています」
ヴロン:あ、シターのシーフ技能でいけるんじゃねぇ??
シター:シーフ技能の記憶術か。とっさの出来事でも鮮明に思い出せるやつ。
ベラ:私にもそれ、できる?
GM:シーフ技能だからシターはできる。ベラにはできない。
シター:(ころころ)…達成値10。
GM:それなら、早朝に森で出会った戦士と魔法使いの顔や衣服等、全て思い出せる。
ベラ:え、私たちにうってつけの仕事ってこと? これ。
GM:あと、成功報酬で2000ガメルだって。
シター:2000か。
ヴロン:いい金額だな。
シター:ここまで聞いてしまったからには「失敗しても恨まないでくださいね」としか言えないな。
GM:話を受けるのであれば、店の奥の相談室の方に通されるけど。
ヴロン:どうしても気になるから、有名冒険者のエルフに聞いてみる。「あんたはこの依頼、受けないのか?」
ガルフネット(GM):「受けんわ! 前衛はっとるうちの戦士が、旧友に再会して魔剣を貸出したーとか言ってきたんや。やから、しばらく冒険は休業中なんや。戦闘になった際の勝率が少しでも下がってとる状況で仕事を受けるほど慢心しとらんわ」
シター:そ、それが正論だよな…。
ベラ:魔剣とか言ってるよ。
ヴロン:絶対、魔剣登場するぞ。シナリオ内のどこかで。
ベラ:確かに。
シター:シターもだんだんと、明らかな厄介ごとの依頼な気がしてきて首突っ込みたくなくなってきたんだけれど、でも姉御が持ってきたもんはしょうがねえや、っていう感じで相談室へ行やしょう。
GM:じゃあ奥の部屋に通されて、改めて依頼人が自己紹介をするよ。マーファの神官リナさんです。リナさんは今日の午前中に、マーファ神殿所有地にある薬草の栽培場所へエイラ様を連れて移動していた。
ベラ:ああ、絶対あそこだ……
GM:で、山菜摘みに行く際は、もっと強い立派な護衛がつくはずだったのだけれど、今回はそのエイラ様の直々の御指名で、新人のリナさんが付き人に選ばれている。
ベラ:ふーん。
ヴロン:エイラ様の指名で? へえ。
シター:……。(察している)
GM:リナさんとエイラ様の二人で薬草を取りに行ったんだけれども、二人組の男女が現れて、エイラ様が誘拐されてしまったんだと。
ベラ:あ、あの二人ってもしかして。
GM:犯人について細かいことを思い出そうとしても、外見的な特徴とかが思い出せないらしい。で、神殿の方に戻ってエイラ様が誘拐されたという話をしたけれども、何故か大ごとにはしない方針だということになってしまって。
ベラ:うーん。
神官リナ(GM):「冒険者の店で冒険者を雇って、エイラ様を探すのが一応、正しい筋だろう、という事になりまして……でも、私はもう気が気じゃないんです! エイラ様が誘拐されたのは、付き人を任せられていた私のせいなんですよ……!」
ヴロン:(マイリーだが、先輩神官らしく)いいえ、そんなことありませんよ。
ベラ:落ち着けよ。落ち着けよ。
シター:えーっと…GM、エイラ様とやらは……単純にプリーストレベルが高いってことですか?
GM:プリーストレベルが高い上に、マーファ神殿の中でも高位の地位にいる方です。
ヴロン:じゃなきゃ「最高司祭」と言われんわな。誘拐犯を神聖魔法の【フォース】でぶっ飛ばせばよかったのに、とかそういうレベルの話じゃないわけだ、要は。
シター:まあ近くに、ほら、あの子がいたから撃てなかったのかもしれないし。
GM:あとは何かこう聞きたいことがあれば。
シター:えー、まあ、聞きたいことっていうか、ちょっと一回現場に行きたいかな。
ベラ:行こう!!
シター:たしかに、リナにも一緒に行ってもらって説明してもらったほうがいいかもしれん。
GM:現在時刻は、もう夕方過ぎて夜になっているけれど、今から行く?
ベラ:あ、明日?
シター:暗い中でも現場検証しても見落とすかもしれないし、明日だね。
GM:寝るのでよろしいですか? 薬草取りの場所までは徒歩1時間。馬で10分。
シター:ちなみにその薬草とか山菜ってのは、普通の植物? ……何か儀式に使うような草とかそういうのじゃない?
GM:マーファ神殿で育てている一般的な種類の薬草や山菜だね。
ヴロン:ふんふん。
ベラ:あそこはマーファ神殿の場所なんだよね?
ヴロン:いやー、思った通りだったんだな。あの場所はガルドの庭だけど、自分の庭とは言っていない(笑)
シター:あの依頼人はただあそこに入り込んで、窃盗してただけの人だった。たぶんガルド、この街のことも「俺の庭」って言うと思う。
ヴロン:絶対言うだろ(笑)
GM:あ、ちなみにゴブリンの襲撃以降、全員眠らずに徹夜明けしてるんで、基本的にあの、何かの運動とか行おうとした場合にはマイナス2のペナルティがつきます。
ベラ:あー、それじゃあもう寝るか。
ヴロン:寝ていいよ。
宿泊した冒険者たち。そして夜が明け、早朝から現場検証です。
GM:誘拐現場ですが…えーっと、すごく見慣れた場所だね。
ヴロン:いや、ここって(笑)
ベラ:ああ、ここか。
神官リナ(GM):「ここのところで、あの、突然二人組の男女が襲いかかってきて、あの、さらわれてしまったんです……」
ヴロン:そういえば普段の護衛ってどんなやつなんだ?
GM:普段はエイラ様がそもそも神殿から外に出ることがない。もし万が一神殿の外に出ることがあったとしても、マーファの神官戦士が護衛としてついて回る。けれども今回はエイラ様が「新しい子にも外の空気を吸わせてあげたいわ」みたいな感じで、護衛ではなく付き人の扱いでリナが選ばれて一緒についていった。そしたら誘拐されてしまった。
シター:「えー、こういう時、犯人の動機でよくあるのは恨みっすね。でも恨みを買ってるような相手……まあいなそうなんですがね」
ヴロン:マーファの最高司祭だぞ…。
シター:「マーファの最高司祭が恨みを買うなんてことは、まあまずないと思いやすがね」
GM:その内容だったら、新人神官であるこの子に聞くんじゃなくて、街中で聞いたほうがよかったんじゃない? リナは恨みなんてとんでもないって言ってるよ。ええと…
神官リナ(GM):「エイラ様はものすごい人格者なのです。慈愛に満ちた人で、こんなにいい人が世の中にいるんだろうかと思って、私も憧れているおばあちゃんです」
ヴロン:ババアw
神官リナ(GM):「犯人に対して『私のことはいいから、あの子のことは見逃してあげて』って、私の代わりに連れていかれたのです」
シター:「へー。そいつは大変な人格者ってやつでございやすなあ」本当かよとか思いながら。
GM:で、現場の検証だよね。誘拐された場所はここだ! という所にいるけれど、ダイスを振るまでもなく争った形跡は一切ない。リナが言うには「この女をいただくぞ」みたいな感じで、男がエイラに向かっていって、エイラ様は「わかったわ。私は連れて行かれるけれど、この子は見逃してね」みたいな会話をして連れて行かれている。連れていかれるのも、特にロープで結ばれたりしておらず、走らずに歩いて移動していったようだ。
ヴロン:ふーむ……。
シター:(かなり気付いている)「えーっと、ここに出かけるのは何か急に決まったことだったりするんで?」
神官リナ(GM):「一昨日急に決まって、昨日の昼過ぎにここに到着しました。薬草を採ろうとしていたら、直後に誘拐犯が現れて、エイラ様が誘拐されたのです。私は一人で気が動転して、どうしようどうしようってなって、ずっと森の中で泣いていたんです……。でも、夕方になって「いや、これ報告しなきゃダメだろ」って思い直して、それから街まで戻りました」
シター:そりゃそうだ。
ベラ:うん。
ヴロン:誘拐しようにも、一昨日決まった場所なんだから当てずっぽうで来れないよな。どう考えても。
シター:「ちょっとそこらへんにマーファの最高司祭がいるのを見かけたから、たまたま攫ってやったぜ」っていう話は、絶対ないから(笑)
ヴロン:で…昨日の朝、妙な二人をベラとシターが見てたじゃん。
ベラ:はい。
ヴロン:そいつらが犯人だったとしたら、シターに追い払われて一旦いなくなったふりして戻ってきたってことだよな。
シター:いや、早朝に誘拐の打ち合わせをしてたんじゃない?
ベラ:あー。
ヴロン:ちなみに、えーと……リナにもシターにも聞きたいけど、男女はどういう風貌だったんだ?
GM:リナの証言と、シターの記憶の人物は一致しているね。完全に、昨日の早朝に森の中でみた二人組が誘拐犯だ。二人とも人間で、男性は40代のおっさんでチェインメイルを着ていて剣を腰にぶら下げていて、特徴的なでかい盾を持っていた。女性は、20代ぐらいの若い、ローブを着た魔法使いだったよ。
ヴロン:さっき一気に攻撃してりゃ楽だったなー。
ベラ:ねー。
GM:依頼主に隠れろーって言われてたからね(笑)。
ベラ:攻撃したかったなー。
ヴロン:いや、下手したらあの時点でこっちが攻撃されてたかもしれないぞ。
ベラ:それは嫌ー!
ヴロン:【スリープクラウド】を使われたかもしれないし、レベルによってはもっと酷い魔法のガスが飛んできたかもしれない。
シター:リナがそんな言い方をするってことは、当然リナはその二人に見覚えはないわけだよね。
GM:もちろん。
ヴロン:高レベル神官がおとなしくついていくんだから、相手の実力がわかったのかね?
シター:いや、うーん、仮説はあるけど言うべきではないっていう段階だから……。
GM:ほかに何か現場検証することありますか。
シター:まあ、まあないと思うけど、落とし物がないかぐらいは……。
GM:サイコロを振るまでもなく、落とし物は何もない。
ベラ:ないよね、そりゃね。
シター:どっちへ向かったかだけでも。
ベラ:あ、足跡?
GM:リナは、その三人が……どっちに向かったかはさすがに覚えているけど、あの朝の時に逃げていったのと同じ方向だね。
シター:昨日の早朝と同じ場所に馬を用意していたって事だね。
ヴロン:うーん。
シター:まあ街道まで出られて馬とかで逃げられたら、もう追えないからな。まあ仮に追っても……。
ヴロン:ついていきようがない、うーん。
シター:こうなったら、街で二人組についての情報を捜すか。
ベラ:うん。
シター:追加でわかった特徴が、戦士の男の盾……盾に何か、あの、そんな奴いたらアホだけど、盾に紋章とか描いてあったりしなかったかな?
GM:あるよ。
シター:あるんかーい!!!!
GM:何かの紋章みたいなものはあるけれども、シターは見た事が無い。形は記憶術で思い出せているから、聞きたい人がいれば思い出して紋章の形をいう事が出来るよ。
ヴロン:いわゆる普通の盾じゃないってことか?
GM:そこら辺に売ってる一般の盾ではない何かだけれども、何かわからない。
シター:ここで調べることはもうないと思う。
ベラ:うん。
シター:じゃあ自分の行動の案としては、まず誘拐犯の魔法使いについて調べたい。
ベラ:あー。
シター:けれどもうちらのパーティーには魔術師がいない。
ヴロン:魔術師ねぇ……ん??
シター:いないので…なんか、酔いどれ羊亭にいた、金にがめつそうなエルフ……。
ベラ:あ、それパパだ(笑)
GM:酔いどれ羊亭に行ってみる?
ベラ:うん、行く。
GM:オッケー。グリーンレストの街に着いたら、リナさんはマーファ神殿に戻っていくよ。「あとはよろしくお願いします」と。よろしいでしょうか?
ベラ:はい。
シター:はい、よろしいです。




