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カナイチ・ホームズの好奇心ー冒険者ギルドの小さな名探偵ー  作者: 才練人
〜令嬢婚約パーティー殺人事件〜 第5章 事件の闇が晴れる時

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第41話 犯人との面談

 雨が止み、朝日が出始めた頃。

 カナイチは執事に伝えていた。


“事件のことで話したいことがある。

 内容が内容故に秘密で話がしたい。

 アドラン、マリナも同伴することを、

 許可してくれるとありがたい”と。


 カナイチが伝えたいと思っていた人物は、

 事件が起きてから次の日で、

 早朝に来てくれるように伝えた。


 カナイチも了承し、三人は部屋の前で待っていた。


「お入りください」

「はい。

 失礼します」


 カナイチ達は扉の前で頭を下げて、

 緊張した顔で部屋に入る。


「何か用かな?

 犯人誰なのか、わかりましたか?」


 カナイチはアドラン、

 そして、マリナ同伴で人に会っていた。


 目の前の人物は堂々としていて、

 カナイチ達を見ると、

 目の前の柔らかそうなソファに座るように促す。


「はい。

 そして、残念ですが、犯人は誰なのか、

 わかっています。

 だから、貴方を縛りに来ました」


 カナイチは真剣な目で、

 目の前の人物に対して言い切った。

 しかし、同時にカナイチの目は、

 犯人を糾弾するようなものではなく、

 むしろ、同情的な眼差しを向けていた。


「……二人も同じ見解ということで、

 構いませんか?」

「……はい」

「まだ信じられないけど……

 カナイチの言う通りで……

 犯人は貴方しかいないから」


 マリナは仕事上、淡々とだが、

 心では動揺は隠し切れていない。


 アドランに関しては、

 心の奥底では動揺を隠し切れず、

 目には涙を堪えていた。


「泣かないで、アドランちゃん」

「でも……

 でも!」


 アドランは堪え切れずに涙を流していた。

 アドランは最初、事件が起きた時に、

 パーティーをめちゃくちゃにした犯人を許せないでいた。


 しかし、カナイチの推理を聞いて、

 例の写真の湿板を見て、動機を悟った。

 そして、写真のせいで犯人の人生がどうなったのかを、

 理解して、犯人の闇に気付かずに、

 何もできなかった自分の不甲斐なさに悔しいと思っていた。


「ありがとうね、アドランちゃん。

 貴方は本当に心優しい子ね。

 貴方と知り合えて、

 ミレイも幸せだと思うわ」

「うっ!

 ううっうっ!」

「貴方のような親友を私は出会えていなかったから……

 ……犯人は誰なのか、

 わかっていますね、カナイチくん」

「はい。

 二つの殺人事件だけではない。

 ……サトシ・ボーマンは最期に一つだけ、

 嘘を言って亡くなりました。

 やっていない殺人を自分の手でやったことにしましたが……

 彼が殺したと言っていた、

 【メラカ・エーマン】。

 彼を殺したのも貴方ですね。

 サトシ・ボーマンが何を抱いて亡くなったのかまでは、

 僕の想像でしかないのですが……」

「……凄いわね、本当に……

 流石、ギルドでも解決できなかった事件を、

 解決し続けた男。

 ミレイの旦那が感心するのもわかるわ。

 貴方は闇を見通す目を持っているわね

「ありがとうございます。

 そして、犯人は貴方ですね……

 【カコ・ハルトマン】。

 貴方が今回起きた二つの事件の犯人ですね」


 カナイチが会っていた人物は、

 ハルトマン財閥を大きくさせた人物。

 ミレイが尊敬している祖母。

 カコ・ハルトマンだった。

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