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カナイチ・ホームズの好奇心ー冒険者ギルドの小さな名探偵ー  作者: 才練人
〜令嬢婚約パーティー殺人事件〜 第3章 第二の事件

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36/42

第36話 可能性

「カナイチ……

 事情聴取が終わったけど、犯人わかった?」

「まだ何とも……」

「……疑おうと思えば疑える人はいくらでもいるからね。

 サトシ・ボーマンの名を語って爆弾を使うのが目的かも知れないし」

「……ギルドや冒険者達の目を盗んで?」

「と、トリックで誤魔化したのよ」

「仮にトリックで誤魔化したとしても次の犯行で爆弾を使わない理由は?」

「えっと、爆弾を仕掛けているところを見られたとか?」

「アドランの言う通りだとしても黙っていた理由は?

 爆弾を仕掛けた以上、脅迫したとしても自分が殺されては意味がないよ。

 第一……

 犯人はゾウゴを殺すよりも前に睡眠薬で眠らせて抵抗できないようにしていた」

「あっ……

 第一の事件が起きる前に準備を済ませていた。

 もしかしたら、ゾウゴさんが爆殺する前にすでに殺されていたかも……」

「抵抗できない相手なら爆弾で殺す機会はいくらでもある。

 でも、しなかった。

 加えて、床に散らばったガラス片だよ。

 マリナさんは写真湿板だと言った。

 本当だったら何故爆弾魔がわざわざ破壊しないといけなかったのか……

 爆弾を使って巻き添えでなら、ともかくね」

「カナイチ……」

「もしかして……

 ミレイ先輩達の中に犯人がいると思っているの?」

「……娘であるミレイ先輩を守るために、犯行に及んだ……

 動機としてなら十分だと思う。

 けど、ミレイ先輩は除外していい」

「ミレイ先輩は犯人じゃないからいいけど……

 断言する理由は?」

「ゾウゴさんとジョウマさんはミレイ先輩に何かをしでかすつもりだった。

 もし、以前にすでに会っていたら……

 会った時点で何かしらをされていた」

「……っ。

 私と一緒にいた時は二人のような人物とは会っていなかったわ」

「もし、すでに何かされていたら……

 ミレイ先輩はゾウゴさんとジョウマさんがいたら……

 すぐに気付くでしょ。

 嫌なことをされた後なら尚更……

 でも、気付かなかったようだったし、顔色も普通だった。

 二人も今まで会えてなかったような感じだったしね」

「なるほど……

 ……でも、ミレイ先輩を守るために犯行に及んだとして……

 何で()()()()()()()()()()()()()()()()()()の?

 だって、サトシ・ボーマンって……

 ハルトマン財閥創設者であるゴンゾウ氏を殺したんだよ?

 財閥にとって憎き相手なのに何でサトシ・ボーマンの名を語ったのよ?」

「語った理由はまだ僕にもよくわからない……

 でもーー」

「でも?」

「犯人が名を語ったのには絶対に理由がある筈……

 もし、ミレイ先輩を守ろうとした人物の中に犯人がいれば……

 サトシ・ボーマンの名を語った時点で何かしらの関わりがあるから」

「……サトシ・ボーマンと関わりが?」

「……だから、僕は独自で調査しようと思っている」

「独自?

 カナイチは犯人が誰なのか目星、つけてあるって言うの?」

「さっきも言ったように、まだ何とも……

 だけど、さっきの事情聴取で違和感を覚えたんだ」

「違和感?」

「違和感を探れば殺人事件の原点がわかるかも知れない。

 想像だにしなかった闇があるかも知れないけどね」

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