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カナイチ・ホームズの好奇心ー冒険者ギルドの小さな名探偵ー  作者: 才練人
〜ゴミ屋敷殺人事件〜 第2章 解決編
21/25

第21話 犯人判明

 カナイチ達は現場を離れてある場所に向かった。

「な、何でしょうか?」

 その場所の上司らしき人物が不安そうにギルドの人達に聞いてきた。

 彼も何が起きているのかわかっていないようだ。

「突然の訪問をお許しください。

 少しお伺いたいことがあります」

 マリナは自分の身分を明かした上で上司らしき人物と会話する。

「お伺いしたいこと?」

「……キシヤさんの住所……

 そうですね、エルニアのD地区を配達する職員をここに呼んで欲しいけど構わないかしら?」

 その場所とはエルニアの住民の手紙や届け物を配達する場所。

 郵便局だった。

「D地区?

 わ、わかりました。

 そこの担当は確か【ブンタ】ですが……

 おい、ブンタ!」

 まさか、自分が呼ばれるとは思ってもみなかったブンタは上司の方を見る。

「え?

 なんすか?」

 ブンタと呼ばれた人物は二十代後半の青年で人当たりは良さそうに見える。

 背格好は悪くなく痩せており、筋肉もあった。

「貴方がブンタさんですね。

 申し訳ございません。

 ちょっとお聞きしたいことがあるので、来て頂きませんか」

「い、いいですけど」

 そして、ブンタはマリナが率いるギルド職員と一緒に別の場所に移動をした。

「その制服、少し泥で汚れていますけど、どうかしましたか?」

「これ?

 お恥ずかしいお話ですが、配達途中で転んでしまって……

 配達物は平気ですけど、少し擦りむいてしまった……」

 と、ブンタは恥ずかしそうな表情で頬を掻きながらマリナを見る。

「それでなんですか?

 話って?

 正直、貴方のような美人な人とは別の場所でお誘いしたかったのですが……」

 そう言われてもマリナの表情は変わらずブンタを見据える。

「…… キシヤ・ジルミアゴ……

 あそこの担当の貴方ならご存知でしょ?」

「キシヤ?

 ……ああ、あのゴミ屋敷の人でしょ?

 それがどうかしましたか?」

「殺害されたんですよ。

 ご存知ありませんか?」

「は、初めて知りましたけど……

 それが何か?

 もしかして、俺疑われているんですか?」

「ええ、そうです。

 私達は貴方が犯人だと思っています」

 マリナはそう確信したような声でブンタに言い切る。

 当然、ブンタはビクッとしてマリナを見る。

「そ、そんな……

 何を根拠にそんなことを言うのですか?

 俺はその事件とは無関係ですよ!

 失礼じゃないですか!」

「そう。

 殺害現場で人が殺されたら誰でもそこ周辺にいた人物を疑う。

 事件の第一発見者やそこ周辺にいる人物を……

 現場がゴミ屋敷で証拠になるようなものが少なければ余計にそう思ってしまう」

 カナイチが説明し始めるとマリナもカナイチがブンタにも見えるように少し移動する。

「まさか、強盗殺人事件の犯人が郵便配達員だとは誰も思わない。

 例え貴方があそこを彷徨いたとしても配達員なら誰も盗人だとは思わない。

 そうでしょ?

 ブンタさん」

「なっ」

「そうですよね?

 ブンタさん。

 キシヤ・ジルミアゴさんを殺害した犯人は貴方だ」

「な、なんだ、このガキ!」

「カナイチ・ホームズ。

 冒険者で探偵ですよ」

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