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ワケありらしき少年を拾う…からの絶体絶命?!

新キャラ登場です。

よろしくお願いします。

家に帰ってきてから、今度こそ誰かをお家に招待できるように、アリスの貴重品等の諸々の確認をすることにした。


家の落ち着いた上品な雰囲気と同様に、おしゃれなカップやコースターもあり、誰を家に上げても喜んでくれそうなものばかりで、アリスのセンスの良さに感謝した。


気になる貴重品が入っていそうな、隠れ引き出しの中の鍵のかかった宝箱からは100万ゼッタと、ダイヤモンドやルビーサファイアの石や、それを加工したアクセサリーもあった。


かなりの貴重品があるなと思った。


その貴重品で隠されるかのように、変わったペンダントと、2枚の写真が宝箱の奥底から見つかった。


アリスは出会った時、同じようにこの変わったペンダントを首から下げていたから、これは、アリスの彼氏のものかもしれない。


2枚の写真とは、アリスとアリスの彼氏の仲睦まじい写真だった。


この変わったペンダントはロケットペンダントだったようで、これもまた、2人の写真が入っていた。2人のお揃いの品だった。


微笑ましく思うと同時に、何としてでも彼をアリスのところに連れて行けるように頑張ろう。と決意した。


そうして、アリスの私物は、今は、わたしの私物となり、改めて何があるかわかったので、これからはちゃんと管理をしようと思った。そして、お世話になった人も家にあげられることを想像してワクワクしてきた。


こうして、わたしの長かった異世界1日目が終了した。



☆☆☆☆



ぐっすり寝て、おそらく9時ごろに起きた。


アリスの家には時計がなかった。


だから、今日はまず、小学生の頃にやった棒を立てて影の長さを観察し、私の腕時計で時差を測って、この国の時間を調べようと思う。

そして、植物図鑑を使って、土の方に植物を植えようと思う。



早速、わたしは今日やることが決まったので外に出た。


この家の庭と言っては広すぎる庭から、ちょうどいい長さの木の棒を見つけ、わたしが植物を植えようと思っている土の近くにその木の棒を刺した。そして影の長さをなぞって記録した。


1番影が短くなった時がお昼の12時だから、その時の時間を腕時計で確認することで時差を測ることがミッション。


土を耕しながら影の長さの観察も忘れないようにしよう。


そうして、わたしは昨日買ったタネを準備して、土を一生懸命耕した。

広かったので、まずは、今日耕すエリアを決めた上で家にあったスコップで耕そうとしたが、固くてなかなか耕せない。


日本では、農業や土を一から耕して、何かを育てたことはない。

せいぜい学校でもらった植物の苗に水をあげていた程度だった。


改めて、植物を育てることの難しさと、当たり前にご飯を食べることができていたことに感謝した。


あまり進まないことに対して、少し心が折れかけていた頃、私の家の目の前の道路で


「バターン」


という何かが倒れる音がした。


慌てて現場へ向かうと……


美少年が倒れていた。



その子は12歳ぐらいに見えて、痛ましいボロボロな姿だったのだ。

彼の横には、血のついた剣が落ちていた。


こんなに幼いのにこんな状況に会うなんて……


診療所を探して治療してもらおうと一瞬思ったが、彼の様子と落ちている剣を見るに、ワケありのように思えたので、わたしは、密かに彼を家で看病しようと考えた。


再度、少年の様子を確認した。


すると、少年は傷だらけの上に熱も高かった。


わたしが部活で培った筋肉を活かして、わたしの家に美少年をお姫様抱っこで運んだ。

彼は年齢の割にとても軽かったので、治療をした後で、わたしの家にいる間だけでもいっぱいご飯をあげよう。と思った。


わたしは、少年の体を濡れたタオルで拭いた。

わたしが聖女だったら、彼をすぐに治せたんだろうな。と思ったけど、物事はそんなに都合よくいかない。


慌てて、料理が得意ではないわたしの最大限の技術を駆使して、唯一、得意料理のおかゆを作った。

気を失っている彼の口におかゆを少し運んだ後、運良く自分が風邪を引いたり、怪我をした時のために持ってきていた解熱剤と軟膏薬を彼に使った。


そうして、わたしは彼のベットの隣に椅子を持ってきて、看病をし続けた。


汗を拭き、頭に乗せているタオルを変え、コップに注いでおいた水を少年の口元に持っていき、水分補給をこまめにさせる。


小さい時に、お父さんと一緒に、お母さんの看病をしたことが今日に活かされた。

あの時は家族が仲良くて幸せだったな。なぜかふとそう思い返したが、今は治療に専念しよう。と改めて頭を切り替えた。


それにしても少年は顔だけでなく、髪色はピンクブランドでとても珍しくきれいだった。

そんな美少年の顔が辛そうに歪むのを側で見ていると、早く治ってほしいと願い続けた。



気づくと太陽の代わりに、月が空高くに昇っていて、だんだんとわたしも眠くなっていた。

はじめのうちは眠気に勝っていたのだが、いつのまにか椅子に座りながら寝ていたようだった。



わたしは、ガバッという音で目を覚ました。


家の中は殺気に包まれ、私の首には短剣が向けられている。


ちょっと待ってええ。転移2日目にして、絶体絶命?!

何?!この状況。

ってか、さっき、体を拭いた時気づかなかったけど、この子短剣を隠し持っていたの??

ここまで読んでくださりありがとうございます。

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