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伝えたい。安全バーの大切さを。

よろしくお願いします。

声を大にして言いたい。

ジェットコースターに乗るときの安全バーの大切さを。


皆さんは、想像できるだろうか。この恐ろしさを。


本当に安全バーに感謝したい。


ジェットコースターもスリルも大好きなわたしも怖かった。

時速100キロは絶対超えていたし、まっすぐじゃない道を安全バーなしで乗ったような感じだった。

いや、本当に安全バーの安心感ってすごい。


まあ。それは置いといて、せめて一言教えて欲しかった。ゴットよー。



でも、お陰であっという間にアリスの家の部屋らしきところに着いたから、良しとしよう。


アリスに部屋らしき所は、シンプルで、あまり物はないけど、落ち着いた雰囲気でとてもいい部屋だと思った。


「えみり、着いたぞ。大丈夫か?」


なんとなく、ゴットのことがわかってきた。

マイペースな人なんだと思う。


「はい。大丈夫です。安全バーの大切さを学びました。 ここが、アリスの家でしょうか?」


「ああ。貴重品は、机の引き出しの隠し引き出しにある宝箱にあるそうだ。

宝箱の鍵はその隣の引き出しにある。家の鍵も同じところにある。」


「わかりました。」


「こんなに貴重品を丁重に管理しているのに、家の鍵は、今はかけてなかったんですか?」


「いや、彼女は誰も家の敷地に来られないように、えみりと俺だけが入れるように結界を張っていたようだ。えみりが家から出たら結界が無くなるようになっている。」

「ええ!!アリス、凄すぎますね。」


「ああ、彼女はこの帝国一の魔法使いだからな。」


あれ??なんかちょっと自身が喪失してきたぞ。

帝国一の魔法使いが解決できなかったのに私にできるんだろうか?

彼女よりすごい魔法使いになるか、今までで学んだ知識をうまく使うか……


「ゴット、どうやったら、魔法って使えるんですか?」

「基本、遺伝だな。

高位貴族の先祖がもともと魔法使いで、30%くらいの確率で遺伝する。

だから、年々魔法使いは減っている。」


ってことは、この国出身じゃないわたしが魔法使いという可能性はないから、今までの知識で頑張るしかないのか。

よし、やると決めたらやる。頑張るのは得意だから、頑張る。 わたしはそう決意した。


「わかりました、教えてくれて、ありがとうございます。」


「ここは、日本より治安は良くないが、ハザック帝国内では比較的安全なところだ。

家から出て、一本道を歩くと市場があり、そこで基本何でも買える。」


「わかりました。ここはハザック帝国というんですね。」


「そうだ。

そして、この国にいる間は異世界人というにではなく、この家の知人、つまりアリスの知人で異国から来た旅人ということにしといた方がいい。」


「はい。あと、誰かからアリスは?と聞かれたらどうしましょうか?」

「アリスは友達2人以外、誰とも面識はないらしいが、アリスは旅に出たということにしよう。」


そっか。アリスは彼氏のことでずっと塞ぎ込んでいたんだな。

と感じざるを得ない一言で悲しくなった。


「わかりました。」


ゴットは急に神妙な雰囲気を出した。

と言っても脳内で感じたということだが。


「そしてえみりには申し訳ないが、これからまめに連絡はできない。

わかるように味方になることはできないし、敵に見えることもあるかもしれない。

信じてくれとは言わないが、いつも見守っていることは覚えていてほしい。」


「??わかりました。

ゴットはいい人だってわかってますし、信じてますよ。

わたしはわたしのできる限りの力話出して頑張ります。」


「ああ、お前がそういう性格なのはわかっている。

きっと、お前は想像以上のことをしてくれるだろう。

ずっと、この世界はお前を待っていたんだ。」


期待が過剰なような気もしたけど、素直に嬉しかったし、ゴットが砕けた会話をしてくれたので、それも嬉しかった。


「そして、このアンクレットをおまえにプレゼントする。

 これは魔術がかかっていて、つけていると言語変換が起きる。どんな言語も理解して、日本語を話すように使うこともできる。」


「本当にありがとうございます。助かります。

 言葉がわからなかったらどうしよう。って思ってました。」


「いや、この世界ために来てもらったのだから、これだけでは足りないくらいだ。」

「このアンクレットで本当に助かると思います。

 ありがとうございます。

 お互いそれぞれの場所で頑張りましょう。」


「ああ。頑張ろう。

では時間のようだ。

いつ会えるかわからないが…

また会おう。」


「はい。ゴット、ここに連れてきてくれてありがとうございます。」


ゴットはもういないようだ。

わたしの最後の声を聞き取れたかはわからないが感謝を告げておいた。



これから、まず1人で頑張らないといけない。

窓から外を見ると、昼だったので、この世界の様子を見ることにした。


アリスの貴重品は後で頼ることにして、わたしの貴重品をこの世界の質屋でお金に換金することを目的とした。


わたしは、目的も決まって、気合の入ったその足で、この国の外の世界に一歩踏み出した。










ここまで読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。


よろしければブックマークや評価、感想をいただけたらジャンプして喜びます! 


また次話も読んでいただけたら嬉しいです。

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