わたしの世界が変わった日
よろしくお願いします。
わたしの人生の転機は、
そう。あの日だった。
学校に行って、部活をして、バイトをするという、特に刺激もない、いつも通りの日だった。
あの声を聞くまでは。
家に帰ると、いつもと同じく、家には誰もいない。
わたしは疲れたので、自分の部屋でくつろいでいた。
すると突然、わたし頭の中に誰かの声が響いた。
「え……り……の……い…………て……れ」
最初は、何を言っているのかは全く分からず、空耳だと思っていた。
だけどそれは徐々に正確に聞こえるようになった。
「えみり、お前に頼みがある。」
周りを見回しても、やっぱり誰もいない。わたしの頭の中に語りかけているようだった。
うーん、わたしは頭がおかしくなったの??とわたしは驚きと共に、頭の中はクエスチョンマークでいっぱいになる。
「えみり、聞こえているか。」
わたしは、冒険やワクワクドキドキするような非日常的なことが好きで、これは非日常的な出来事だ!と直感したので、一瞬悩んだが、とりあえず、この言葉に返答してみた。
「聞こえています。」
「よかった。」
しかし、改めて返答が来たことで、わたしは自問自答を始め、混乱しだした。
ちょっと、いや、かなりやばいけど、多分、私の頭の中で2人の人格ができて会話をしているのかな。私はほとんど家で1人だから、寂しさをこじらせてしまったの!?
「いや、これはお前の寂しさのせいによる幻聴ではない。
我々の世界に問題があって、お前なら解決できるかもしれないと思って呼んだのだ。
お前もハッピーエンドにしたいと言っていただろう。」
「い、いつ、わたしがそんなことを言ってましたっけ?」
「いつも例の日記を読んで毎回つぶやいていただろう」
「日記……。んん??
えっ、あれは日記なんですか!?
悲恋の物語だと思ってました。
確かに……あの本は不思議なことばかりだったから、日記と言われて納得しました。」
ところで、このわたしとの会話の主は本当にわたしの脳みそで行われていることではないのだろうか。
そうじゃないならまた別の問題が出てくる。
そう。こんなにわたしのことがわかって、考えもわかるから、この声の主がわたしのストーカーの類ではないか、ということだ。
「いや、わたしはお前のストーカーではない。
見守ってはいたが……」
「考えが読めるのですか!?
思い上がりですいません。でもそれって言い方を変えただけでは……」
「そんなの朝飯前だ。さっきも考えを読んだぞ。
そして、お前以外の者も見守っていた。
だから、ストーカーではない。」
「本当だ。そうなんですか。」
なんだか言い換えただけのような気がするけど、なんとなく彼に、はっきりとはしないが懐かしさを覚えた。
他の人も見守っていたということは、彼はこの世界にも何か気がかりがあるのかな?と、わたしはふと考えているところ、彼から頼みごとをされた。
「えみり、この世界を救ってくれるか?」
急に、なんか凄いことをさらっと言われた。
でも……あの世界には行ってみたい。わたしの出来る限りの事をして日記の人たちに幸せを運びたい!
とわたしは直感的に思った。
「救う!?救えるかはわかりませんけど、わたしがあの日記を読んで思った理想のハッピーエンドに変えられるように頑張りたいです!ずっと思い描いていたことですから。そして、なんと言ってもあの世界に行きたいです。」
「やはり、えみりだな。
こちらの都合上3日後に我々の世界に呼ぼう。
そして、日記を書いた者にはお前の世界に戻ってお前の代わりに生きてもらう。
彼女にも伝えている。
3日間で必要なことを色々してくれ。
そろそろ時間が来たようだ。
3日後に我々の世界にお前を転移させる。」
なんか急に饒舌になったし、大事な情報詰め込みすぎですよ。と思ったのも束の間、わたしは、反応し損ねた。
「……ええっ……。ええーー、どういうことー。」
瞬発力は会話の場面でも必要なのだと改めて学んだ。
ところで、色々急過ぎて、何から考えればいいか分からない。
こんな大切な話だったら、ストーカー云々の話をしなければ……と思ったが…
彼は、もういなかった。
後悔後の祭りとはこういうことなのだと実感した瞬間だった。
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