13話 あれから一年・・・
この世界に来てから1年たった。
この一年を言葉で表すと辛い、その一言に尽きる。
なぜならゲンの修行というのが手近なモンスターの群れを見つけては投げ入れられ、戦えと言われ死にそうになったらゲンに連れ去られるを繰り返し、時には狼を数十倍大きくしたモンスター【獄狼】の縄張りである山で【何かの卵】を持ち一ヵ月サバイバルさせられたり、洞窟に置き去りにされたと思えば3日以内に脱出しろとタイムトライアルみたいなことをさせられるという、最近では小さくなったゲンと模擬戦闘させられる。平成生まれの俺からしたら地獄以外の何でもない日々を過ごしてきたからだ。
けれど嬉しいこともあった、一つは水魔法を覚えた事。これは洞窟でタイムトライアルの際に飲むものがなく死ぬかもしれない状況で、根性で覚える事ができた。というか覚えなかったら死んでいた。
二つ目は、ゲンが持っていた熊手の形をしたマジックアイテム【付喪神の強奪】を一つ貰えたことだ。【付喪神の強奪】は物に宿っている能力を一度だけ奪うことができ、能力を奪われた物はその場で壊れるというアイテムだ。
俺はこれを持っていたマジックバックに使った。カバンの口より大きいものが入らないというのは自然界で生きていると意外と使い勝手が悪い、倒した獲物は解体しないとカバンに入れられないし、戦うときに意外と邪魔になる。
色々と身に着け成長した俺のステータスと装備はこのようになった。
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Name: フィリウス
Lv : 199
HP :3200/3200
MP :16000/16000
筋力 :2400
耐久 :2500
素早さ:2610
器用 :2070
賢さ :2150
運 :100
加護
スキル
【テイマーLv:Max】【投擲術Lv:4】【水魔法Lv:Max】【ボックス】【偽装】【神眼 】【闘衣】
【言語理解】【作成Lv:4】
称号
【神をボコりし者】【守護者を倒せし者】【元龍の弟子】【サバイバルの達人】【魔物の友】
装備
グランドバイソンの革靴
伸縮性があり丈夫で撥水性の良い靴
ハイドバッドのローブ
ハイドバッドの持つ隠蔽の力が宿るローブ、暗くなると自身の身を周囲に同化させる。
丈夫な布の服
丈夫な服。
黒(木の)棍(棒)
ブラックトレントの枝を加工した長さ1m程の棍、浸魔性に優れており持ち手にはグランドバイソンの革が巻いてある。
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修行のおかげ?で称号が増えた。【偽装】のスキルはマジックバックから能力を奪った時に【ボックス】おまけで付いてきた。見た目が普通のバックだったから偽装でも付いてたのか?よくわからんがラッキーだった。
そして【作成】のスキルで服や装備を作った。糸や針を見つけるのが大変だったが、針は魚の骨で代用し糸は密林に住むコンビニエントスパイダーの糸を使った。始めは革に針が通らなかったり糸が解れたりして大変だったが今の服は自分でいうも恥ずかしいが中々の出来だと自負している。
一番嬉しかったことは、つい初の従魔が【何かの卵】から孵ったのだ!
それがこいつである!!
「ガゥ!」
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Name: ジン(狼龍)
Lv : 170
HP :2900/2900
MP :12800/12800
筋力 :2700
耐久 :1430
素早さ:2810
器用 :1470
賢さ :1850
加護
スキル
【雷魔法Lv:4】【伸縮】【索敵】【夜目】【限定付与】
称号
【従魔】
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狼龍のジン君です!!
体毛は灰色で見た目は狼だが、前後の足が龍のような鱗に覆われており爪は鉱石を軽く砕くほどに硬く鋭い、頭には体毛で隠れて見えないが小さな角が生えている。
そしてなんといっても体長がデカい!ざっと見ても3mはある。そんな訳で見た目は物凄く怖いが、実は物凄く甘えん坊なのである。俺が一人で狩りに出ると返ってきた時にその巨体に見合わぬスピードで近寄り押し倒し鼻でグリグリされる。
まだまだ子供だから仕方がないが、毎回押し倒されても困るからゲンに頼んで【伸縮】を覚えさせた。今では柴犬サイズでじゃれてくるのでものっそく可愛い。
余談だがこの世界では、ある程度知能が高く巨大な生物は【伸縮】を覚えているらしい。じゃないと周囲の生き物を全て食べつくしてしまうからとか、住む場所に体を適応させる為とか色々あるらしいが・・・大きいのも考え物だな。
「クゥ~ン」
今も胡坐を掻いている俺の膝に頭を乗せて、撫でて撫でてといっている。
本当に可愛いなウチの子は!
「そろそろ、今日の狩りにでも行くか!」
「ガゥ!」
そうしてゲンに狩りに行くと告げ、住処である洞窟を出る。
洞窟を出るとそこは見慣れた密林であり、蛇やら虎やらのモンスターが出るが一番恐ろしいのは植物系モンスターである。奴らは見た目が普通の草や木なので気付かぬ間に近づいてくる。
まぁジンのいる今となっては、近づかれる前にジンが倒すから心配無用だがな!
今日は久々に魚が食べたいから、20km先にある湖に行く予定である。
湖と言っても、周囲が岩場に囲まれており海から然程離れていない。湖と海は川幅が広い川で繋がっているため入り江のような場所であるが、水が飲めるほどに澄んでいるため湖ということにした。
因みに、この島には人が住んでいないため湖や高い山などに名前が付いていない。
そんなこんなで、予定の湖に着いた。今の俺からすれば流す程度の走りで20分程あれば着く。この湖に生息する生き物は基本的にデカい、一番小さい魚系モンスターでも1mはあり個体によっては陸上戦を挑んでくる強者までいる。まぁ陸に上がった時点でジンの餌になるんだけどね。
湖に着いた俺は水魔法がLv:4になった時に身に着いた【液体操作】で湖に住んでいる魚系モンスター達を水面まで引き上げる。
余談ではあるが、スキルのレベルは1~5までであり、Lv:5を極めるとLv:maxとなる。レベルの上昇は器用や賢さの高さに依存し、それに加えステータスにない熟練度が必要だと分かった。
「今日はキングシュリンブと虹鮎にするか。じゃぁジンやってくれ!」
「ガウ!」
そう言うとジンが湖に向かってビリビリと電気を流した。すると水面にいた魚系モンスター達が痺れて動けなくなった。そこを液体操作で狙いの獲物だけを岸に寄せ引き上げる。
この湖の魚達は中々強いので少しすれば痺れがとれ湖の底へと戻って行く。その間に引き上げた魚介類をナイフで捌き【ボックス】に収める。内臓や食べない所は湖に投げ入れる。そうするとモンスター達が食べてくれるから無駄にならない。
「ガゥ!」
「ん?食べたいのか?」
ジンが1mもあるキングシュリンプを咥えて近づいてきた。ジンは基本的には肉が好物だが、キングシュリンプも好きらしい
「それじゃ、今回は焼きで食うか」
「ガゥガゥ!!」
近くの岩場で集めた枝に火を点け、甲殻をとったキングシュリンプを持っていた棍で突き刺し火で焼いていく、食べごろになったキングシュリンプを棍から取り自分の分を少し切り分け、ジンへ渡す。
するとジンは待ってましたと言わんばかりに食いつき美味しいそうに食らいついている。それを見て俺もキングシュリンプにナイフを突き立て食べ始める。
「やっぱうまいな!体は大きいのに味はほのかに甘く繊細で大味になってない、味付けしてないからこその味なんだろうな」
そんなこんなで食事を終えた俺と仁は散歩気分で住処へと帰る。襲い掛かってくるモンスターをあしらいながら食べられそうな茸や野草を摘んでいつも通り帰宅すると、突然ジンが唸りだした。
「グルゥゥゥ」
「どうしたいきなり唸り声なんてあげて」
この先にはゲンが住んでいるので、そうそうモンスターは入ってこれないはずだがと思いつつも道理中に入るとそこには巨大な鳥がゲンの横に座り楽しそうに話していた。
早く話しを進めたくて端折りました。
気が向けば閑話等で書こうと思います。
読みづらくてすみません。




