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10話 ・・・俺のターンだ!


しかし、一向に死が訪れないことを不思議に思い目を開く。すると1m先に足の裏が何かに阻まれたかのように宙に浮いていた。俺は呆然とそれを眺めこれが【城砦の一時】の力なのかと思い、安心と共に少し感動した。


巨人は何故この小さい生き物を潰せないのか不思議に思い、更に踏みつける足に力を籠める。一向に踏み潰すことができないそれに苛立ったのか、踏むのをやめると両足をそろえ膝に力を入れた。腕を後ろに振り、振り子のようにブンと前に持ってくると共に高く飛び上がった。


「おいおいマジかよ!?」


俺は目の前の巨体がいきなり高くジャンプしたのを見た。流石にこの防御でもあの巨大な質量には耐えきれないんじゃないかと不安に思い、巨人のジャンプから逃れようと立ち上がりその場から逃げようとするが、腹部の痛みが邪魔をして上手く走れない。


 こんな場所で死にたくねぇよと思い、必死の思いで巨人の圧殺範囲から離れようと穴の周囲を沿うように逃げるが時すでに遅かった。それを嘲笑うかのように巨人の足は俺を捉えていた。

 

 もう間に合わないと思いその場に身を守るように蹲る。

するとズンという音の後にドスンという音と地面が揺れ、衝撃が体へ響いてきた。


何事だ?と顔を上げ周囲を見渡すと巨人が消えていた。

どこに消えた?と疑問に思い注意深く周囲を見る。すると穴の中から低い声のようなものが聞こえた。


「ォォォ・・・」


穴を覗くと、穴から出ようと足掻いている巨人がいた。しかし、穴に嵌って上手く動けないらしい。

よく見ると巨人の頭頂部に割れ目があり、割れ目から銀色のなにかが見えた。

なにかと思い身近にあった石を投げてみる。運よく銀の部分に石が当たった。


「ッ!オオオオ!!!!」


すると、突然巨人が大声を上げより一層暴れ出したので、急いで相手のステータスを確認した。


――――――――――――――――――――――――――


【裏のガーディアン】

Lv : 300

HP  :24/25

MP :0


筋力 :3100

耐久 :5000

素早さ:10

器用 :5

賢さ :10

運  :0


称号

【守護者】

――――――――――――――――――――――――――


すると、HPが1だが確実に減っていた。


「なるほど、そこがお前の弱点か!」


俺は腹部の痛みに耐え、今までの鬱憤晴らすかのように手当たり次第に石を投げ続けた。

 石を投げる事数十分、【城砦の一時】の効果も消えた頃やっと相手のHPが残り1となった。その頃には巨人も息絶え絶えになっており、俺も腕が上がらなくなってきていた。


「はぁはぁ、やっとここまで来たか。こんな事なら授業で野球を選択しておけばよかったよ」


さて、あと一息と自分に活を入れ投擲作業に戻る。巨人も抵抗する力がないのか動かない。石を手に取り巨人へ向かって投げた。

石は放物線を描いて狙い道理に奴の弱点へと・・・当たった。


「オオオォォォォォ・・・」


巨人が悲鳴を上げると、大きな音を立てて崩れ始めた。


瓦礫と化した巨人を確認し、漸く戦闘が終わったことに安堵すると、突如体が軽くなった感覚がして自身のステータスを確認した。


――――――――――――――――――――――――――――――――――

Name: フィリウス

Lv : 150

HP  :10/2500

MP :10/2000


筋力 :1840

耐久 :1800

素早さ:1920

器用 :1780

賢さ :1730

運  :50


加護


スキル

【テイマーLv:Max】【神眼 】【言語理解】【投擲術Lv:2】

称号

【神をボコりし者】【守護者を倒せし者】

――――――――――――――――――――――――――――――――――


おふぅ・・レベルの上がり方がとんでもないな、全ての数値が軒並みアップしているがHPとMPに関しては、基礎値は上がっても回復するわけではなかった。


「強くなるのは嬉しいが、HPがこのままだと転んだだけで死ぬんじゃないか?」


などと皮肉を言いながらもレベルが上がったことを素直に喜ぶ。


壁にある窪みへ身を移しこれからどうするか考えていると急な眠気に意識を手放してしまった。


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