私達はお祭りデートをしたいけど勇気が足りない
(前回のおさらい!)
学園祭に来た8人!北斗がみんなに魔法をかけて、皆浴衣になっちゃった!楓くんは黒歴史をばらされ真っ赤っかに!今回もつづくよ!
楓くん&南那架ペア
「逃げて来たけど、なんで顔赤いの?」
「先輩!好きです!付き合ってください!」
「へ?」
楓くんは真っ赤だが、真剣な目だった。
その時、花火が打ち上がる。
南那架の思考回路は完全に停止していた。
楓くんも、南那架に負けないくらい真っ赤だ。
それと、恥ずかしいのかモジモジしている。
周りにいる人から、注目を浴びている2人だが、まっっ、たく気にしていない。
「あの・・・///。トイレ、行っていいですか?」
「へ?あっ、良いけど.........」
「さっきの、忘れて下さい。お願いします!!」
人混みをかき分けて、楓くんは行ってしまった。
.........え、私、1人だよ!!
まっ、迷子同然!!
1人にしないでよォ!?!?
「南那架!」
「誰っ!?」
見覚えのある顔.........。
あっ、そ、ソラァァァ?!
「好きだ!」
「ごめんなさい」
「ちぇ、またかよ。おー、浴衣じゃん!」
「変かな?」
南那架が尋ねると、ソラは上から下までじーっと見た。
で、にかっと白い歯を見せて笑った。
「んなわけねーじゃん!超可愛い!」
「もー、冗談は性格だけにして〜」
「付き合ってるやついんの?」
もー、話を聞かないんだから.........って待って!
私に、付き合ってる人!?!?
楓くんとは付き合って無いからね?!
「いっ、いいいっ、いないっ、よ?!」
「え、いるだろ?さっき歩いてたショタ」
「付き合って無い!」
「じゃあ俺と付き合って」
あー、もぅ、こいつは!
なんで一時期恋してたんだろう!
バッカみたい。
「傘風、俺と付き合ってよ〜」
「僕とです!お願いしますっ!」
「命華、好きだ!」
ん?命華って、あの命華?
振り返ると、命華が一斉に告白されていた。
順に、チャラ男、真面目くん、ドS.........。
「辞めなさいよ!近寄らないで!」
命華が抵抗するも、3人ともしぶとい。
そして、あっちでは、瑞希も告白されていた。
南那架は、走って駆け寄って、飛び蹴りをチャラ男にお見舞した。
「うぐっ!!?何すんだテメー!!」
「逆にあんたが何してんのよ!私は水無月 南那架。生徒会書記兼、風紀委員の委員長!」
南那架は叫ぶように言った。
チャラ男はビビっているようだが、女に負けたくないようで、喧嘩腰だ。
「おら!」
南那架の左腕をぶん殴った。
南那架は、泣き真似をし、わざと涙を出した。
そして命華に耳打ちをした。
「女の子を殴って泣かせた男がいます!!助けてください!!」
命華が大声で叫んだ。
命華の足と声は、微かに震えていた。
緊張しているのだろう。
瞬時に北斗が駆けつけた。
そして、命華の頭を撫でた後、南那架の方に歩み寄り、チャラ男の胸ぐらを掴んだ。
「俺は生徒会副会長。そして、こいつの彼氏。で、これ以上命華に近づいたら、分かるよな?」
「ひぇっ.........、はっ、はい.........!」
「つったってるお前らもだ!」
北斗は一気に場をヒンヤリした空気にさせてしまった。
次は、司会者のマイクをぶんどって、朝礼台に立った。
「今から、花火を打ち上げます。さっきのはお試しでした。花火流星群!」
ヒュー、ドン!ドーン!パラパラパラ.........
「わっ、北斗すごい!良い彼氏だね!」
「うん、ほんとに。」
命華は微笑んだ。
「先輩!ごめんなさい!えっと、矢野原先輩が」
「ん?何〜?」
「あっ、いえ!なんでもないです!」
パタ・・・
楓くんが倒れた。
皆の注目が集まった。
「だっ、だだだ大丈夫!?!?楓くん?!」
「大.........丈夫です.........けど。」
「なら、良いけど、どうしたの!?」
楓くんは黙り込んだ。
無視してるのか、なんて答えようか考えているのか分からないし、中々答えてくれない。
私は何故か泣いてしまった。
本当に何故涙が出たのか分からない。
「南那架、どうしたんだ?」
ソラが私の頭を撫でる。
「分かんない。ひっく・・・。」
「そうか、取り敢えず落ち着け。」
「うん・・・。」
楓くんも涙目になりながら座り込んでいた。
私、無視されたのが嫌だったのかな?
隠し事が嫌だったのかな。
「先輩、ごめんなさい。」
楓くんが、すくっ、と立ち上がった。
そして、ソラに近づくと、耳打ちをした。
「〜〜〜〜〜なんです。ソラさんと一緒です。」
「そーなんだ。ごめんな、なんか」
私はなんの事かさっっパリわからなかった。
北斗がマイクを捨てて、命華に歩み寄る。
「そろそろ帰ろっか」
「うん。もう暗いしね。」
「わ、南那架どうしたん?泣いとうやん。」
瑞希が私に尋ねた。
私は首を横に振っただけで、何も言わなかった。
「さっきはごめんなさい。先輩、一緒に帰りましょう。」
「うん!」
楓くんが手を差し伸べてくれたので、私達は手を繋いで帰った。
私の胸が、ドキドキとなりっぱなしだったということは、楓くんにはまだ秘密です。




