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やばい!最悪の魔女が頭の中にいる!  作者: uranium233
第1巻:すべてはここから始まる

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第10話:第二の迷宮

ツタンカーメンよ、ツタンカーメンよ。もし天の理を覗き見ることができたなら、あなたの聖堂に辿り着けるでしょうか。


瞬たち一行はB組が野営している空き地に戻り、森の状況を他のクラスメイトと共有した後、半日休憩し、翌日出発することにした。


迷宮に入って三日目。

B組の生徒たちは朝早くから片付けを始め、テントを収納した。昨日摘んだ野果はもう食べ尽くしてしまったので、道中で何か採れるものを探しながら進むしかなかった。

(白夜、他の石碑を見つける方法を知らないか?)

白夜は木に寄りかかり、目を開けたり閉じたりしながら瞬を見た。

「ようやく俺に助けを求める気になったか?ならば慈悲深く教えてやろう。まず、これらの石碑にはどれも強大な魔力が宿っている。だから魔力を感知できるようになればいいんだ」

(どうすれば周囲の魔力を感知できるんだ?)

「人間の体内にも常にごくわずかな魔力が外に向かって拡散している。そして魔力は互いに影響し合い、感知し合う性質がある。だから、体内の魔力をこれらの自然に外へ出ていく出口を通して拡散させるように制御すれば、一定範囲内の魔力を感知できるようになる。その範囲は放出する魔力の量に依存する。もちろん、放出された魔力は他の者にも同じ方法で感知されうる」

(試してみる)

瞬は目を閉じ、精神を集中させ、体内で魔力が巡る感覚を捉えた。その魔力を少しずつ「出口」から放出し、森の中に散らばらせていった。

魔力の基本粒子が互いに感応し合い、その感覚は魔力が流れ出る方向に沿って瞬の体内へと流れ込んできた。

周囲は平坦な感覚で、ごくわずかな魔力しか感じられない。

(どうやら今の魔力が届く範囲には石碑はないようだ)

「その調子だ。その感覚を保ち続けろ」


全員の準備が整うと、B組のイリスはクラスメイトを連れて森の奥へと進み始めた。

来た時に付けた印を辿り、一行は最初の石碑を通り過ぎてさらに進んだ。

瞬は周囲の魔力を感知しながら歩き続けた。すると、遠くから強い衝撃が波のように押し寄せてきた。

「見つけた!」

「何を見つけたの?」

イリスが困惑した表情で瞬を見た。

「俺について来てくれ」

瞬はクラスメイト全員を連れて森の中を縫うように進み、石碑のある方向へと向かった。

間もなく、瞬は道端に石碑があるのを見つけた。

「皆、近くに集まってくれ。この石碑のそばにいるんだ。迷子にならないように」

人数を確認した後、瞬は石碑に触れた。

彼の予想通り、周囲の木々が動き始め、やがてすべての木が止まり、道の方向が変わった。

突然、前方に熊のような姿をしているが、大きな黒い翼を持った魔獣が現れた。

「気をつけろ!魔熊だ!自然元素魔法を使って攻撃してくる!」

之介がすぐにクラスメイトに警告した。

B組の生徒たちは慌てて魔法棒を取り出し、魔熊に向かって攻撃を開始した。

電撃、氷、水、金属——様々な属性の攻撃魔法が魔熊に襲い掛かった。

すると魔熊は前足を地面に突き刺し、瞬時に土の壁を隆起させ、すべての攻撃を防いだ。

続けて魔熊は耳をつんざくような咆哮を放ち、周囲の木々が歪み始め、伸びていき、近くにいた数人の生徒を曲がった幹で絡め取った。幹は締め付けられ、数人の生徒は必死に抵抗したが無駄だった。他の生徒たちが急いで木に向かって攻撃したが、他の操られた木の幹に阻まれてしまった。

幹に締め付けられた数人の体が限界に達した時、彼らの体は無数の青い光の粒子となって、次第に消散していった。

「彼らは……死んだのか……」

瞬と他の生徒たちは、消散していく光の粒子を驚愕の表情で見つめた。

「心配するな。彼らは実際には死んでいない。少なくとも、この迷宮の中では本当に死ぬことはない」

それを見て白夜が瞬に説明した。

しかし悲しみに浸っている暇はなかった。魔熊の攻撃はまだ終わっていなかった。

鋭い石の槍が次々と残った生徒たちに向かって飛んできた。

「氷壁!」

瞬は即座に魔法を発動し、氷の壁を召喚した。

しかし氷の硬度ではすべての石の槍を防ぎきれなかった。

石の槍の先端が氷壁に接触するたびに氷壁は砕け、貫通した石の槍は残った運動エネルギーで数人の避けきれなかった生徒に突き刺さった。

石の槍は胸を貫き、胸骨を粉砕し、背中から突き抜けて地面に突き刺さり、血が槍の周囲から溢れ出した。不運にも命中した者は地面に釘付けにされた。

「そんな——」

目の前で繰り広げられる同級生の惨状に、生き残った者たちはほとんど精神崩壊寸前だった。

数人の生徒が息を引き取り、やがて光の粒子となって消散した。

「お前が小芸を殺した!かかってこい!」

「宮野くん!」

生き残った男子生徒の一人、宮野志明が魔熊を鋭く睨みつけていた。

「寒氷地獄!」

志明は魔法棒を振り回し、魔熊の上空に狂ったように氷の槍を召喚して攻撃した。魔熊は両側の木々を操って防御したが、氷の槍の密度と重さは予想をはるかに超えており、しかも止まる気配はまったくなかった。

すぐに、木の幹だけでは氷の槍の波を防ぎきれなくなった。

「死ね!」

すべての木が折れ、新たに現れた氷の槍が次々と魔熊の体内に突き刺さり、もはや槍が入る隙間がなくなるまで続いた。

魔熊の目は次第に輝きを失い、絶命した。


ツタンカーメンよ、ツタンカーメンよ。この先にまだどれだけの障害があるというのか。武力に頼って、私は無事に通り抜けられるのでしょうか。


魔熊の襲撃を経験した後、イリスが人数を確認したところ、B組はまだ14人が“生きている”ことがわかった。

瞬は他のクラスメイトに、迷宮の中で殺された者は実際には死なないことを説明した。ほとんどの生徒の悲しみはすぐには癒えなかったが、少なくともいくらかの慰めにはなった。

(最後に迷宮から脱出する人数が多ければ多いほど得られる点数も増える。これ以上仲間を失うわけにはいかない)


さらにしばらく探索を続け、B組は三つ目の石碑を見つけた。石壁まではもうすぐそこまで来ていた。

そして今回も石碑に触れると、木々が動き始めると同時に、巨大な影が現れた。

「純火竜だ!竜族はとっくに絶滅したはずじゃ!」

之介は目の前に現れた巨大な竜に驚愕した。

(竜……絶滅した種族も召喚できるのか?それに、最初は黒毒狼、次に魔熊、そして純火竜か……現れる魔獣がどんどん強くなっている)

「皆気をつけて!純火竜が吐くのは純火だ。普通の炎とは違い、この火は消えにくく、威力も一般的な炎よりもはるかに強い」

之介が警告した。

(これ以上人数を減らすわけにはいかない。早く倒さなければ)

「凍結!」

瞬が手を出し、純火竜の足元に氷を生成した。氷は瞬く間に純火竜の全身に広がり、すぐに全体を包み込んだ。

しかし、しばらくすると純火竜が赤い光を放ち、氷が急速に溶け始めた。

「凍結安定!」

溶けかけた氷が再び固まり、純火竜を強制的に拘束した。

しかし突然、氷が炸裂し、竜の咆哮が周囲に轟き渡った。

純火竜は空中に舞い上がり、地上の者たちに向かって純火を吐き出した。

(くそっ、あのままにしておけば森全体が火の海になる)

「水盾!」

一行の上空に巨大な水の盾が現れ、純火竜が吐き出す炎を防いだ。

しかし、純火の威力は水の影響をほとんど受けず、水盾は蒸発し続けていた。

「俺たちも手伝う!」

クラスの他の生徒たちも次々と水系魔法を放ち、水流が水盾に合流してさらに巨大なものになった。

(無駄だ。これだけの人数で同時に水魔法を使っても、突破されるのは時間の問題だ……)

「純水魔法を使え。特殊な水魔法だ。純水魔法を放つ最も簡単な方法は、水に大量の魔力を注ぎ込んで質的な変化を起こすことだ。この程度の魔力はお前にとっては大したことではないはずだ」

白夜が現れ、瞬のそばに歩み寄り、対処法を教えた。

(大量の魔力を水に注ぎ込む……)

瞬は体内の魔力を制御し、水盾に向けて魔力を送り込んだ。魔力が注ぎ込まれるにつれて、水盾の色が徐々に純粋な青色へと変わっていった。

「えっ!水の色がどんどん青くなってる!」

夏恋が水盾を指さした。

蒸発寸前だった水盾は瞬時に形勢を逆転し、純火竜が吐き出す炎は水盾に触れると即座に消し止められた。

純火竜は驚いた表情を見せたが、すぐにさらに激しい攻撃を仕掛けてきた。

いくつもの火球が純火竜の周囲に現れ、エネルギーを蓄えた後、次々と発射された。

火球が森に着弾すると、瞬く間に木々に炎が広がり、その勢いは急速に拡大した。

「まずい!」

瞬は急いで水盾に純水を送り続け、さらに水盾の中の純水を一気に放出した。

強力な激流が放出され、その大きさゆえに純火竜は避けることができず、吹き飛ばされた。

瞬は水流を操り、戻ろうとする純火竜を包み込んだ。

純火竜は純水に包まれ、狂ったように純火を吐き出したが効果はなく、次第に酸素が供給されなくなって意識を失い、空中から地面に落下した。

瞬は氷魔法で氷の短剣を具現化し、純火竜の首に突き刺した。竜の血が傷口から溢れ出した。瞬はさらに短剣を竜の首の周りに一周させ、首を切り落とした。

「これで大丈夫だろう」


ツタンカーメンよ、ツタンカーメンよ。私は万難を乗り越え、茨の道を切り開いてきました。これでようやくあなたにお目にかかれるのでしょうか。


さらに一時間歩き続け、一行は森の果て——石壁に到着した。

瞬は一息ついた。幸い、これ以上強力な敵は現れなかった。もしさらに強力な敵がいたら、さらなる犠牲者が出ていただろう。

石壁を観察すると、それは非常に滑らかで高く、両端が見えないほど広がっていた。

イリスが石壁に近づき、そっと手を触れた。

石と石が擦れ合う轟音とともに、石壁の一部がゆっくりと下に移動し、地面の下に沈み、入り口が現れた。

「ここはどこだ……」

「日も暮れてきた。まずはこの近くで野営しよう」

瞬がイリスに提案した。


翌日。

「やはり我々五人でまずは探索に入り、他の者たちは森に戻って食料を探してくれ」

石壁の反対側に足を踏み入れると、両側には先ほどと同じ高さの石壁がそびえ、突き当たりは丁字路になっていた。

「どちらに行こうか?」

交差点から見ると、両側はほとんど同じに見えた。

「右に行こう」

瞬が提案した。

そこで一行は右に曲がり、さらに進んだ。

間もなく、一行は行き止まりに着いた。また石壁が行く手を遮っていた。

「どうする?戻るか?」

イリスが瞬を見た。

いつの間にか、瞬はこのチームの真のリーダーになっていた。

「この石壁に触れてみろ」

白夜が瞬の前に現れ、前方の石壁を指さした。

瞬は白夜の指示に従って石壁に触れた。

再び轟音が響き、石壁はゆっくりと左に動き始め、まるでドアのように新しい通路が現れた。

(まさか石壁に触れると動くのか?最初の入り口もそうだった……)

「えっ!石壁が動いた!」

目に飛び込んできたのはいくつかの分かれ道だった。瞬はこれらの分かれ道がすべて同じ厚さの石壁で隔てられていることに気づいた。

「どうやって進めばいいんだ……」

「印を付けながら進もう。まずは一番右の道を行く。そうすれば戻るときはすべて左に曲がればいい」

右側の道に入り、何度か曲がった後、再び分かれ道に着いた。しかし今回は両方の道が行き止まりに見えた。

「右側の突き当たりの石壁に触れてみよう。もしかしたら前回と同じように動くかもしれない」

右側の道の突き当たりに来て、瞬は前回と同じように手を伸ばして石壁に触れた。

しかし今回は、石壁は微動だにしなかった。

(なぜだ?すべての突き当たりの石壁が触れると動くわけではないのか?)

「今回はなぜ動かなかったんだ?まさか左が正しい道なのか?」

之介が困惑した様子で瞬を見た。

「じゃあ左も試してみよう」

しかし、左側の突き当たりの石壁も右側と同じだった。

一行は交差点に戻った。

「まさか引き返さなきゃいけないのか……」

夏恋が中央の壁のそばに行き、何かに寄りかかるようにして壁にもたれかかった。

夏恋がもたれかかった瞬間、中央の壁が右に動き、新しい道が現れ、同時に右側の行き止まりの道を塞いだ。

「え?どういうこと?」

夏恋が脇に飛びのいた。

「なるほど。これらの石壁は、横方向に障害物がないときにだけ動かせるんだ。あの二つの行き止まりの石壁は、両側が他の石壁で塞がれていたために動かせなかったんだ」

瞬は納得した。

「どうやらこれは壁そのものが動く迷宮のようだね」

長い間沈黙を守っていた美和子が口を開いた。

「つまり、ここが試験の第二の迷宮ってわけか」

「ようやくわかったか」

白夜が瞬の頭を軽く叩いた。


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