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第39話 連携

 スケルトンソルジャーが三体。


 スケルトンアーチャーが二体。


 五体の魔物が通路を塞ぐように並んでいた。


「後ろから倒そう。」


「ああ。」


 グレンは小さく頷く。


「クイック。」


 アイリの支援魔法がグレンを包む。


 その瞬間だった。


 ヒュッ!


 二本の矢が一直線に飛んでくる。


「速い!」


 グレンは身体をひねり、一矢をかわす。


 もう一本はミスリルソードで弾いた。


「アーチャーが厄介だな。」


「あの二体を先に!」


「ああ!」


 グレンは一気に駆け出す。


 しかし。


 三体のスケルトンソルジャーが立ちはだかった。


「邪魔だ!」


 スマッシュウェーブ!


 衝撃波が三体をまとめて吹き飛ばす。


 骨が床へ散らばる。


 だが、グレンは止まらない。


 そのままアーチャーへ一直線に走る。


 弓を引く。


「間に合わない!」


 アイリが叫ぶ。


 ヒュッ!


 矢が放たれる。


 しかし。


 クイックで加速したグレンは半歩だけ身体をずらした。


 矢が肩をかすめて通り過ぎる。


「そこだ!」


 連続斬り!


 二撃で一体目のスケルトンアーチャーを粉砕する。


 すぐに胸の魔石へ剣を突き立てた。


 パリン。


 青い魔石が砕ける。


 アーチャーは完全に動きを止めた。


 残る一体が距離を取る。


「逃がさない!」


 グレンは地面を蹴る。


「パワースラッシュ!」


 重い一撃がアーチャーを吹き飛ばした。


 骨が砕け散る。


 胸の魔石も同時に砕け、完全に沈黙する。


「よし!」


 その時だった。


 後ろで散らばっていた骨が音を立て始めた。


「来るよ!」


 アイリが声を上げる。


「ああ!」


 グレンは振り返る。


 スケルトンソルジャー三体が、再び立ち上がろうとしていた。


「ファイアボール!」


 アイリの火球が一体へ命中する。


 胸の魔石が砕ける。


 一体撃破。


「あと二体!」


 グレンは魔石の位置を把握している。


 もう迷わない。


 起き上がる前に距離を詰める。


「連続斬り!」


 二撃。


 すぐさま胸へ剣を突き刺す。


 パリン。


 二体目の魔石が砕けた。


 最後の一体が剣を振り下ろす。


 ガキィン!


 グレンは受け止める。


 そのまま体勢を崩させると、身体を半回転させた。


「パワースラッシュ!」


 渾身の一撃。


 スケルトンは壁まで吹き飛び、骨が砕け散る。


 すぐに胸の魔石を砕き、完全に討伐した。


 静寂が戻る。


「ふぅ……。」


 アイリが大きく息を吐く。


「今までより連携してくるね。」


「ああ。」


 グレンは討伐証明を拾い集める。


「八階層は、一体ずつの強さより連携が厄介だ。」


「でも。」


 アイリは笑顔を浮かべる。


「私たちも負けてないね。」


 グレンも笑って頷く。


「ああ。」


「次はもっと奥まで進んでみよう。」


 二人は討伐証明をマジックバッグへしまい、古代遺跡のさらに奥へ歩き始めた。

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