↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢に転生しましたが、王子がイケメンすぎるのでおじさんに逃げます。  作者: 葉月はるか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
36/85

我は汝を守護する者ぞ

「じゃあ…これから誰かが…」

「馬場、まだ話してないことがあるだろう?」


ローワン先生の目を見ると、じっと見返される。逸らしたいのに逸らせない、全部見透かされてる目だ。


「私、星灯祭の後に断罪されます。……死にたくないです」

「……なるほど」


この一言だけじゃ意味が分からないだろう。でも先生は否定しなかった。それだけでどんなに救われただろう。


「先生、何も聞かないんですか」

「聞いたところできっと理解できない、そういう次元の話だ。分かってるのは、お前はババリアーナではなく馬場で、自分が断罪されることを知っていること。それだけだ」


……この人は、なんて賢い人なんだろう。自分の手に負えないことを突き放したりしない。無理やり自分の中に落とし込んだりしない。


「……騎士ローワン・ヴァルツの名において、ここに誓おう。俺は何があっても馬場を守る」

「…っ、守るものが間違ってます!守るのは、リリア嬢とアルフォンス王子ですわ!」

「何も間違ってない、二人はお前が守れ。俺はお前が疎かにしているお前自身を守る」

「ぅなん!」


みーちゃんの背後に『我は汝を守護する者ぞ』って文字が見える。

……私が疎かにしている私?私、疎かにしてるかな?


「ここまでよく頑張ったな、馬場。もう大丈夫だ」


たった一言で、こんなに心に響くこと、ある?

こんなに嬉しくて心強くて、なのに泣けて泣けて仕方ないこと、ある?

ひたすら泣いた。みーちゃんはしっぽで私の頬を叩いた。ローワン先生はずっと抱きしめてくれていた。


…気づかないフリをしていたの。

悲しかったこと、寂しかったこと、心細かったこと。だけどそれはきっとエヴァンも同じ。

だから二人笑ってふざけていられた。

大人だって泣きたいよ。そういう日があってもいいよ。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。