表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢に転生しましたが、王子がイケメンすぎるのでおじさんに逃げます。  作者: 葉月はるか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
34/84

冷めてしまいますわね

「…っせえなババリアーナ!」

「どうしたんでしょう、やっぱり様子を見に行きましょうか」

「どうせ変なモノ召喚したり、変な魔法覚えたりしてんだろーよ!呼び出しておいて遅刻とはいい度胸じゃねぇか」

「…マドレーヌ、冷めてしまいますわね」

「……寄越せ」

「えっ」

「このまま待って冷めちまうぐらいなら食うってんだよ!寄越せ!」

「は、はい」


どうしよう。何も考えずエヴァンに話そうと思って、待ち合わせの薔薇園まで来てしまったけれど、薔薇の影から出られない。リリア嬢にはまだ言えない。そう、誰にも言えない。

両手のひらを見つめる。……まさかババリアーナが、闇属性だったなんて。

ローワン先生が言ってた、闇魔法を使えるというだけで、犯人はかなり絞られるって。それだけ希少な存在なんだ。

……それなら、やっぱりババリアーナが犯人じゃないの?私が転生する前に、もう魔法を仕掛けてあったとしたら?


ーーー不味いことをした。

今結界石を調べられて、魔法がかけられてあったのが発覚したら、容疑者に上がるのは私だ。

先生方、騎士団、学園長、そこから王家に話がいくのは時間の問題だ。


「…証明しなきゃ、証明しなきゃ……」


私が決して誰かを傷つけようなんて思ってないこと、でも、どうやって?

エヴァンに話したら、何も悪くないエヴァンまで巻き込んでしまわない?

アガーテ先生、クラウゼン先生、私を信頼して下さった方々を裏切ってしまうの?

……逃げなきゃ。誰にも見つからないところに逃げなきゃ。立て直せ、考えろ。

誰も彼もが私を捕らえに来る敵に思えた。気付けば温室のすぐそばの、小さな林の中にいた。


「ぅなん」

「!みーちゃん…やだ、私みーちゃん頭に乗せたままだった…」


みーちゃんを下ろす。みーちゃんは抱っこを嫌がり、また頭に登ろうとしていた。


「みーちゃん、私、どうしよう」


後ろから人の気配がした。大丈夫、何もしなければきっと通り過ぎるだけ。


「…ババリアーナ?」


ローワン先生の声だ。私は咄嗟に立ち上がり、声の方向とは逆の方へ走り出した。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ