表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢に転生しましたが、王子がイケメンすぎるのでおじさんに逃げます。  作者: 葉月はるか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/34

田中とか鈴木出てこないかな

ミラベル、エヴァン、リリア、アルフォンス。カタカナがこれだけ並ぶともう訳が分からない。田中とか鈴木出てこないかな。

…などと思いながらインテリメガネさんの後をついてゆく。条件付きとはいえ会わせてもらえるのはありがたい。向こうからしたら決定的な証拠になる、と思っているのかも知れないが。


「リリア嬢は今日も授業に出ようとなさったが、倒れられた。医務室で横になっている」

「…そうでしたの」


すれ違う人が皆道を譲ってくれ、軽くお辞儀までしてくれる。魔法課首席って凄いんだな、この人も有名人なんだな。


インテリメガネさんの足が止まる。ここが医務室か。


「私が良いと言うまでここから動くな。リリア嬢、ノエルだ。入っても?」


中からどうぞ、と小さく可愛らしい声が聞こえた。ノエルさんね、今度こそ覚えたぞ。


「ババリアーナ嬢、ドアの前まで来たまえ、ただし医務室には入るな。入り口の前から話しかけることを許可する」

「は、はい!」


恐る恐る入り口まで歩く。まずはミラベルさんに教わったお辞儀をしなくては。ドレスの裾を持ち、片足を引き腰を落とす。

ゆっくり顔を上げると、ベッドの上で上体だけ起こした女の子の姿が見えた。

柔らかそうな金色の髪がふわふわと波打ち、瞳は湖のように青く澄んでいる。私より背は確実に高いだろうが、線が細く華奢に見えた。


……可愛い。

文句なしに可愛い。


彼女と目が合った。その目は大きく見開かれて潤んでいるように見えた。明らかに怯えられている。


「…リリア嬢、ババリアーナです。私は貴女を酷く傷付けてしまいました、お詫び申し上げます」


こんな細くか弱そうな女の子を追い詰めてしまったことに、単純に胸が痛んだ。もうババリアーナの顔も見たくないだろうに。


「具合の悪い時に無理をいってすみませんでした、こんな事を言える立場ではございませんが、少しでも早く回復されることを祈っております。星灯祭の成功のために、私にできることがあれば何なりと仰ってくださいませ」


怖くて彼女の顔が見れなかった。私は臆病者だ、ごめんね、リリア。


「……言いたいことはそれだけか?」

「はい、全てですわ。私はこれで失礼いたします」

「待って下さい!」


リリア嬢の声が響いた。


「ババリアーナ様は間違っておりません、私が不出来なだけです」


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ