第13話
「ねぇ、明里、サキ、二人とも来週の日曜って暇?」
「来週って……、16日だよね?うん、確か大丈夫だった気がする。」
「ちょっと待って!手帳見るから。あ、うん、私も空いてる!何?何?なんかあるの?」
「ふふ。2人とも空いてて良かった。あのね、私の住んでる地域の音楽堂に、あるアーティストを呼んで、コンサートをする事になったのよ。で、地域の人は割引価格でチケットを購入できるの。◯◯◯っていう女性2人組の歌手なんだけど、知ってる?」
「え?知ってるよ!時々、テレビにも出てるよね?」
「私、結構好きだなぁ。伸びやかで、透明感のある歌声で……。」
「2人とも知ってて良かった。どう?一緒に行かない?」
「え〜!行ってみたい!私……、コンサートって実は、初めてなんだ。」
「私は〜、推しのコンサートには行くけど、他の人は初めて!私も行きたーい!!」
「じゃあ、明里もサキもオッケーね。今ならまだ席が残ってるから、今日家に帰ったら、早速チケット取っておくね!詳細はまたメールするよ。」
「うん!ありがとう、ジュン!」
「最近、勉強ばっかりだったし、いい気分転換になりそう。」
あくまでさり気なく、そう言った私を、ジュンは優しい表情で見つめていた。
本当に、いい友達だ。




