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高級霜降り和牛 〜口に入れるとあっという間になくなってしまう霜降り肉は最高なのだが…〜

 昨年の11月、あるテレビショッピングのCMを観て衝動買いをしてしまったものがある。それは、「グルメ定期便 絶品お肉と海鮮コース」である。毎月8,800円で、有名産地和牛や海鮮を食べられるというハニートラップならぬグルメトラップにまんまとハマり、ネットで「ポチとな」してしまったのだった。

 最初の月、12月はズワイガニであった。このズワイガニには大満足した。量がちょっと少ないが、大変美味しかった。それよりも何よりも満足度が高いのは、「初回無料!」という思わず注文してしまった魅惑のキャッチコピーであった。テレビショッピングの策略であることは重々承知しているが、自ら引っかかりにいったのだ。

 ズワイガニ以外の「海鮮コース」には、イクラ、明太子など、まさに価格調整品と思われる品もあった。4月のイクラは、他のメニューと交換できるシステムを利用し、和牛の赤身に変更した。5月の1.6kgの明太子は3パックで配送されたので、2パックを親戚に配った。

 7月の鰻は、スーパーで売っている鰻とは違い、味も量も大満足し、家人と2人で3尾を平らげた。9月は、鮪の赤身、すき身、赤身のヅケの3品であった。これもまた満足して2人で食べ尽くした。

 そして、その他の月は、「絶品お肉」だった。松坂牛、神戸牛をはじめとした高級和牛の「霜降り肉」が送られてきた。当然、おいしくいただけただろうと皆さんは思われるだろうが、豈図らんや、そうではなかったのだ。品物が悪いわけでは決してない。問題は、食べる側にあるのだ。

 それは、2人とも霜降りの肉を食べると、その脂で胃もたれを起こしてしまうからだ。食べている時は、とてもおいしく至福のひとときなのだが、食べ終わってしばらく経つと腹部がムカムカして苦しくなってしまい、胃腸薬にご厄介になるのだ。酷い時はトイレに入り浸りになってしまう。昔なら大喜びしたはずなのに、年老いた今の身体にはありがた迷惑なのだ。


霜降りが 年を取ったら 下降りに


 10月の霜降り和牛は、鮪にチェンジしたが、最終月の11月の和牛から海鮮への変更は、連続変更不可なので、できない。舌は和牛を熱烈歓迎しているのだが、胃が「勘弁して」とぼやいている……。親戚にでもお裾分けしようかと思案中である。

 ep.13でステーキのことを書いていたではないか、と思われる方もいるだろう。だが、そのお店でいつも注文する肉は、ヒレとサービスカット(赤身の多い小間切れ肉)なのである。

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