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最強の魔法使いに転生したいとお願いしたのに小動物になっていた私  作者: とらすけ
二章 冒険の始まり

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53、襲いかかるノヅチ


53、襲いかかるノヅチ



 氷室に1体、ここに1体。そして、また1体が現れた。ナアマとランスロットは剣を構え、飛び出していく。私は、ギュスターヴとシモンにノヅチの村への浸入を防ぐように指示して飛び出して行こうとした。すると、アリスも着いてこようとする。


「ピイィィーーッ 」


・・・ダメだよ、アリス あなたは休んでいなさい これ以上無理してはダメ いい、これは命令です ・・・


 私はアリスに釘を刺して、ノヅチに向かおうとして目を疑った。


・・・えっ…… ・・・


 ノヅチが、もう1体増えて2体になっていた。そして、さらにもう1体出現する。


・・・なに、これ…… ・・・


 3体になったノヅチが、ナアマとランスロットに襲いかかっていた。これは、不味いよ。いくらナアマとランスロットでもノヅチが3体では……。私は爪楊枝の剣に魔力とイメージをエンチャントしていた。その間にもさらにノヅチが現れる。


・・・どうなってるの、これ…… ・・・


 合計6体になったノヅチは村にも向かって来ていた。ギュスターヴの波動とシモンのシールドで防いでいるけど長くは持ちそうもない。こんなに数が多くては1体ずつしか倒せない私では時間がかかってしまう。みるとアリスがギュスターヴからポーションを奪い取り、ごくごくと飲んでいる。魔力を回復させて戦いに参加するつもりのようだ。


・・・アリス、無理だよ そのくらいのポーションじゃ、魔力は完全には回復しない ・・・


 これ以上アリスに無理させる訳にはいかない。


「ピイィィーーーーッ 」 


 私は、ナアマとランスロット、そしてギュスターヴに、少しの間頑張ってと告げると、シモンに着いてきてと告げていた。そして、瞬時に氷室に転移する。ユダは相変わらずゆったりとコーヒーを飲んでいた。シモンが私の代弁をする。


「命令です ノヅチを倒しなさい 」


「はっ…… 」


 ポカンと口を開けているユダを私は辺境の村まで転移させた。そして、自分たちは首都シン・イーハトーブに転移する。イブリースとナガトは、シャーロットと遊んでいた。クレアも、もちろんそこにいる。


「あなたたち、ただちにみんなと協力してノヅチを食い止めていなさい 」


「へっ…… 」


 私は、イブリースとナガト、クレアを村まで転移させていた。そして、自分たちも村に戻ろうと転移しようとした。


「ママ、一人にしないで 」


 突然、一人残ったシャーロットが私に抱きついてきた。私をぎゅうっと抱っこして放さない。


「神様であるキノコ様を、母親のように思っているのでしょう 寂しい思いをしてきたのでしょうから無理もありませんね これも全て私の責任です シャーロットには償っても償いきれません 」


・・・それはもう過去の話 それより将来の方が大事だよ ちょっと、シャーロットを抱いていてくれる ・・・


 私はシモンにシャーロットを優しく抱いて貰うと、村まで転移した。そして、またすぐに戻ってくる。


・・・シャーロット、お友だちを連れてきたよ 将来、勇者になるコリンだよ ・・・


 私は村から急に連れて来られて驚いているコリンに目を向ける。


・・・コリン、これから使命を与えます このシャーロットの友だちとして、彼女を守りなさい ・・・


 コリンは、私とシャーロットの顔を見比べていたが自分の胸をどんと叩くと膝をついて、お任せ下さいと言うと頭を下げていた。その姿は、立派な騎士のようであった。


・・・シャーロット、コリンの方がお兄さんだけど、これからお友だちになってくれるからね コリンのお父さんは勇者ランスロットの先生だから、コリンも強いから安心してね それじゃ、すぐ戻ってくるからコリンと一緒にいてね ・・・


 私はシモンに通訳してもらってシャーロットとコリンに告げると、すぐにまた転移で村に戻っていった。



 * * *



「あのクソ小動物、いきなりこんな所に転移させやがって おい、女魔法使い 俺が足止めしている間に早く凍らせろ 」


「うっさいわね 何偉そうに命令してるの あの魔法がそんなにすぐに発動出来るわけないでしょ 」


「こいつは私に不覚を負わせた化け物 おかげでキノコさんに心配させてしまった 私が同じ不覚を取ると思うなよ 」


「くくく、よくも魔王の僕に恥をかかせてくれましたね キノコさんの僕に対する信頼が薄れてしまいましたよ この恥をかかされた分、倍にして返して差し上げましょう 」


「私を勇者としての肩書きだけでなく、本当の私を認めてくれた恩人のキノコさんの命令であるならば、この命にかけて、この化け物を止める 」


 ユダとクレアがノヅチに斬りかかり、ナガトが分身の術を使いノヅチを陽動する。そして、イブリースとアリスの周囲には立体多重魔方陣が展開されていた。


「お前ら、気合い入れていけよ この化け物は並大抵の攻撃では通じないぞ 」


「倒そうと思うな キノコさんが来るまで、コイツらを足止めしておくんだ 」


 ナアマとランスロットが叫んでいた。ギュスターヴの力がユダやイブリースたちの力も底上げしていく。


「ほう、吟遊詩人もいるのか 凄いパーティーだな よしっ、小動物が来るまで足止めすれば良いんだな 」


 ユダはギュスターヴが奏でるリュートで力が戻っていた。ユダは剣を水平に構え、力を溜めている。


「おいおい、キノコに言われただろう 大技を先に使うんじゃない 」


 ナアマが叫ぶが、ユダは技を発動していた。


「次元斬 」


ザンッ


 なんと6体のノヅチが空間毎、胴体を切断され転がっていた。が同時にユダも力尽きて地面に倒れている。


「さすがに6体はきついぜ でもこれで俺のミッションはクリアだな 早くあの化け物を凍らせろ、女魔法使い 」


 ユダは、倒れながらもどや顔でアリスに命令していた。


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