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【夏デートストーリー】「淡い色に一筆を」

 お昼を食べ終え、ちょっとした一悶着はあったけど何とか対処に成功した。サナエ先輩も珍しく駄々を捏ねていた。


 こういう時限定でしか見られないなんて新鮮だけど私はその後の方が楽しみで少しだけ浮いてたかも。


 好きな人に見せる水着、可愛いって言ってもらえるかな、綺麗かな?似合ってる?ってついつい問い質したくなる。皆の貴重な水着姿、更衣室に入る前からドキドキが止まらない。


 最初にユカリちゃんにだけ見せたい、誰かお願いできるかな。


 私はお願い出来そうな子達を呼んで事情を説明する。


 私らしくもなく必死に伝えるとその子達はにやけた顔をする。


「ふふ、ユイさんに呼ばれて何事かと思いましたが・・・うふふ♪」


「他人の恋もこうして見ると可愛いものね、仕方ないから手伝ってやるわ」


 アスカちゃんにサナエ先輩は一足早く水着に着替えるとサナエ先輩が行動に移り、アスカちゃんは私の水着の調整をしてくれる。


 他の子達は皆着替えると直ぐに海の方へ向かって行った。


「このくらいでどうですか?」


 水着の調整が思ってたより長引いてしまい申し訳なくて心が落ち着かない。


「少し胸が苦しいかも」


 少し動いてみるとどうしてもバストを合わせが難しくアスカちゃんもその都度合せてくれる。


「ごめんね、付き合わせちゃって」


 一言謝るとアスカちゃんは二つ返事で返す。


「私達は友達ですから些末な事を考える必要はありません、私なら寧ろ嬉しい限りです」


 アスカちゃんに言われてももう一度確認する。


「ふふ♪」


 そして何故か笑われた。


「お、おかしいかな?」


 私は疑問に思って声を掛けると照れ臭そうに謝った。


「すみません、つい・・・ユカリちゃんきっと喜びますよ」


 それを言われると一気に心拍数が増えてしまう。言われたいことが多くて口角が自然に上がっちゃう。


「ユイさんは本当にお似合いだと思います」


「ん?」


 水着の調整が終えると羨ましそうな嫉妬を背後から感じる。


「何でもありません、直ぐにユカリちゃんをお呼びしますので少々お待ちください」


 少しだけ違和感を感じるもアスカちゃんはそそくさに駆けて行った。

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