【夏デートストーリー】「寝起きのツンデレ」
サナエちゃん専用のお部屋にノックする。反応がないからドアノブに手を掛けて入る。
「おーい!!ツンデレ甘党先輩〜!」
中に入ると突然枕が飛んできて直撃する。
「ぐびゃあ!?」
顔面で受け止めて床に突っ伏し、顔を上げると珍しくミニスカート姿のサナエちゃんが視界に入る。
「ノックしてから早すぎんのよ!」
ローアングルな角度で見ると肉肉しい太腿にスカートから見える気合の入った黒の下着に思わず興奮を覚える。
(サナエちゃんの下着が見える!ご褒美かな!?)
それを気付かれるとお腹に跨がられて頰をムニムニされる。
「どこ見てんのよ〜!」
「さなえひゃん、はわいい〜」
朝から怒られ私もお詫びにスカートをたくし上げる。
ぷんすか怒るサナエちゃんは呆れた顔で視線を此方にずらすと一気に赤面して頭を叩かれる。
「ば、バカっ!!」
「女の子同士なら別に良くない!?」
「言い訳無いわよ!?」
「アスカちゃんは喜んでくれるのにな・・・」
「あの娘せいなの!?」
アスカちゃんって見た目は小さくて小動物みたいな可愛い印象なのにサディストで魅惑的な瞳と常に完璧に「礼儀正しい模範的な少女」を演じてるから男女共に虜にする魔性の女の子だなんて信じてくれないよね。
それでも誰とも付き合わないし、深く関わらないし、私とユーゴ君にしか素を見せてくれない。
ノリ良いし、なんやかんやでユーゴ君と遊んでるし三人だけの特別感が凄い。
「身支度は済んだからアンタは先に行きなさい」
「やだ」
「行きなさいよ!?」
「一人ぼっちなんだもん〜!」
食堂に誰もいないから寂しいと伝えるとサナエちゃんはカイト君を呼び出した。
「ほら、カイトが構ってくれるから出ていきなさい」
しっしと払われカイト君に寄り添うと朗らかな表情でごめんねと告げる。
(サナエちゃんって私以外だとマジで冷たいからカイト君がいるだけで調和されるの凄い)
「さぁ、行こうか?」
取り敢えず手を繋ぎながら仕方なくサナエちゃんの元から離れる。
「あのムチムチツンデレめ」
最近はヤケに冷たいし怒られるようなことしちゃったのかな・・・食堂に戻ると殆どのメンバーが揃っていた。




