【夏デートストーリー】真夏の波に飲み込まれて「中編」その3
軽く見回りを終えて食堂に向かうとリーさん、ノアさんとお嬢様が先にご飯の準備をしていた。
「んじゃあオレっちは準備しちゃうから好きに使ってもいいぜ?」
「すみません、何度もお借りして」
「ははっ、気にすんなって!飯を作る女程良いもんはねぇからな!」
リーさんは気前良く笑い食堂の裏に入って行った。
「おはよ、二人共♪」
エプロン姿の二人に声を掛けるとお嬢様がすぐに反応する。
「おはよう、ユカリちゃん♪」
私を見つけると満面の笑みで近寄ると頭を撫でてくれた。
「うん♪」
お嬢様に触れられただけで一気に幸せな気分になってしまう。もっと撫でて欲しい、また手を繋げるかな。
互いに見つめ合い、私の頬がどんどん熱くなる。
「どうしたの、もしかして体調悪い?」
お嬢様から心配され私は全力で首を振る。
「ううん、なんでもない!二人はこれから料理するの?」
お嬢様から離れると少し残念な気持ちになりながらも二人に声を掛けると頷いた。
「ユイさん、ユカリちゃんのご飯が作りたい気持ちが強くて困ってるみたいで」
(わ、私の為に・・・?)
嬉しい、お嬢様が私の為にそこまでしてくれるなんて幸せ過ぎる。
そんなお嬢様の水着姿を今日は拝めるんだと思うと心臓がドクンドクンと高鳴り変な気分になる。
「ふふ、ユカリちゃん良い子に待っててね?」
また近寄ってくれた、そのまま抱きしめて欲しい。
「・・・ふふ♪」
ぎゅっと抱きめしてくれた!!
「今日のユカリちゃんは甘えん坊だね?」
にんまり笑うお嬢様に照れ隠しに視線をずらしてしまった。
「お二人共〜?二人だけの空間ではありませんよ〜?」
盲目的にノアさんの存在を見失って声を掛けられて気持ちが収まった。
「ご、ごめんなさい!ほ、ほらお嬢様・・・離れて?」
お嬢様も照れ隠しに笑って離れた。
「全く、イチャラブを見せつけられるこっちの身になってくださいね?」
「い、イチャイチャなんかしてないよ〜!」
「私達そういう関係じゃ・・・」
互いに視線が合い二人で反論してもノアさんはぷりぷりご立腹。
「も〜!イチャつくの禁止です!」
するとノアさんはお嬢様の腕を強く引っ張る。
「ま、待ってまだ私・・・」
「ダメ~です!今日は一緒にお料理する約束したんですよ〜!!」
お嬢様は引き摺られるようにして裏の部屋に連れて行かれてしまった。
「い、行っちゃった・・・他の子達を待とうかな」
急に一人になると途端に寂しくなる。サナエちゃんとか早起きだから起こしに行こうかな。




